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やばいはやばい

え?と思うような投稿を見つけた。13歳の中学生上垣さんのものだ。

アメリカから帰ってきて思うのは日本語は曖昧だということだ。曖昧な言葉は時に誤解を招くため、良いと思わない人も多いかも知れない。
 例えば、若者が頻繁に使う曖昧な言葉として「やばい」がある。美味しいスウィーツを食べると、「やばい!」と嬉しさを分かち合う。定期試験が近い時は「やばい!」と皆で焦って頑張る。一つの言葉で共感できるのは、曖昧であるからこそではないかと私は思う。
明確な表現だと他者との違いが違いがはっきりして、共感することは難しいのではいか。(中略)
曖昧な言葉は人と人との懸け橋にもなりうるのだ。

朝日新聞「声」より

アメリカから帰って、ということは帰国子女なのだろう。アメリカは、きちんと自分の意見を言える、ことを重んじる国と聞く。曖昧とは正反対だ。

「あら奥様、どちらまで」
「ちょっとそこまで」
「まあそうですか、お気をつけて」

は、日本人の曖昧さの例として、よくあげられる。

ちょっと外れるかもしれないが、送られてくるダイレクトメールの最初の文は、真面目に考えると腹がたつ。

拝啓
時下ますますご清栄のことお喜び申し上げます。

「相手の一層の健康と繁栄を大変めでたく思う」という意味らしいが
私は、ちょっと体調が悪く、繁栄もしていない。余計なお世話・・・
と思うが、決まり文句だし内容にこだわる方が間違っているのだろう。

やばい、に戻ると、本当にこの言葉の意味は多種多様。
「美味しい」を始めとして
(食ルポ番組で日村さんが乱用、ちょっとひいた)

  • 可愛い

  • 強い

  • 楽しい

  • かっこいい

  • 綺麗

  • 素敵

  • 感動する

  • 凄い

  • 似合う

  • 上手くいった

  • びっくりした

  • 意外

  • 好き

  • まずい

  • 嫌い

  • 体調が悪い

  • 追い詰められる

  • 怖い

  • 危険

  • 気味が悪い

  • かわいくない

  • かっこわるい

  • 似合わない

  • 不快

全く反対の意味でも使われているんですね。

WeXpats Guideによると
【良い意味・悪い意味のどちらなのかは、前後の会話や相手の声のトーン、表情などで見分けなければなりません。たとえば、会話の相手が、笑顔で嬉しそうに「新しい先生、やばい!」と言ってきたら、新しくきた教師に好感を持っているとの意味です。一方、沈んだ様子で「新しい先生…やばい…」と言われたら、嫌悪感を持っていると判断できます。

「やばい」は、さまざまな状況・シーンを表現できる便利な言葉です。しかし、使い過ぎには注意しなくてはなりません。会話で「やばい」を連発すると、「語彙力」がないと思われる可能性があるので注意しましょう】                              

え?わたし?使いません。でも約束の時間に遅れそうになったとき、
料理を焦げ付かせたとき、無意識に「やば!」と言っていることがあります。
「やばい」に侵食されている、やばい状況です。

あなたはどうですか?

               おわり       


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