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生きる意味とは…

10代や20代のころ、生きる意味というものを必死に探していた。
自分が生まれてきた意味はなんだろう。
自分の使命はなんだろう。
そうやって。

自分が生きる意味というものを見つけたかった。
意味を見出せてやっと、自分の価値がわかる気がした。

産まれてくるすべての人間には使命があって、
生きる意味が必ずやあると思っていた。
だからこそ、それが見つけられない自分が嫌だったし、
そんな自分に自信なんて持てなかった。

生きること=成長すること
だと、ずっと思っていた。
だからこそ、仕事でも何を学べるかが重要だったし、
学びきったと感じると、そこに居る意味を見出せなくなった。

人というのは、その人生において成長するために生まれてきた。
そう思っていると、きっと人生はハードモードになる。
なぜなら、成長するための試練や壁がどんどん出現してくるから。
そして、成長できていない自分には生きる価値がないと、
どんどん自分責めをしてしまうから。

人生とはなんなのか。
生きるとはなんなのか。
自分とはなんなのか。
そんな哲学じみた問いを自分に投げかけている間は、
人生というものは決して楽しくないと思う。

わたしはそんな感情を、
詩を書くことで昇華していたように思う。

そして、あるときふと気づいたこと、
それが「生きる意味とは生きているからでいい」んだということ。
そこにもっと大きな重い意味を持たせなくていい。
ただ生きているから生きていく。
そんなシンプルなことでいい。

生きていたら、つらいことはある。
悲しいことだって、自分の命というものを投げ出したくなるときだって。
なんで自分は生きているんだろうって、
生きている自分を呪いたくなるときだってある。
でも、それでも、生きているから、
息をしているから生きていく。
それでいいんだと思う。

自分という船が、どんなゴールに向かうのか、
ただ流れに身を任せるという生き方でいいと思う。

そもそも、わたしたちというのは今の自分に感情移入をしてしまうけれど、
ほんとの自分というのは、この人生を見ている側にいる。
今の自分という映画を、ただ楽しめばいい。

まあ、そんなことを言ったって簡単にはそう思えないし、
わたし自身まだまだうまく生きられてはいないけれど。

ただ、人生というものを修行の場にしなくていい。
そう思う。
生きる意味なんて単純でいい。
だって子どものときには、そんなこと考えていなかったはずだから。

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