名前を思い出せない

帰りの電車でふと目に止まった広告。春日だ。般若の顔とかやってたやつだ。相方はなんだっけ、若林だ。そう、若林。コンビ名なんだっけ。

まったく思い出せない。というか最初から知らないのか？　いやいやさすがにそれはないだろう。ザキヤマが組んでるコンビはアンタッチャブル、だっけ？　相方は・・・あの超おもろいしゃべりの・・・。

もうこんなのばっか。人の名前やモノの名前。名前を思い出せないことが増えた。かなり増えた。

SNSなどのおかげで、あるいは新型ウイルスの影響で、実際にお目にかかってない人と関わりを持つことが増えてきた。SNSでのつながりだから彼や彼女はSNSにいる。こちらから連絡を取ろうとしたとき、はい、名前を思い出せない。アイコンとか過去のやりとりはなんとなくわかるんだけど名前が思い浮かばない。思い浮かばないから検索できない。

大昔はそれぞれの電話番号を記憶していた。よく連絡を交わす10人くらいかな、もっと覚えてたかも。今や自分の電話番号すらあやしい。

電話番号は覚えていなくてもなんとかなるようになったのでその分の記憶容量は増えてておかしくないのに、人の名前を覚えられないのはやっぱり老化によるものなのだろうか。それとも覚える気がないだけか。

名刺交換した次の瞬間もう忘れてるとかあって我ながら薄情な人間だと天を仰ぎたくなることもある。

老化により記憶能力が低下したこと、記憶してなくてもツールなどのおかげで困らなくなったこと、他者との関わりを大切にしていないこと、あたりが理由かな。自分が忘れられたら悲しいのにね。勝手なもんだ。