MRI検査、そしてパニック。
先日、MRI検査を受けた。
そして、パニックの症状が出た。
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「MRI検査を受けましょう。」
通院の時、主治医に言われた。
私は幼い頃から医療ドラマをよく見ていたので、MRIという名前と形は知っていた。
ドラマで見てたものを体験できるのかと少しワクワクしていた。
しかし、
「検査には約15-20分かかります。」
その時、急に怖くなった。
ドラマの中ではMRIが映るのは一瞬だからせいぜい5分くらいかと思っていた。まさか20分もかかるとは思ってもみなかった。
「絶対過呼吸になる。」
その文章が頭の中でぐるぐる回り、復唱されていく。
誰かに言われているような、そんな感覚がする。
母の休みの関係で検査は一週間後になった。
検査までの一週間何度も検査のことを思い出して不安になった。
検査自体も不安だったが、それ以上に結果が不安だった。
何か重大な病気が見つかってしまうのではないかと思ってしまうのだ。
若いから大丈夫だと周りは言ってくれるが、
もしかしたら。
その言葉が私から離れなかった。
当日。
なかなか準備ができない。
が、時間が迫っているので重い腰を上げて準備をし、家を出た。
病院に着き、諸々の手続き済ませソファーで待つ。
名前を呼ばれ、まずは医者がいる部屋に行った。
白髪のおじいさんだった。
「どこが痛いですか?」
という問いに対して
「寝ている時以外腰が痛いです。」
としか答えられなかった。
詳しく言えなかった。
その後、検査着に着替えるように言われる。
上は裸で下は下着のみと言われた。
湿布は火傷の原因になってしまうらしく取るように言われた。
着替えが終わり、椅子で待つ。
検査技師と思われる男性に名前を呼ばれMRI室に入る。
部屋に入ると不思議な規則的な音がする。
横に寝るように言われ、説明を受け、ヘッドフォンをされる。
涙が滲み、視界がぼやける。息が苦しい。
コントロールできない。
発作が出てしまった。
検査技師さんは私の異変に気づきヘッドフォンを取り、マスクを外してくれた。
このご時世なのに。感謝しかない。
閉所恐怖症か聞かれたが私は首を横に振った。
呼吸が落ち着き、検査技師さんに待合室にいる母と話したいと伝えた。
母と話し呼吸を整えもう一度検査に向かう。
次は看護師と見られる女性も一緒だった。
不安を和らげるために頭と足の向きを逆にしてくれた。
再びヘッドフォンをつけられ、息が苦しくなるがどうにか抑え込んだ。
もう二度としたくないから。
急に大きな音が出る。
急に止まってまた始まる。
それが繰り返される。
涙が止まらなかった。
「二度としたくない」
という意地だけでどうにか20分を乗り越えた。
こんなに長い20分は初めてだった。
できることならもうしたくない。
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明後日は検査の結果が分かる。
怖いが、逃げられないのだから仕方がない。
悪い病気が見つかりませんように。
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