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グランドセイコー

時刻を知るために何十万もする腕時計を身につけるのはナンセンスだ、と言われそうだけど。

今の仕事を初めて2年ほど経ったころ、それまでもセイコーの腕時計をつけていたんだけど、ちょっと自分に気合い入れたくなってグランドセイコーを買った。30万弱。まさに分不相応。

クライアントから「いい時計してますね」って声かけられたときは嬉しさよりも驚きの方が大きかった。腕時計見られてるのかー、って。身の丈に合ってないから目立っちゃったのかな、とか。

そのクライアントは小さな会社の社長をしていて、ざっくり言うとアパレル系の会社で、その人自身洋服や小物が大好きって感じで。俺の時計がロレックスでもオメガでもなくセイコーってのが良かったみたい。

「なんとなくですが日本頑張れって感じなんですよねー」とセイコーを選んだ理由を話した。思想的に問題あるのかな。ないよね?

オーバーホールを2度経てさらに数年経ったある日、時計に目をやったら何がどうなってるのか理解できず混乱した。12時のところが4時の位置にきてる。頭がクラクラする。

グランドセイコー黒文字盤故障

ビックカメラに駆け込んで修理を依頼。文字盤を支える部品が折れてしまったのだろうとのこと。結構な金額になるけど致し方なし。その場で腕から外す。

左手首のスースーする感じを確かめながらグランドセイコー売り場に行った。どれもキラキラしてかっこいい。ダイバー持ってないから次買うならダイバーかな、革バンドでドレッシーなのもいいな、機械式もいいけどクオーツが俺っぽいよねとか考えながら。

そうこうしてたらうっかり買っちゃって。

グランドセイコー白

ガラスが分厚くてクラシカルな雰囲気。こうしてあらためて写真見ると革ベルトのほうがいい気がしてきた。

時刻を知るためというより自分がゴキゲンでいるためって感じかな。生涯で最後の1本を買うとしたらやっぱダイバータイプかな。ダイバータイプもセイコーのにしようと思ってる。

どうでもいいけど広島のとあるグランドセイコー売り場で接客してくれた女性がとんでもなく美人で忘れられない。次行ったら買っちゃうかも。たぶん買う。

時計の話じゃなくなってしまった。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。