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名前の話

名谷です。突然の雨が続いていて辛いです。風も強く、外壁仕事泣かせですね。これからどんどん暑くなっていくので、職人さんは正念場の季節。

最近、料理にはまっています。と言っても、YouTubeでレシピを見ながらその通りに作っているだけ。知らないことだらけなので、すべてが面白いです。同じ料理でも、人によって使う調味料や工程も結構違うのですね。時短料理ではレンチンが多用されていますが、個人的には、その度に皿とラップを用意しないといけないのが手間。何品目も作る人には、火元の節約にもなるし便利なのかな、と想像。

今週の日曜日は、半年ぶりにソフトボールをすることになりそう。正式に加入しているわけではなく、仕事で知り合った先輩の紹介で、去年から応援として何度か顔を出しているチームです。なかなか予定が合わず、ようやく今年初参加。いよいよ正式加入する予定です。これは、加入しないと月謝を受け取ってもらえないからで、過去に何度か提案しましたが断られていました。

僕も高校卒業と同時に、野球部の同期と草野球チームを作りました。そのため、チーム運営の難しさは理解しているつもりです。

ちなみに、そのチームは僕たちが30歳になる年で後輩に運営を委ねることになります。僕を含め、同期の多くは結婚や転勤、子育てでなかなか頻繁に顔を出せなくなり、そういう状況を踏まえた上での世代交代でした。まがりなりにも10年以上続いたチームだったので、何度も話し合ったことを記憶しています。たしか、後輩に委ねたチームは、3年持たずに他のチームと合併したはず。その際、チームの名前も相手側のものを使用することになり、事実上、現在では僕たちが作ったチームは存在していません。

名前は歴史そのものです。人間は、名前のために生きている、とすら言えます。少し前に、某プロ野球チームのユニフォームに書かれた文字が都市名から企業名に変更され、界隈では話題になりましたね。当時反対していた人たちは、すっかり納得したのでしょうか。

名前がテーマになっている小説で真っ先に思い浮かぶのは、森博嗣の「幻惑の死と使途」ですね。涙が出るほど懐かしい(溜息)。京極夏彦の作品でも同様のテーマを扱ったものがあったと記憶していますが、思い出せません。森博嗣の「S&Mシリーズ」と京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」は、テーマが被っているものが多く、天才と天才は似たような思考になるのだな、と衝撃を受けました。

それにしても、「幻惑の死と使途」は寒気がするほど切れ味の鋭いコピーですね。このタイトルが浮かんだだけでも、森博嗣は天才です。氏の作品のタイトルは、他も凄いのなんの。「まどろみ消去」は素晴らしすぎてニヤリとしてしまいますし、「夢・出逢い・魔性〜You May Die in My Show〜」に至っては、あまりの鋭さに書くことを辞めたくなりました(実話です)。

多くの人が指摘していますが、タイトルの切れ味が凄い作者といえば、他では高橋留美子と萩尾望都でしょう。未読の方がいらっしゃれば、是非。書くことを生業とされている方は、相応の覚悟を……。


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