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【フレンドフーズではたらく、ほんまもん】精肉部 山﨑夏海

【プロフィール】

名前:山﨑夏海
所属:精肉部
年齢:41歳
入社歴:6年目
出身地:東京都

サッカー業界から、飲食業界へ

食の仕事に携わる前は、Jリーグのチームのスタッフをやってました。練習場や試合会場の芝生管理の仕事。子どものころからずっとサッカーをやっていて、仕事も好きだったんですけど、友人から一緒に店をやらないかって声をかけてもらって。このチャンスに乗らないのはもったいないかなって思っちゃったんです。で、やってみたら楽しかったんですね。もともと食べることがすごい好きで、食にはずっと興味はあったので。

友人たちがいるのでよく遊びにきていて、京都は馴染みのある土地ではありました。飲食店をやることになったので、東京から引っ越してきたんです。いまもある店なんですけど、料理も接客もすべてやってました。
5年ほど経って、忙しすぎて体調を崩しがちになっちゃったのと、料理人としても限界を感じてしまい、ちょっと立ち止まって今後を考えようと思ったんです。

で、別の仕事を探し始めたんですが、食べることが好きだから、やっぱり食に関係ある仕事がいいなと思っていたところに、フレンドフーズの募集を見つけて。精肉部門に応募したのは、前の店では猟師さんについていって猟の手伝いをしてジビエなんかも出してましたし、自分たちでソーセージやベーコンを作った経験なんかもあったので。

それまでフレンドフーズは、存在を知っていた程度。応募するってなって店を見にきたら、見たことのない商品がいろいろあって、おもしろいなって。肉の加工品だと、どうしても添加物が入っているものが多い。添加物があるから一律にダメってことでは全然ないし、どっちがいいかを人に押しつけるつもりはまったくないんです。でも、使わずにおいしく作れるなら、そっちのほうがいいんじゃない?って思うんですね。
そういう商品をけっこう揃えていて。惣菜も手づくりだし、そういうの、いいなあって。

自分次第は楽しい

いまの仕事はお肉を切るのがメインなんですが、お肉を使った惣菜を作ったりもします。たとえば先日は、青果部が企画した台湾野菜のイベントに便乗して、ルーローハンを作って出すことを提案しました。台湾っていうキーワードで野菜だけではもったいないと思ったし、せっかくだったら乗ってみようと思って。こういう試みは初めてだったんですけど、けっこう好評だったので、またやりたいなと思っています。

部門間をまたいだこういう動きって、いままであんまりなかったんです。でも、お互いに声を掛け合ったら、楽しい企画や商品ができるんじゃないかなってずっと思ってて。
先頭切って、横のつながりをつくりたい。何かやりたいと言ったらやらせてもらえる会社なので、そういう思いがある人にとっては、すごいいい環境。やったもん勝ちみたいなところもありますけど(笑)。逆に、そういう思いが特段なかったら、毎日何も言われることなくルーティンワークみたいになっちゃう危険性もあります。要は自分次第。それってやっぱり、楽しいですよ。

楽しい引き出しを増やしたい

ここでやってみたいこと、めっちゃあるんです。お肉に関していえば、いまは切った商品を店頭に並べてるのがほとんどなんですけど、そこから先を、提案できる売り場にしたい。レシピを紹介するとか、うちは調味料がすごく充実してるから、この調味料を使ってこう食べたらおいしいよ、とか。それこそフロア部の人たちとコミュニケーションをとりながら、お客さんに伝えたいですね。フレンドフーズのお客さんは、凝った料理を自分で作る方ももちろんいらっしゃいますけど、これとこれを組み合わせたらすぐできるっていう、そういうニーズもきっとあると思うので。

加工品に関しては、おいしいのはもちろん、できるだけ無添加で、他では手に入らないものをもっと揃えていきたい。がんばっている生産者さんって、たくさんいるんです。でも上質な商品って当然値段も上がってしまうから、たしかな商品を作っているのになかなか日の目を見ないっていうことが少なからずあって。そういうのを、なんとかできないかなと思っていて。生産者と消費者をつなぐような役割を、僕らは担っているはず。そこは、この仕事をしていて絶対忘れてはいけないことだなと感じています。

そのためには、生産者さんと直でやりとりしたいんです。これは実際に動き始めていて、自分がおいしいと思った生産者さんの商品を扱わせてもらうべく、直談判しにいったりしています。そうして信頼関係を構築して、限定の商品なんかを作ってもらえたらなおいいですよね。うちで売ってる珍しい野菜を使ってオリジナル商品を何か作ってもらってもいいかもしれない。

食べ物って、すごく楽しいですよね。おいしいものを食べたら、人にも勧めたくなります。お客さんに、そんな引き出しがひとつでも多く増えるような商品を揃えていきたいと思っています。

文:野村美丘(photopicnic)

1974年、東京都出身。フリーランスのインタビュー、執筆、編集業。またフォトグラファーの夫とphotopicnicを運営している。文化、意匠、食、犬と猫、心と体と精神性、そのルーツなど、人の営みがテーマ。さまざまなことやものや考えがあると知り、選択肢がたくさんあることに気がつくこと。その重なり・広がりが有機的につながっていくことに関心あり。著書に『わたしをひらくしごと』(アノニマ・スタジオ)。編集した書籍『ヒトゴトにしない社会へ―ほどよくつながれば、もっと生きやすい―』にはフレンドフーズ社長のインタビューも掲載。
2020年秋、京都に拠点をつくった際、フレンドフーズに初めて足を踏み入れて即ファンに。その感激を伝えるべく同社にメールしたところ社長から即レスがあり、さっそくここでの執筆を担当させていただくという幸運を手に入れました。
www.photopicnic.pics




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