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栃木県那珂川町で「ワーケーション with kids」を体験!〜withコロナ時代の新しい滞在のカタチとは?〜

「Go Toトラベル」の発着地に、東京も加わった10月のとある週末。

私、フリパラ編集部の児玉は、フリーランス協会事務局メンバー有志と共に、栃木県の那珂川町(なかがわまち)へ向かいました。

なぜって? それは、ワーケーションモニターとしてお呼ばれされたから。その様子は、地元の「下野新聞」でも取り上げられました。

「ワーケーション」とは、ワークとバケーションを合わせた造語。コロナ禍でリモートワークが広まったことで、「新しい働き方」の一つとして、注目されるようになったのですが、時間や場所に捉われずに働くフリーランスの中には、ワーケーションをこよなく愛す「ワーケーションラバー」が多く存在しています。

そんな協会メンバーの「ワーケーション熱」を買ってくれたのでしょうか。突然、那珂川町の担当者から、協会にモニター協力のオファーが舞い込んできたのです。
事前打ち合わせの結果、ワーケーションのテーマを「ワーケションwith kids」に据え、「子連れワーケーションといえば、那珂川町」と認知されるための魅力を発掘することに!

川遊びや笹遊び、そば打ちや陶芸や竹細工体験など、子どもが喜ぶ企画が盛りだくさんのうえ、地元の小学校に「1時間入学」できるスペシャル体験付き、という充実した内容に仕上がりました。

そうしたわけで、行ってきました!
2泊3日の「ワーケーションwith kids」のモニター体験のはじまり、はじまり〜。

※11月に実施される「那珂川ワーケーションwith kids 第二弾」はフリーランス協会の事務局メンバー以外でもご参加いただけます。記事末尾のフォームより申し込みできますので、奮ってご応募ください。

那珂川町はどんなところ?

都心から新幹線+レンタカーを使い、約2時間で着く自然が豊かな場所です。鮎釣りが有名になるのも納得するほど、川が透き通っていたのが印象的でした。

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受け入れ先の小学校は?

子どもたちが「1時間入学」した小学校は、全校生徒が約60人、1・2年生合わせて十数人ほどの馬頭東小学校。山に囲まれ開放感たっぷりの学校でした。

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玄関には、子どもたちを歓迎するメッセージが。

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校長先生から学校の説明をしてもらった後は、1・2年生合同で行う体育の授業に混ぜてもらってドッジボールを行うことに。

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壇上には、地元の子どもたちお手製の「ようこそ」の飾り付けを発見! 

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ドッジボールで体を動かしたからか、子どもたちの緊張も解けてきた様子。場所は違えど、子どもたちにとって学校はホーム。他の場所よりも居心地が良いのかもしれませんね。

どんな自然に触れられる?

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午後からは、子どもが大好きな水遊びタイム。

石を投げ入れ、足でバチャバチャ。しまいには、下着が濡れてもお構いなし。とっても楽しそうです。
水遊びのお供は、地元の人が作ってくれた、竹で作った水鉄砲や竹トンボ、笹で作った笹舟などなど。

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遊び疲れた後は、都会では滅多に食べることができない猪肉の登場です。その場で焼かれた猪肉や鮎を頬張る子どもたち(写真内側が猪肉、外側が鮎の塩焼き)。
まだ到着して半日しか経っていないのに、ワイルドになってきている気がするぞ!?

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大人はどこでワークする?

さて、その間、大人はどうしているかというと……。自然と戯れている子どもたちを横目に、川のすぐ横の飲食店でワーキングタイムです。

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川のせせらぎだけでも、十分に自然を感じられて「普段は出ない発想やアイデアが浮かぶ」とのこと。
ただし、テレビ会議の場合は、川のせせらぎが相手のノイズになってしまうため、屋内へ移動して対応する姿も。

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ワーケーション先では、仕事内容に応じたワークスペース選びが、重要だと痛感! 特にテレビ会議の場合は、滞在先の部屋かコワーキングスペースなど、落ち着いて会話できるところの方が良いとの意見が多数ありました。

どんな体験ができる?

翌日は体験デイ。
そば打ち、饅頭づくり、陶芸、竹細工、写経の中から、各々希望する体験を選びました(写真は上から、そば打ち→饅頭づくり→竹細工)。

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このように、体験の選択肢を増やして、参加者が密にならないようにするのも、withコロナ時代のワーケーションのカタチと言えるのではないでしょうか。

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ちなみに、本モニター企画では体験に参加するもしないも自由。

仕事をたくさん抱えている人は、廃校をリノベしたWi-Fi完備のカフェ、「もうひとつの美術館」へ。机の目の前に校庭が広がっていて開放感がある、この場所は、仕事の合間にボーッと外を眺めながら考えごとをするのにぴったりなワークスペースでした。

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食事はどうした?

モニター期間中、朝食はすべて滞在先の旅館でいただきました。
昼食は各自自由に。夕飯は1泊目は旅館、2泊目はキャンプ施設のバーベキュー施設を貸し切り、地元で有名な茶色豚とソーセージなどを堪能。

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いずれも、下の写真のように、家族単位でセッティングしてくれて、しっかりとソーシャルディスタンスが確保されていたので、安心感がありました。

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金運アップや隈研吾?!

以上、2泊3日の「ワーケーションwith kids」の概要をざっと紹介しましたが、この記事で書ききれなかった魅力はまだまだあります。

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たとえば、「宝くじが当たる」と言われるほど、金運アップが期待できる「金のふくろう」がいるスピリチュアルスポットや茶色豚の分厚いトンカツ、隈研吾が建築した「馬頭広重美術館」など。

2泊3日と短い期間ではありましたが、自然溢れる那珂川町はグルメや芸術を楽しめるほか、金運アップまで狙える、とってもお得な町だと分かりました!

一方で、ワーケーション先としての課題も見えました。それは、Wi-Fi強度の可視化、集中して働けるコワーキングスペースの整備が不十分だということ。

那珂川町の担当者は、11月末に実施する予定のモニター第二弾で、「さらなる課題を掘り起こして改善する」と意欲を見せていますので、「ワーケーション先」として歩み始めたばかりの那珂川町の今後に期待が膨らみますね。

「遅くきた夏休み」を満喫した子どもたち

埼玉から移住してきたご夫婦が、那珂川町の魅力を「なんと言っても、人が良いんです。地元に誇りを持っていて、地元愛に溢れている人が多い」と語っていたように、那珂川の人たちは、とっても温かくて常に私たちを喜ばせることを考えてくれました。
その好例が、最終日の夜のサプライズ花火です。

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この心配りのおかげで、子どもたちはステイホームだった夏休み期間の代わりに、ここ那珂川町で「遅くきた夏休み」を満喫することができました!

執筆:児玉真悠子
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・ フリーランス協会 地方創生チーム&フリパラ編集部
株式会社ソトエ代表取締役、一般社団法人日本ワーケーション協会公認ワーケーションコンシェルジュ。ビジネス系出版社を経て、2014年にフリーランスの編集&ライターとして独立。以降、子どもの長期休暇中に、自身の仕事を旅先に持っていく生活へ。各自治体の発信業務に関わる中で、「地域・大人・子ども」にとって三方良しの親子ワーケーションの可能性を感じ、株式会社ソトエを創業。現在、「親子deワーケーション」の企画・運営・発信事業を通じて、仕事と子育てをどちらも大事にできる暮らし方を普及すべく邁進中。twitterは@mayukoda






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