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よく聞くこのフレーズ「入社してから学んでいきたい」このコトバの注意点

採用面接をしていると学生から「入社してから働きながら学びたい」というフレーズを耳にします。

コレ、学生の皆さまには使い勝手の良い自己アピールに感じるかも知れませんが、大きな落とし穴があります。


使って良いパターンとダメなパターンをお話しします。


使って良いパターン

使っても採用担当が嫌な顔をしないのは、その業界全体についてとか、その会社のやり方とか言ったふんわりした物事についてです。


流通関係の業界において、働きながら流通業界全体について考え・模索して学ぶのはアリです。

飲食業界における、入社したい会社のやり方を実践経験を積み学びたいというのもアリです。


この辺りは言わなくても当然の事ですが、アピールとして口にしても何も問題はありませんね。


ただ、当たり前である事なので、言ったところで採用担当に響くとはいいがたいのも事実です。


言わない方がいいパターン

では、逆にいう事でマイナスイメージを与える場合は?


入社するにあたり募集要項にも記載されるような必須スキルがあるような会社がありますよね?

例えば建築設計関係だとCADが使える方や、国際的な仕事をしている会社だと英会話検定何級以上とか。


建築設計の会社に面接を受ける時、「今はCADが全く使えませんが、入社したら仕事をしながら覚えたいと思います」と言ったらどうなるでしょうか?

余程その人に他に魅力がない限り、マイナスです。


何故か?


答えは簡単です。必須スキルを仕事しながら学ばせることが適切ではないからです。


業務をある程度こなせるレベルで、スキル向上を図るのは良いでしょう。

ですが、上記の例だとその会社で基本業務をする為に必要なスキルを勉強をする時間をくれ!と言っているようなものです。


新人が勉強する時間にお給料を払ってくれる会社はまずありません。

他の人は必須スキルを持った上で入社し、業務をこなすのに、特定の新人だけ勉強する時間を与えるのもオカシイですよね?


残業や休日出勤の間ではどうか?となるけど、答えは同じです。

時間外手当や休日出勤手当が支給されている時間に勉強してていいよとは言えません。


入社までに習得する?

これは非常に難しい部分ですがまずマイナスになるでしょう。


「是非御社で働きたいので、入社までに〇〇を使えるようになります」

と言ったところで、卒論や課題をこなしながら習得できるものなのか?と言った疑問が湧きます。

資格の取得が必須の場合、試験日程とかもあるので、確約できません。


さらに言えば、習得に向けて大きなプレッシャーにもなりますので、このフレーズはあまり用いない方が賢明です。

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