幸せに生きるためのリスクと備えの考え方
今日は、午前中に会員様との対談企画の収録があり、これからライブ配信での講義を行うところです。
仕事の合間に、ちょっとジムに行って汗を流したり、バタバタしながらも今日も活発に動いた1日でした。
このnoteのテーマでもあるのですが、「将来のために、今、何かを変えよう」。どんな未来に向かっていきたいのか。そして、そのために、今、何ができるのか。
大きなリスクの特徴とは?
今日は、「将来のために、今、何かを変えよう」という、このnoteの全体テーマにも関わる、リスクのお話。
リスクには二つあって、大きなリスクと小さなリスクがある。
まずは大きなリスクから。
個人レベルでも、組織や団体などのレベルでも、大きなリスクというのは次のような特徴がある。
決して高い確率で起こるわけではない
ただし、起こった場合の損害は大きい
必要な対策も大規模になるので、コツコツと継続して積み上げる
たとえば、一般の人の生活で考えた時、大怪我や大病をするリスクというのは、もちろん大きいリスクだと考えられる。
大怪我をしたり大病をしたりするのは、決して高確率で起こるわけではない。ひょっとしたら人生で一度も経験しない可能性もある。
ただし、もし本当に大怪我をしたり大病をしたりすると、その損害は大きいはず。一般的には、大きな怪我や病気をすれば、仕事を休むことにもなり、収入への大きな不安が考えられる。同時に、治療にかかる費用などの不安も大きいでしょう。場合によっては、その後の生活自体の不安も発生するはずです。
こうしたことに備えるためには、今すぐに短期的に何かを用意するというより、
日々の健康習慣や安全への注意を継続する
コツコツと貯蓄を作っておく
作業をしなくても入ってくる収入源を作っておく
などの、コツコツとした準備の積み上げがモノをいうことになる。
逆に、大きな病気や怪我があった場合のことを考えた時、「そんなの、このお金と、この仕組みでOKでしょ」と言える状態なら、その人にとってはこれは大きなリスクとはならないわけです。
小さなリスクの特徴とは?
では、今度は小さなリスクについてはどうだろう?
小さなリスクの特徴は、
比較的、起こりやすいリスク
ただし、起こった場合の損害はさほど大きくない
必要な対策は小規模で済むので、短期的に準備ができる
とも言えると思う。
たとえば、ちょっとした怪我をしたり、風邪をひいたりするリスクは確かに存在する。これは大怪我や大病に比べると、普通に起こりやすいことが想定される。
一方、大怪我や大病に比べれば、ちょっとした怪我や風邪のようなリスクは、仮に起こったとしても大損害ということにはなりづらいでしょう。
そのため、これについての対策は、長年をかけてコツコツと積み立てるというよりは、
風邪薬を常備薬として用意しておく
絆創膏や消毒液を用意しておく
風邪をひいた場合の対処について考えておく
というように、「すぐに実行可能で、一度の準備で完結しやすいもの」が多いでしょう。
もちろん、日々の健康管理という意味では継続性のある対策も当てはまるけど、それはどちらかと言えば「人生という長い目で考えた時、健康でいられる時間を長くするための」という大きな備えに当てはまると思うんです。
1回ずつの小さな怪我や風邪についての対策は、「薬を持っておこう」くらいで済むわけなので、やはり小さなリスクへの備えは、「すぐに実行可能で、一度の準備で完結しやすいもの」と言えるのではないでしょうか。
大きなリスクに備える
大きなリスクの場合は、その対策も大規模で大掛かりなものになることが多い。これは個人レベルでも、団体レベルでも同じことが言えると思う。
大きなリスクについて考えるとき、この5ステップを意識すると良いです。
どんなリスクがあるのかをまとめる
それが起こった場合の被害や損失の想定をする
どんな対策があるのか、事例を調べる
その中から、実行可能で適切な対策を選ぶ
大きなリスクの場合は、小さく継続して対策を積み上げる
まず、漠然と不安を感じる気持ちはわかるのですが、それだけだと具体的な対策を準備できないので、実際問題、どんなリスクがあるのかをきちんとまとめていくことが大切です。
次に、ちょっと不安が増幅するかもしれないけど、そのリスクが起こってしまった場合、どんなことになるのかについても具体的に想定をしておきます。つまり、リスクについて理解を深めるということです。
リスクが起こった場合について理解した時点では、不安が膨らむと思う。その不安を解消するためにも、今度はそのリスクに対して、どんな対策があるのかを調べてみます。前代未聞の大きなリスクも中にはありますが、多くの大きなリスクについてはすでに事例もあるので、対策も調査できることが多いです。
事例はきっと、いくつかある。その中から、自分(または自分たち)が取り組めそうな対策に目を向けてみる。その対策が、そのリスクに対して適切だと判断できるのなら、その対策を積み上げていくことを決定する。
大きなリスクに備えるためには、対策の規模も大きくなることが多いので、明日から日々(または定期的に)コツコツと積み上げる取り組みのルールを作ってしまいましょう。
たとえばそれが、大病や大怪我に対して、必要なお金を貯蓄するということなら、「毎月◯日の時点で、こちらの口座に収入の何%をよけておく。」というような取り組みのルールを決めるんです。
不安を感じて何もしていなければ、対策も何も取れていないので、余計にその不安が大きくなる。けど、たとえそれが大きなリスクに対するものであっても、こうやって取り組むルールを決めて、コツコツと積み上げていけば、準備期間の経過とともに、大きな備えも整ってくるので、不安を軽減できるでしょう。
小さなリスクに備える
小さなリスクは、大きなリスクに比べて、その対策が「すぐに実行可能で、一度の準備で完結しやすいもの」で済む可能性が高い。
小さなリスクに備える時も、考えるべきステップは大きくは変わらない。
どんなリスクがあるのかをまとめる
それが起こった場合の被害や損失の想定をする
どんな対策があるのか、事例を調べる
その中から、実行可能で適切な対策を選ぶ
小さなリスクの場合は、その対策をすぐに準備しておく
そう、5番のステップだけが違う。
つまり、リスクの大小に関わらず、まずは具体的にどんなリスクがあるかをまとめ、起こった場合の不利益や不都合についても理解する。
そして、対策事例を調べ、実行する対策を選択する。
小さなリスクへの備えは、その規模も小さくて済むことが多いため、それはコツコツと取り組むというよりは「よし、これでOK!」というように、一回の準備で事足りる(または短期間の準備で完了できる)ことが多いはず。
こうやって、大小どちらのリスクについても、具体的に考えて、具体的に手を打っておくことが大切です。
備えあれば憂いなし
何かに挑戦すれば、その分だけリスクはある。
たとえば、全く無風の状態でも、前に全力で走ると向かい風を感じるでしょう?
けど、立ち止まっている人は、ちっとも向かい風なんて感じていない。
だから、リスクを抱えていたり、不安を感じたりするのは、挑戦している証拠でもある。
もちろん、不必要なリスクを抱える必要はない。たとえば、わざわざルール違反をして罰せられるような行動をするのは、最初からそれをしないという対策をすればかんたんに防げる小さなリスクだ。
一方で、大きな理想や大きな目標に向かっていれば、その分だけそれを失うかもしれないリスクも大きくなる。小さなリスクの数も増えるだろう。
そんな時は、こうやって確認してほしい。
その挑戦の目的や目標は何で、何のためにやっているんだっけ?
その達成を妨げる可能性がある大きなリスクはなんだ?
挑戦の邪魔になりそうな小さなリスクはなんだ?
それぞれ、どんな対策がベストなんだ?
まず、すぐに手を打てる備えは何だろう?
大きなリスクに備えるために、コツコツ取り組むことはなんだろう?
この順番で確認していただければ、その挑戦の価値を見誤ることなく、諦めることもなく、達成に向けて正しい備えができて、達成できる確率も上がるでしょう。
挑戦することは素晴らしい。
リスクや不安のせいで、それを諦めないでほしい。
正しく理解して、正しく準備すれば、その不安も軽減できる。
将来のために、今、何かを変えよう。
あなたの挑戦を、私は応援しています。
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このnoteは、将来のために、今、何かを変えたい人を応援するためのnoteです。心から応援しています。
株式会社フレンドマーク
五十嵐
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