見出し画像

本気の少子化対策

少子化が叫ばれて久しい。
我が国は慢性的な少子化に陥っている。
そして、先進国はすべからく同様の問題が生じている。
既に中国でも少子化が進行していると言われている。(一人っ子政策というものもあったが、今や普通に純減しているらしい。)
フランスとか出生率回復してるらしいよ!という意見もあるが、残念ながら出生率に貢献しているのは移民である。
そして、その移民ですら、二世三世と代を重ねるたびに子供を産まなくなる傾向があるそうだ。
一方で、世界人口は増加を続けている。
インドは莫大な人口を抱えつつ未だに人口が増加しているし、人口増加のメインを担っているのはやはりアフリカ諸国になろう。
我が国もかつてはベビーブームと呼ばれる世代があり、一気に人口が増加したこともある。(もっとも、第一次ベビーブームは戦争直後という事情もあったが…)
これを踏まえて、本気の少子化対策を考えてみたい。
まず、考えなければならないのは、そもそもどうして少子化対策を行わなければならないのか?ということである。
結論でも書くが、個人的には少子化は受け入れても良いんじゃないかと思っている。
しかし、一般論として少子化を解決しなければならない理由は2つである。
1つ目は、労働力の確保である。
社会における多様な労働を負担する人間が十分にいなければ、社会生活が不便なものになってしまう。
しかしながら、今や情報化社会で自動化も進んでいる、知的労働についてもAIの発達もあり、人間が無理に労働する必要性にそもそも疑問符がつくのが今後の社会である。
とあるゲームの世界でも提示されていたが、働く事が特権階級の権利となり、それ以外の人間はベーシックインカムを受け取りながら遊んで過ごす社会になるのかもしれない。
もうひとつの理由は、経済の担い手である。
我が国は莫大な内需で経済を回している。
要は、外国との取引に過度に依存せず、それなりに国内だけで経済が回るような状況にある。
資源のない島国であるにも関わらず、である。
確かにこれは、少子化となると内需が縮小し、外部経済に極めて強く依存する社会となるだろう。
日本は小国小国と言われるが、経済規模は言うに及ばず、国土面積も人口も、国際社会においては決して少ない方の部類ではないのである。(なお、可住面積…)
とすると、少なくとも内需を維持する目的で少子化対策はする必要があるかもしれない。
さて、ここからが本題。
近年のリベラリストが提唱する少子化対策は全て、少子化対策としては愚策である。
良くて焼け石に水、往々にして火に油、どころかガソリンを注ぐ結果となる世紀の愚策である。
効果が微々たるものであるならまだしも、完全に少子化対策としては逆効果である施策を打ち出すケースが極めて多い。
少子化対策としては、と但し書きをしているのは、確かに道徳的には良い事なのかもしれない、という含みである。
現実として、リベラル的価値観の進んだ先進国と都市部は少子化が進み(国によっては移民政策をしたとしても少子化に歯止めがかからないのである。)、逆に後進国や田舎で多産となっている現実と、一度真剣に向き合うべきである。
我が国の例においても、戦後の極めて経済的にも厳しい時期に第一次ベビーブームが起きている。(第二次はその子供世代なので、規模効果だと思う。)
まず、これから分かるように、経済的に恵まれないから子供が生まれない、と言うのは明らかな間違いである。
もしもそれが真なのであれば、経済的に恵まれた先進国や都市部は少子化となり、恵まれない後進国や田舎が多産なのは説明が付かない。
個人単位で見ても、エリートカップルは精々1人2人生む程度である。
田舎のヤンキーは平気で4,5人生むのである。
明らかに経済的に恵まれたエリートカップルが子供を生まないで、明らかに経済的に恵まれないヤンキーカップルがポコポコ子供を生む機序をリベラルは説明する責任があるだろう。
さて、ここからは綺麗事を廃して、本気の少子化対策について検討していこう。
【1】性行為以外の娯楽が無い状態にする。
田舎のヤンキーや後進国の野蛮人がポコポコ子供を生む最大の理由である。
性行為以外の娯楽があるなら、一定数はそれ以外の娯楽に流れるが、性行為以外に娯楽が無いのならば、それをできる人間は大多数がその娯楽に走るのである。
【2】避妊の防止
いくら性行為をしても、避妊をしていては当然子供は増えない。
ピルもコンドームも禁止して、セックスには中出しを義務付ければいい。
【3】性教育の充実
今の性教育では、望まない妊娠を避ける方法や性的多様性について教えているらしい。
少子化対策がしたいなら、そんなのヤメちまえ。
性教育で教えるべきは「気持ちの良いセックスの方法」である。
これは当然女性にもメリットがある。
女性では、ガシマン等のAVの様なセックスに嫌気がさしている人が多いのではないだろうか?
それもそのはずである。
男性はセックスについて何も教えられていないのだから。
そして、モテ男は雑なセックスをしていても女が途切れることはないため、セックスを上達するモチベーションは無い。
もちろん、非モテ男はそもそもセックスをできないのだから、潜在的にはセックスが上手くなる要素があるにせよ、実践訓練が出来ないから下手くそなのである。
【4】高学歴化の阻止
女性の高学歴化が少子化を加速している、という言説がある。
しかし、それは正しくない。
とあるTwitterのアカウントが言及していたことだが、男女共に高学歴化は少子化を加速するのである。
単純な話、まともに稼げない学生時代に結婚する人は男女共に少ないのである。
大学はおろか高校も厳選し、相応の能力がないとそもそも高等教育を受けられなくすれば良いのではないだろうか?
そもそも、義務教育は中学までなのである。
そうすれば、若い時期を仕事と子育てに使えるのである。
救済策としては、子育て終わったタイミング辺りで学び直しができるような風潮を作っていくことは必要かもしれない。
出産子育ては若ければ若いだけ有利なのである。
【5】結婚適齢期までの男女の徹底分離
これはイスラム教徒や昔の日本がそうだったように、子供の頃は男女を徹底して分離し、異性に対する理想を徹底的に膨らませる。
その後、成人した時にそれを解放してやれば、今までの抑圧もあって、タガが外れた様に子作りを始めるだろう。
【6】一夫多妻制の導入
個人的な思想としては多夫多妻制が良いと思っているが、こと少子化対策とするならば一夫多妻制一択である。
単純に考えて、女性は一度妊娠したら1年近く次の子供を産めないのに対して、男性は1日に何度かは生殖行為をできるのである。
そうすると、やはり一夫多妻制は子供を増やす上で有効な方法になり得る。
もっとも、結婚という規範に制約されるならばの話しであるが。
【7】子供控除の導入
あまりにも低所得者層の子供ばかりが産まれても仕方がないので、高所得者層にも子供を産むメリットを与えるのがこの施策である。
子供1人につき所得税を10%減免するのである。
2人で20%、10人で100%の減免となる。
なんなら、11人以上は10%の還付をしてもいいかもしれない。
これは、高所得者層に極めて有利な施策である。
子供を産むことが最大の税金対策になるのである。
【8】子供の労働力としての活用
子供の頃から労働するのがそこまで悪いことだろうか?
今や、小学生の頃から会社を立ち上げて経営者をしている子だっているのである。
また、小学生の頃からYouTuberとしてひと財産を築いた子もいるのである。(こちらは絶賛中学浪人中であるが…)
子供も子役やアイドルとして労働に従事しているのだから、他の労働をしてはいけない理由にはならないだろう。
子供自身が稼げれば親の金銭的な負担は減少する。
【9】核大家族、地域社会による子育ての復活
子育てが負担だというなら、かつての集団で子育てをする態勢に戻せば良いのである。
役割分担は集団の規模が大きくなるほど効果的になる。
【10】寿退社、専業主婦の推奨
実際問題、少子化を解決するには子供を産み育てる事が不可欠である。
そしたら、子供を増やす上で最も効果的なのは、母親は家庭に入り、父親は馬車馬の様に働く事である。
先程も述べたが、各々が中途半端に色んな役割をこなすよりは、役割分担を徹底した方が遥かに効率的なのである。
【11】お見合い結婚の促進
子供が生まれない大きな原因は、そもそも結婚する人が少なくなっているからだという調査結果がある。
勝手に恋愛結婚する人間は正直それでいいが、あぶれた男女は徹底的にお見合いをさせて、結婚させる様に多方面から圧力をかけるべきだろう。
【12】不妊治療、小児治療の充実
妊娠したくても体質的に妊娠しづらい人というのは必ずいる。
また、男性側にも妊娠させづらい人がいる。
成人時点で男女共に不妊検査を行い、早期の不妊治療を行うべきである。
勿論、公の負担で実施するべきである。
無論、せっかく生まれても死んでしまったら仕方がないので、小児治療についても力を入れるべきである。
また、卵子については、生理の度に限りある卵子の素が、状態の良いものから順番に浪費されるというのが事実である。
そのため、成人後すぐにでも一定の卵子を抽出しておくことを義務付けるのも良いだろう。
卵子の状態さえ良ければ、母体が多少年齢を重ねた所で妊娠率に大した影響はないそうである。
勿論、人工授精も公費負担とするべきだろう。
【13】堕胎の禁止
無計画に妊娠しても、別の記事で述べた様な条件を満たさなければ、堕胎は禁止するべきだろう。
少子化を解決したいのであるから当然である。
【14】非養育児童の受け入れ施設の運営
とはいえ、子供を育てる気の無い親の元で子供を育てさせるのは酷である。
親が子供を育てる気がなく子供ができた場合、国が用意した施設で引き取って大切に育てれば良い。
特に、現在の児童養護施設の様な態勢ではなく、国家のエリートたる人材を育てるつもりで教育を施す態勢が望まれる。
【15】教育の無償化
これについては記載の通り。
幼稚園から大学院に至るまで、公教育であればある程度の必要経費を含めて完全無償化するべきである。
しかしながら、私立学校については一切の補助は無くて良い。
【16】成人年齢の低下
そもそも、人間若い方が健康的に子供を産め、体力のあるうちに子育てができ、若く産めば産むほど多くの子供を産めるのである。
であれば、成人年齢は男女共に16歳にすれば良い。
勿論、結婚可能年齢も16歳で良い。
なんせ、義務教育は15歳までなのである。
【17】結婚して子供を産むのが一人前という風潮の醸成
やはり、社会的圧力というのは少子化対策に有効である。
イスラエルにおけるある部族の合計特殊出生率はなんと6を超えるそうだ。
社会として子供が欲しいならば、社会として構成員にしっかりと圧力をかけていこう。
さて、中々ディストピアな方策が並んでいると自分でも思う。
非道徳的だと非難する諸氏も多いだろう。
しかし、これでもレイプ合法化とか人間工場とかの非人道的な手段はオミットしているのだから、少し多めに見てもらいたい。
さて、本気で少子化対策をしたいなら、これくらいやるべきなのである。
だが、本当にこんなことをするべきなのだろうか?
綺麗事を並べながら少子化を解決しようと言うのは唾棄すべき欺瞞であるとは強く思う。
しかし、綺麗事を言いつつも、その結果に責任を持つことは決して悪いとは思わない。
綺麗事で問題解決ができると言い張るのは無責任の極みであるが、綺麗事を言った結果を包み隠さずに受け入れるのは、それはそれで責任ある態度だと思う。
ここで、私が提唱するのは「少数精鋭戦略」である。
数少ない子供を大切に育て、彼らに資源を集中させて、少ないながらも優秀な子供達により社会を維持するのである。
今後の無人化自動化電子化情報化電脳化の時代においては、労働力不足で困るというのは実は心配し過ぎかもしれないのである。
問題は、市場の話はやはり頭数がいないといかんともし難い。
なので、一人一人がしっかりと価値を生み出せる存在になることで、内需に頼らず外需から稼ぎ出せる能力をつける必要がある。
結論としては、本気で少子化対策をするならば、相当な覚悟を持ってやるべきである、一方で私は少子化自体は受け入れて、むしろ「少数精鋭戦略」を取ることを推奨する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?