メリークリスマス
諸人こぞりて主は来ませり。子どものころは何をシュワシュワ言ってんだか不思議だった。シャワシャワっていう入浴剤があったな、そう言えば。
俺はキリスト教徒じゃないけど俺が生まれたころにはクリスマスを祝う風習がすでにあって、意味をわかんないまま12月24日と25日をワクワク過ごしていた。
サンタクロースをいつまで信じてたかたずねられたことがある。俺はサンタクロースを知らなかった。知らなかったので信じるも何もなかった。ずいぶん大きくなってから赤い服来た白ひげのおじいさんをサンタクロースと呼んでることを知る。
プレゼントは婆さんや親戚が買ってくれた。おもちゃやお菓子。うちは婆さんと俺の2人暮らしだったからケーキはなし。食べきれない。ケーキのかわりに個装のアイス、ピノみたいなのが20個くらい入ったのを買ってくれてた。あれイヤだったなー。ケーキの方がよかった。丸くて白いの。
中学生くらいになるとクリスマスとかホントどうでもよくて特に行事感もなく。だけど地元のイズミっていうスーパーマーケットとかBGMがシャンシャン賑やかでね。気分は上がってたな。お正月も近いし。冬休みだし。
いつの頃からかクリスマスにはケンタッキーフライドチキンを食べるもんだと刷り込まれちゃって、数年前とか行列に並んで買ったこともある。国民的イベントに参加してる実感があって、それはそれでまあ楽しい思い出かな。
今や自分がサンタクロースになるようになった。子に恵まれてから気がついたね。俺がサンタクロースなんだと。俺の心にサンタクロースがいて、わが子の喜ぶ顔を思い浮かべながらプレゼントをあれこれ選ぶ。夜中バレないように枕元に置いておく。翌日、喜びの言葉がLINEで届く。
心の広い人なら自分の子だけではなく世界中の子たちに、子どもたちだけでなくあらゆる人々に、もっと広くすべての生きとしいける存在に、ありったけの愛情を贈っちゃうんだろうな。
おとなも子どもも愛されるに値する存在だ。みんなみんな、メリークリスマス。
世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。