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新しいレコーダー

ブルーレイレコーダーを買い替えた。録画はできても、DVDやBDが読み込めなくなったのだ。
なんとかして読み込ませようと、BDを入れたりDVDを入れたり、眼鏡吹きで何回も拭いたり、やれるだけのことはやってみたが「読み込めません」という表示が表れ、無情にも挿入したはずのBDがすい、と出てきてしまう。

電気量販店で相談すると、レンズクリーナーというものがあるそうで、思い切って3000円も出して買った。一見普通のDVDのようだが、表に3か所丸くて浅いあなのようなものがあって、そこに添付してある液体を一滴落とし、乾いたら、挿入する。ところが、それさえ、レコーダーは受け付けない。

説明を読むと、読み込めない場合は同じ向きのまま、10回は試すように、とある。もう執念だ。6回目くらいで、やっとテレビ画面に清掃中と表示がでて、ほっとした。

もう大丈夫!3000円で買えたはずの「しまむら」のセーターはあきらめてよかったのだ、と吹っ切れた気持ちでBDを挿入・・・またもや、拒否された!
それでも、一枚だけ読み込まれたので、それに5倍速で、がんがん録画した番組を焼いた。が、それが最後だった・・・

PCで調べてみると、自分で分解してレンズを掃除すれば、また読み込むようになるとあったが、手順を見るとあっちこっちのねじを開けなければならず、わたしにはとても無理。

で、アマゾンで旧モデルお買得品を見つけ出し、購入。
今までと同じメーカーにしたため、設定も簡単で、昨夜から始動。父のお気に入りのクラッシック音楽館と、裏番組の「日本沈没」も録画できた。クラシックの方は、父がリビングのテレビで何回も見られるように、いつもBDに落としているので。

使えなくなっだレコーダーは、私の部屋でしょんぼり処分の日を待っている。「相棒」ほぼ全巻や、嵐のコンサートや、山P主演のドラマ、ちょっと固いドキュメンタリー、を編集(CMを抜いた)、録画、ダビング、随分活躍してくれた。ちょっと愛おしい。

こんなふうに、人間の頭脳も、新しい情報を読み込みにくくなっていくのだろう。やっかいなことに、クリーニングも分解掃除もできない。だましだまし使っていくしかない。画期的なクリーニング方法がみつからないものか。

でも、心の中のレコーダーはまだまだ健在だ。思い出というBDは何層にも保管されていて、瞬時に起動する。捨てたもんじゃない。


人刷けの雲を見て
故郷を思い
母を思い
友を思う
心というレコーダー
容量は果てしなく広く温かい


             おわり




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