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umumのワールド修学旅行 第1話~スウェーデン・届け私の想い 編~

「美大に通っている」というと
「変わってるね」と言われ

どんなに素晴らしい作品でも
作品を発表するにはめちゃお金がかかり
そもそも自由に発表できる場が少ない

ipod で音楽を持ち歩く人がこんなにいるのに
アートを持ち歩いてる人なんていないし
アーティストのためのプロダクションもない


美大生の頃からわたしは
日本のアートの閉鎖性に危機感を感じていました。

そんな思いから
卒業後、アートワークショップの企画を始め
自主企画のほか
「子どもたちにワークショップをやりませんか?」
と、児童施設や行政に日々営業。

23区の区役所すべてに電話をかけたものの
「企業の方ですか?」
「そういった予算はありません」
「担当者がいないので」
...ほとんどが門前払い。
やっと打ち合わせのアポがとれて
企画を開催できる!
とおもっても
講師料はでないのでボランティアで...
営利目的はNGなので参加費無料で...
なんていうのがザラでした。

企画をやろうにもお金が回らない。
企画をやるために別の仕事をする日々。

アートの閉鎖性を打破したい!
アートはもっと身近で面白いって伝えたい!
だからワークショップを始めたのに
ここでもぶちあたる
アートの閉鎖性。
日本は、アートにお金を使わない。

「なんでこの国は、こんなにアートに厳しいの....」

という気持ちが募り
迫り来る絶望の波を感じていました。

この閉鎖性をどう打破すればいいのか。
アートにお金を回す仕組みはないのか。

当時読み漁っていた
アートマネージメントの文献で
医療の現場にアートが導入されたホスピタルアート
美術館での教育普及活動(しかも無料ばっかり)
駅や街中のパブリックアート
どこをとっても
ヨーロッパのアートはイケてる
ということをひしひしと感じていました。

なんでヨーロッパはアートに優しいの?
何が日本と違うの?
お金はどうなってるの?

ううううう
聞きたい!
見たい!!
行くしかない!!!


ホスピタルアートやパブリックアートが有名な
スウェーデンのストックホルム
無料でやばい規模の美術館がたくさんあるあこがれの地
イギリスのロンドンに渡航を決めました。

(会社に属したことがないので想像ですが)
これってまるで研修旅行!
自分で手配し、自分で訪問する
自分のための、世界での研修。
名付けて、umumのワールド修学旅行!!

アートワークショップの企画を初めて6年目の夏
2014年7月のことでした。


さて。
行くと決めたらまずはアポ。(多分)

日々ネットで現地の病院や
パブリックアートの主催団体
教育普及活動に積極的な美術館を調べ
体当たりで研修先を手配します。

気になった施設や団体に
「話を聞かせてください」
「見学させてください」

facebookやメールでメッセージをおくりました。
もちろん英語も独学です。

間違ってても伝わればいいのです
とどけ!私の思い!


お、おおおお
お返事キターーーーーー!!!
(個人情報は隠してます)

見ず知らずの日本人に
速攻でお返事くれるなんて
なんて優しいの!!

震えながらメッセージを読むと...
「you are welcome to visit our workshop~~~」
(ぜひワークショップに見学においでよ)

「she should be able to give you an anser~~~」
(担当者からお返事できると思うよ)

日本の区役所で門前払いをうけまくっていた私は
涙がちょちょぎれました。
「法人格持ってますか?」
なんてだれも聞いてこない。

世界、やさしい。
私にも、アートにも。


そして何度かの連絡の末


国立美術館で子供達が活動するアトリエの見学&担当者の方のアポ

現代美術館でのワークショップの同行見学

大学病院でのホスピタルアートの見学&担当者の方のアポ


をゲット。

もうここまできたら後には引けません。
初めての一人旅、びびっていられない。
だいじょうぶ、地球はつながってる。

一人旅の先輩がたの記事を読み漁り
海外保険に入り
Ryan Airの荷物サイズを何度も確認しながら
チケットをとり
宿を手配し

.....Let's go Sweden & London !!!



(次回に続く)

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東京を中心に、いろいろなところで
アートワークショップやアトリエを開催しています。

<近日開催>
◆7/20(FRI) 19:00~21:00
おとなの感性をやわらかくするアトリエ
「umumアトリエvol.3 自分の色をさがそう」

次回のumumは、テーブルをとっぱらい
床の上でおもいっきり「色」であそびます!
工芸カフェReaLence(立川駅徒歩3分)
※単発でのご参加も可能です!
facebookページ
工芸カフェReaLence 参加お申し込みページ

◇アートワークショップユニット コネルテ
障害の有無、年齢差、個性、感性もみんな「違う」ことを
アートを通じてこどもたちが体験する企画を開催中!
ホームページ
facebookページ

◇ noteコメントやFacebookメッセージにて
ワークショップやアトリエ、講座
保育施設などへの訪問プログラムなど
ご依頼やご相談、お待ちしています◎
活動の様子はこちら⬇︎
田中令 facebookページ
(お友達申請の際、メッセージをお願いしていますm(_ _)m)




いつも長文を読んでいただきありがとうございます! サポートは、企画のための画材&情報収集に活用させていただきます。