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【感想】DIE WITH ZEROを読み終えて

こんにちは、秋邑です。
今回はずっと気になっていた本、「DIE WITH ZERO」を読んだ感想について綴っていきたいと思います。
この本はTVやyoutubeなどでも多く取り上げられているため、ご存知の方も多いと思いますが、作者が人生におけるお金との向き合い方、時間や健康との関係性について述べた本となります。その中で自分が特に印象に残っているポイントをあげたいと思います。

①今しかできないこと/ものにお金を使う
②年齢にあわせて金、健康、時間を最適化する
③人生の最期を思い浮かべて行動する、そのために必要なリスクを取る

①まずは今しかできないこと/ものにお金を使うです。将来の自分や家族のためにお金を貯めている人が多いと思いますが、一方でそれが枷となって今しかできない事に躊躇しているケースも多いのではないでしょうか?
私の場合、5年前に新婚旅行でハワイに1週間ほど滞在しました。今ほどではありませんが、それなりにお金は掛かりました。それでも普段の生活では味わえないゆったりとした時間やTVの向こう側にしかなかった海の美しさや現地での食事は1番の思い出になっており、将来私の中で残り続けると思います。
こうした人生を明るく振り返るイベントを「記憶の配当」と呼んでいます。一方で今後これだけのまとまった休みを取れるのは退職後かもしれませんし、万が一この先病気などにかかった場合、旅行や趣味にかける制約が重くのし掛かる可能性があります。
そのため将来や夢に向かって資産形成をする事はもちろん大切ですが、目の前や近い将来訪れる重要なイベントにもお金をかけることを検討してほしいです。それが将来の自分にとって、有意義な人生であったと思える要素の一部になる可能性を高めることになるように感じます。

②次に年齢にあわせてお金、健康、時間を最適化するです。
上記で触れましたが、歳をとるにつれて時間やお金は手元に残る一方、健康面で不安を抱える人は少なくないと思います。せっかく退職して悠々自適の生活が送れる条件が整っても、一日を過ごす行動が限られる事になります(もちろん自分の趣味がその範囲内であるから問題ないというケースもありますが…)。
そのため本文では若いうちから健康維持に取り組む事の有意性、あるいは中年期にお金に余裕があれば、家事の一部を外部委託するなどして時間を買うといった事を提案しています。「時は金なり」とは的を射た言葉だと思いますが、この本を読んだ後に健康も同水準の価値があるとより強く思うようになりました。

③最後に自分の最期を思い浮かべて行動する、そのためのリスクをとるです。
皆さんは自分が何歳まで生きて、どれくらいのお金があれば自分や家族が無自由なく暮らせるか、見通しは立っているでしょうか?少なくとも今の私にはしっかりとしたプランが立っていません。
著名な資産家の方々は言うまでもなく、一般的のお金持ちでも全体的に右肩上がりで亡くなるまでに保有資産が増加し続ける結果となっています。
私からすれば何とも羨ましい話ですが、その過程において本当にやりたかった事を断念したり、家族と過ごす時間を犠牲にしていた場合、本当に有意義な人生だったか?と言う観点で見ると必ずしもYESとは言えないと作者は述べています。
私個人としては最終的にどのくらいの資産形成ができるかは分かりませんが、家族との時間や夢を達成することを優先順位の上位に置いたうえで取るべき行動をとりたいと考えました。
またその過程の中で仕事内容や待遇を変えるための転職/移住などについても触れられており、こちらについても現時点で自分が享受しているメリット(雇用の安定や人間関係など)と今後得られるであろうメリット(新しく得られる雇用条件や環境)を冷静に天秤にかけたうえで、若ければ若い程リスク(万が一予測していた状況と異なる場合に撤退するケースなど)は減少することについて触れられていました。
もちろん家族の意見や緻密な計画は必要ですが、若いからこそこの先取れる選択肢も多いために時にはリスクを恐れず、第一歩を踏み出すことが重要だと思えます。

以上が「DIE WITH ZERO」を読んだ感想でした。私のようにFIREを目指している人には達成後の計画や現時点のお金に対する向き合い方について考えさせられる書籍だと思いますので、是非一度読んで頂ければ参考になると思います。

今回もお付き合い頂き、ありがとうございます。

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