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母になっていくはなし17(〜生後2ヶ月/正解のない、育児)

2021年末、およそ一年間の不妊治療を卒業し
2022年8月、娘を出産しました。
不妊治療の門を叩いた日から
妊娠9週、母子手帳発行まで書いた不妊治療のマガジンはこちら↓


妊娠してからというもの
noteでたくさんの先輩方の妊娠・出産・育児記事を拝見したことで
準備をしたり、見通しを立てたりできているので
誰かの役にたったらいいなという思いと
自分の記録を兼ねて、妊娠10週からは
こちらのマガジンで綴っています↓

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41週0日、帝王切開にて生まれた娘も
生後2ヶ月になり
だんだんと育児生活のペースができてきました。
娘の発達もすすみ、日々変化があって
ああ、人間って
こうやって成長していくんだなー
と、面白く観察しています。

まだまだ育児は始まったばかりで
母初心者ですが
今回は、子と親の進化や
自分的にしっくりきている
心構えについて書いてみます。

◆子のこと

3200gで生まれた娘は
すくすくと育ち
2ヶ月の現在、4000gを越えました。
相変わらず夜はよく眠ってくれる子で
最近は、7時間ぶっ通しで寝ています。
(もはや私の胸の方が限界)

出産直後、入院中は
すやすやとよく眠り
授乳を求めるときだけ泣く!
という感じだったのですが
帰宅後は、泣く理由が増えました。
さみしくて泣いたり
眠いのに眠れなくて泣いたり
ミルクやおっぱいが足りなくて泣いたり。
泣きかたのバリエーションも増えた気がします。

また、泣かずに起きている時間も増え
ぽやーっと空を見ながら
「あー」「うー」と声を出したり
だんだんと目も見えるようになってきたようで
私の顔を見て、笑みを浮かべるようになったり。

この笑顔が、感情が伴っていない反射かもしれないけど
それでもたまらなくかわいい。
寝不足で疲れていても
泣き止まなくてゲンナリしていても
この笑顔で、ほんとに全部吹き飛びます。

一方、泣き声の方は容赦なく
うるさいというよりは、不快に近い。
子が泣き出すと
その時やっていることが
何も手につかなくなり
「はやく赤子のところにいかなくちゃ!」
と、ソワソワした気持ちになります。
これはほんとに初めての感覚。

もともと睡眠大好きで
寝起きがわるい私ですが
2階で気持ちよく昼寝していても
1階で赤子が泣けば、起き上がれるし
夜中、どんなに熟睡していても
となりの赤子が小さな声を出すだけでも目が覚める!
そうやって本能で呼ばれるんだろうな。

よく耳にするように
赤子の顔は日々変わり
私に似てると思いきや
次の日はだんなさんに似ていたり。
こうやって顔を両方に似せていることで
愛情を獲得していると聞きました。
もうほんと人間ってよくできてる!

考えてみれば人間って
ほとんどの場合
10ヶ月もお腹の中にいて
一回の出産で
一人しか産めず
生後数ヶ月間、立つことも
寝返りをうつこともできない
めちゃめちゃひ弱な生命体。
親子を繋ぎ止めたり
社会(群れ)で子育てをしていくための
いろんな機能が備わっていなければ
こんなに繁栄できなかっただろうなあ…
生命ってすごいなあ…

これから赤子の表現が増え
コミュニケーションができるようになること
彼女の人間性が見えてくることが楽しみです。
あとは、いま寝たきりの子が
自分で動き出すようになると思うと
いよいよ目が離せないなあ。
友達には
「子供は死ににいくから、そのつもりで!!」
(死ぬような危険に積極的に向かっていく、の意味)
と言われました。
また生活環境をアップデートしなければ。
わくわく半分、心配半分です。


◆親のこと

思えば、この2ヶ月
悪戦苦闘しながら
わたしもだんなさんも
どーにか親になるステップを進んできたな
と思います。

我が家の場合
赤子が起きている日中は
1〜2時間に1回の授乳。
ベッドに置いても
泣かずにいられるのは5分程度で
それ以外は抱っこ生活になり
授乳の隙間に家事をしています。

だんなさんが2ヶ月の育休をとってくれたので
家事を分担することができていましたが
それでも、夫婦二人一緒に食事をしたり
温かい食事を食べれることは
ほぼなくなりました。
片手で赤子を抱きながら食べたり
手短に済ませることが増え
めんどくさくて、とらないことも。

ありがたいことに睡眠だけは
夜間とれていますが
それでも些細な音や、胸の痛みで
夜中、何度も目が覚めています。

今できることを後回しにすると
次にいつできるかわからない。
とにかく今できることは
すぐやるようになりました。
授乳しながらできること
抱っこしながらできること
赤子が寝ないとできないこと
少しでも後の自分が楽できるように
脳みそはフル回転で段取りを考えていますが
もちろん思った通りにはいきません。
授乳と抱っこで
背中や腰はバッキバキです。

そう、子が生まれてからというもの
生きていくのに必死!!
こうやってnoteを書くのも
赤子を抱きながらか
授乳しながら。
自分一人の時間は、完全になくなりました。
仕事はもちろん
たった10分のヨガやストレッチ
コーヒーを淹れること
ごろごろすること
産前にやっていた、当たり前のことは
いま、夢のように思えます。


思えばこんな話を、わたしも妊娠前に聞き
「言うても、もうちょっと時間あるっしょー」
「無理無理、絶対自分は母親になれない」
などと思っていました。

しかし、ほんとに時間はない。
なにもしてないのに、忙しい。

でも、この状況下になると
意外とできる。
「できる」というか
「やらない」という選択肢がないので
「やらざるおえない」という方が正しいかも。


妊娠、出産、育児
責任が伴うのに
どれも初めてで
変化がめまぐるしくて
だれかが横で教えてくれるわけではなく
正解もない。
正解だとおもったやり方も
日々の変化によって
あっという間にしっくりこなくなる。

どうやってやってるんだろう?
って自分でも思いますが
ネットで調べたり
夫婦で話し合ったり
本を読んだり
先輩や産院に話を聞いたり
いろんな情報を各所で集め
自分たちなりのベストを決め
とにかくやってみる。
やってみてダメだったら
違う方法を試す。
で、いつかはしっくりくるので
それを続けて
子の成長とともに
しっくりこなくなったら
また情報収集する
という感じ。

意外とこの
「自分たちなりのベストを決める」
というのが
難しいけど、大事なんだなと思います。

この情報溢れる時代
ネットで調べることはいくらでもできるけど
みんな言ってることはバラバラ。
赤子が泣いても、ほっとくのがいい
赤子が泣いたら、すぐ駆けつけないといけない
母乳は…
寝かしつけは…
離乳食は…
ほんとにキリがありません。

我が家も多分に漏れず
この大量な情報に振り回されて
一体なにがいいのかわからなくなり
夫婦喧嘩になったこともありました。

そもそも、これだけの人が
今までのながーい歴史の中で
一生懸命やってきてもなお
正解なんてない、育児。

自分の子と、全く同じ子
同じ親
同じ環境
同じペース
なんてないわけだから
当たり前なんですよね。
子、母、父、家庭環境
それぞれのペースの
いろんな変化が
歯車のようにかみ合って
独自に進んでいくのが
育児なんだと思います。

だから、目の前の子を、よく観察して
どこかで自分で判断していかないと
答えなんて出せないのだと思うのです。
それがきっと責任ということだし
親になっていく、ということなんだろうな。


ちなみに、わたしが今
すごくしっくりきて
参考にしている本がこちら。

現在小学校中学年になった子育て中の親友が
「うちの子はもう卒業だから」と、くれた本。
子の発達だけでなく
育児、親の心構え、病気など
欲しい情報がたくさん詰まっています。
大きな目安としての月齢と
テーマごとに書かれているので
その時必要な情報を得ることができます。

なにより、どのテーマについても
「そんなに気にしないで、大丈夫」と
おおらかに背中を押してくれます。
子自身が持つ力を信じているスタンスが
とてもしっくりきました。

大型本なので、授乳のときに
机に置いて読んでいます。
しっくりくる情報源と出会えるというのも
すごくありがたいことだなあと思います。
親友に感謝。


最近はだんなさんの育休も明け
少しづつ仕事を再開しており
わたしが一人で子をみる時間も増えてきました。

外出は、まだまだ不安もありますが
引きこもっていても
体力は戻らないし
精神衛生にも悪いので
これから、少しづつ
わたしも子連れで出かける時間を増やしたいなあと思っています。

近所をベビーカーで散歩するほか
お友達の個展を見に行ったり
身内のワークショップにも遊びに行きたい。
美術館も挑戦したい。
子にとってももちろん
自分にとって
エネルギーを補充できるような場に行きたいな。

いつも長文を読んでいただきありがとうございます! サポートは、企画のための画材&情報収集に活用させていただきます。