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春のブーケワークショップ

ワークショップにお越しいただきありがとうございました!
そしてお疲れ様でした
今日は緊張しきった左手親指付け根を少しマッサージするのも良いかもですね


さて、”春のブーケ”と銘打ったワークショップ
今回ご用意したのは、正真正銘、春にしか手に入らないお花のみ。
というのも、本来お花にはそれぞれ旬があってその頃にしか咲かないものです。
でも、作れば売れることや、暖房設備、輸送技術の発達、により旬でない季節でも作って売ることが当たり前になってしまった今日
真冬に立派なダリア(旬・夏〜秋)を見かけたり、「ハロウィンにひまわりを!」なんてキャンペーンがあったり、ちんぷんかんぷん。

だからこそ、一年のうちで一番数多くの種類のお花が出回るこの時期の
ラナンキュラスやスイートピーは、旬が守られているからこそ
尊く愛おしいものです
今日は、旬の守られている春のお花=春にしかお目にかかれないお花
ばかりを集めてブーケをお作りいただきました

今日の花材

・スイートピー
・ラナンキュラス
・豆の花(エンドウ)
・ゼンマイ
・ミモザ
・夕霧草(26日)
・リューカデンドロン
・レモンリーフ
・グロリオサ
・リューココリーネ(28日)
・小手毬(28日)


春のお花は柔らかくて繊細

長い冬の間、土の中で準備していたエネルギーを放出するようにいっせいに咲く春のお花ですが、茎はストロー状になっていたり、柔らかくて繊細な物が多いです
だからこそ、その特徴を活かしたアレンジをしてあげるのが良いですね
繊細という特徴をネガティブ(=折れる、扱いずらい)なポイントにフォーカスせず、良い点→「明るくしなやかな雰囲気」を押し出してアレンジしてあげる。
とにかく、ファサーーーーと自由に揺れたい春のお花たちなので、ギュっと詰めずに、上に上に重ねていくのがポイントです
春服もシフォンとかレースとかレイヤーしますよね。そんな感じです

春は放出、広がり、軽さ、人間もそう。

参加者のユキさん曰く
人間も春は新しいことにチャレンジしたくなったり、外に飛び出したくなったり、フワッと明るい気持ちでオープンになったり
その気持ちは周りから見ると「ちょっと辞めておいた方が良いかもよ…」と思ってしまうこともあるかもだけど
とめずに一度自由にやらせてあげた方が良いそうです。
子を持つ親として、なんかとても頷いてしまいました




ブーケ作りの基本「スパイラルテクニック」とは


さて、本題。
スパイラルテクニックとは、ブーケの茎がらせん状になるように束ねる手法です。
スパイラルは「らせん」という意味。
茎をらせん状にすることによって、角度をつけて花を配置していくことが
できるので広がりのある花束になります
広がりを持たせる理由は、まだ開ききっていない蕾が咲くスペースを作ってあげたり、花と花の間に空間を持たせることによって通気性を良くして蒸れを防いだりするためです

束ね方

初めの3から5本は垂直に、その次からは、左手で持っている支点から見て、(花の頭が)右上・(切り口が)左下 になるように花を追加していきます
1本入れたら、花束全体をくるっと回してまた、「左上・右下」です
1本入れるたびに軸になるお花(今回はグロリオサ)立てて、ブーケを真上から見て、大きく開いているところにお花を追加していきます
1本入れたら、ブーケを持っている支点(人差し指と親指のリング)の中が
グラついてないか。安定を感じたら、また上から見て、大きく空いている場所が
左側に来るようにブーケ全体を回して、花を追加。といった感じです
持ち帰った花束を分解してまた束ね直してみるとさらにGOOD!

初めての方も上手にスパイラルに組めてました!


水揚げ方法

繊細ゆえに水が下がりやすいけど、上がりやすいのも春のお花です
(まず、「水が下がる。」とは、水分不足でしんなり、ぐったりしている状態)

そんな時は、新聞紙2枚で少しきつめに花束全体が隠れるように巻き、
水をたっぷり入れた大きなバケツに花束(3/2位)を沈めます
そのまま3時間ほど暗くて涼しい場所に放置。
シャキッと上がります
(この方法で上がらない時は、寒さでダメになっているときなので残念ですけとサヨナラです。。。)

急な日差しで室温が上がったり直射日光を浴びて水が下がった時や、うっかり茎にお水がついてなかった!なんて時には有効です



豆の花は、咲いては花びらが枯れて、やがて豆に
チューリップやポピーは太陽に向かって一日の中で姿を変えたり
変化が楽しいのが春のお花です

刻々と変わる生命力溢れる春のお花を、毎朝観察してあげる。
そこから私もパワーをもらえる。
そんな不思議な力をぜひ受け取ってみてください

今日のご自愛ドリンクは蓼科ハーバルノートのローズティーでした



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