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ドイツで転職、新卒なら石の上にも1年後/おすすめ斡旋会社紹介

今のこのWith Coronaなご時世+買い手市場に切り替わってしまったこのディストピアで、転職なんて…という意見が聞こえてきます。
しかし時短勤務や在宅勤務などで時間があるこの時期だからこそ、ゆっくりじっくり考えることもできます。

海外で就職したはいいけど転職って難しいんだろうか。
どんな流れで進めていくんだろう。
日本みたいなリクルート会社ってあるんだろうか。

といった疑問に答えていきます。

私は実際に新卒としてドイツで就職し、その後今の会社に転職してとても満足しています。転職をするにあたって、難しいことは特にありません。

ちょっとの勇気を出す手助けになって、悩んでいる人の背中を押せたら嬉しいです。


時期は春秋が狙い目

ドイツは休暇をガッツリ取ることで有名です。

求人自体は季節問わず常にありますが、クリスマス前に応募すると企業の人事担当者も休暇を2~3週間取るので迅速な対応ができない場合があります。

カレンダーイヤー=フィスカルイヤーの企業が多く、新年度は1月始まりです。1月の中旬以降になると新年開始のバタバタも過ぎ、企業も落ち着きを取り戻しているので、新しい人を雇う余裕も出てきます。
2月3月は休暇を取る人はあまりいません。担当者とのコレポンも迅速に取ることができ、サクサク進んでいきます。

初夏や夏真っ只中もおすすめできません。7月から9月はもちろん夏休暇ラッシュです。
平社員・管理職問わず会社全体がお休みモードになり、ガッツリ4週間バカンスに行ってしまいます。タイミングが悪いと面接の結果を延々と待つはめになり、次のステップになかなか進めません。現職を辞める意思をいつ伝えるか、というタイミングが取りづらくなります。

ちょっと寒くなってきた10月11月あたりに、もう一度休暇明けの落ち着きが戻ってきます。夏にたっぷり消費してしまった休暇を、この2ヶ月我慢してクリスマス休暇のために取っておくんですね。

この春秋に頻繁に求人をチェックしておくと、より選択肢が広がり、エントリーから合否結果までスイスイ進んでいきます。


石の上にも1年

新卒で入った会社が合わなかった場合、日本だとせめて3年は勤めるべきだ、という雰囲気があります。最近だとあまり気にしない企業もあると思いますが、短期間で退職すると良い印象を与えないのはドイツも同じです。
大体2年は連続して同じ職場に勤めるのが理想とされています。

しかし、どうしようもないときもあります。私自身、最初の会社は11ヶ月で退職しました。
日系企業が海外進出しても昭和基質の人は残念ながら存在するし、日系ではなくても契約書にサインはしたけど、労働条件にどうしても納得できないこともあります。

その際注意しなければならないのは、勤続1年が経たないと失業保険がもらえないことです。

勤続1年未満の場合は、退職届けを提出する前に転職先を決めておく必要があります。そのため、1年間精神を病まない程度に頑張るか、転職先を探してタイミングよく転職するしかありません。


プロに丸投げしてみる、雇用斡旋会社リスト

とはいえ、仕事をしながらの転職活動は大変です。条件だけ伝えて後は丸投げできたら楽ですよね。

そんな調子のいいもの...あります。
企業の欲しい人材と求職者を結びつける、雇用斡旋会社です。
日本にもあるリクルート会社ですね。

日系企業に特化したサービスを提供する会社は以下があります。社名はリンクになっています。

Career Management
Career Connections

Japan Management

Fischer HRM

Personal Service Experts

Adeni

JAC Recruitment Germany

下2つ以外は実際に私もすべてお世話になりましたが、担当者さんも多国籍で、みなさんとても親身になって面談やケアをしてくださいます。
リクルートのプロとはこのことか!と感動しました。
もちろん担当者が日本人の場合は、日本語での対応も可能です。

もちろん斡旋をするのは日本人だけでなく、日系企業に興味のある人が対象なので、他文化にも理解があります。

日系以外では以下があります。

Orizon
TEMPON
Persona Service
Randstad

こちらの斡旋会社では派遣社員の斡旋もしているので注意が必要です。Zeitarbeitが派遣の意味で、たいていは1~2年後に本採用となり社員になれるようです。

私は実際にOrizonとコンタクトを取りましたが、担当者さんは上の日系特化の会社と同じように親切でした。ただマッチングはしませんでした。


合否までの流れ

1.まずは履歴書と職務経験書をメールで斡旋会社に送り、軽い電話面談をします。上記の通り、電話面談の担当者が日本人になる場合もありますが、履歴書に記載した、自身ができる言葉によって変わってきます。私の場合は日本語とドイツ語半々でした。

まずは自分を知ってもらうために、今までしてきたことを軽く紹介し、なぜ転職したいのかも話します。もちろん、希望職種や給料なども伝えておくと良いです。

新卒の場合、職務経験書にはアルバイトやインターンで学んだことを書きます。

履歴書の書き方はこんな感じ。

どんな形式、プログラム(ワード/エクセル/LaTeX)で書くか↓

内容の書き方↓

2.その後条件にあった企業が見つかると、業務内容や待遇などの詳細と、応募するかどうかの確認メールが来るので承諾します。
その後やっと具体的な企業名を教えてもらえます。

3.企業について調べて興味があるなら書類選考への応募をして、合格すれば面接という流れです。

1回目の面接で会社や業務内容といった詳細な情報を教えてもらうことになります。もちろん自己PRもします。
待遇については2回目以降になる所が多いようです。

基本的に1~2週間後には合否通知が来ます。

もちろん企業によって異なるので一概には言えませんが、大体の流れはこんな感じです。日本とそこまで変わらないのではないでしょうか。

条件に関して納得できない点があれば斡旋会社に断りの連絡を入れても全く失礼にはあたりませんし、早く合否が知りたいときに少し急かしても大丈夫です。
私も実際に斡旋会社を通して「何社か内定をもらっているので、結果を早めにほしい」と急かしましたが、翌日内定が来ました。爆速です。

なんなら条件の改善を要求するのもありです。給料がもっとほしいとか、1日7時間勤務がしたいとか、駆け引きの1つとして使えます。
私の知り合いも、子どもがいるから1日7時間勤務を要求したらあっさり通っていました。その上面接はベイビー同伴だったそうです。

ドイツあるあるですが、言ったもん勝ちですね。

これを読んで「こんな感じなんだ、これならいけるやん」と思ってくれたら嬉しいです。


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