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【読書メモ】物語のなかとそと/江國香織を読んで、読みたくなった本

一昨日、江國香織さんの本について書いた。


こちらに載っていた本を注文した。

今は到着を待っているところ。

読書スピードを考えて、本を頼めばいいのに。
いつも自分に対して思っている。


① 『雪だるまの雪子ちゃん』/江國香織

② 『プラテーロとわたし』(ヒメネス著、伊藤武好・伊藤百合子訳/理論社)


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世の中の、善いもの、美しいものがすべて書きつけられている本を一冊だけ知っている。しずかで質素で清らかなホンダ。しかも、深い絶望にみちている。『プラテーロとわたし』(ヒメネス著、伊藤武好・伊藤百合子訳/理論社)を読むたびに、だから私は心から楽になる。安心して生きて、安心して死ねばいいのだ、と思えるのだ。
『読書ノート』


私はマーガレット・ワイズ・ブラウンの仕事について、強い尊敬と憧れを持っている。だから全面肯定です。彼女は四十二年の生涯に約百冊もの絵本のテキストを書いているわけで、私が知っているのはそのごく一部なのだけれど、知っているものだけで十分、ではなくて、知らないものも含めて、全面肯定。だって、誰かを好きだというのはそういうことだもの。
『マーガレット・ワイズ・ブラウンのこと』


今年いちばん嬉しかったのは、なんといっても『雪だるまの雪子ちゃん』という物語を書き終えられたことです。子供の本というのは私にとってはほんとうにハードルが高く、もっとたくさん書きたいと思ってはいても、なんともはやむずかしくて書けずにいるものです。(来月あまんきみこさんにお会いするので、子供にとどく言葉というものを、どこにひそませて暮していらっしゃるのか伺ってみるつもりです)
(中略)
サラ・スチュワート文、デイビッド・スモール絵の『エリザベスは本の虫』(アスラン書房)という絵本があります。生れてから死ぬまでひたすら本を読んで過した女の人の話なのですが、私はこの本が好きで、はじめて読んだときから他人事とは思えませんでした。
『二十五年目の近況報告ー二〇〇八年秋のこと』


最近、『満ちみてる生』(ジョン・ファンテ著/栗原俊秀訳/未知谷)という小説を読みました。ひっきりなしに本を読んでいてもめったに出会えない、文句なしにすばらしい小説でした。
『あとがき』




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