Web広告運用のプロを活用して新規事業の売上を伸ばし、新たな収益の柱に！ 株式会社ポーラスタァ【兼業・副業人材活用SHOW！（マーケ編）vol.2】

今、注目の「副業・兼業」など「外部人材」の活用。しかし、副業人材を既に活用している企業は少なく、「どんなシーンで」「何を」「どのように」」依頼したらよいのか具体的なイメージがつきづらいのも事実です。

そこで、「兼業・副業人材活用SHOW！」と題して、実際の活用事例をお届けする今回のイベント。2社目の紹介は、Web広告運用のプロを活用して新規事業の売上を伸ばし新たな収益の柱に成長させた株式会社ポーラスタァの高沖清乃様に、フリーランス協会代表理事の平田麻莉が話をお聞きしました。

高沖 清乃（株式会社ポーラスタァ　代表取締役）

2006年株式会社ポーラスタァ設立。2008年妊婦さんのためのウェブメディア「ニンプス」を発表。妊婦さんの4人に1人がアクセスするサイトに成長。2012年赤ちゃんの毎日を記録するアプリ「BABY365」をリリース。2018年1月ミルケア現職に就任。2男1女の母・長野県伊那市出身。http://www.polst.jp

時間やコストをかけずにSNS広告のプロを招きたかった

ーー まずはポーラスタァ様の事業内容を教えてください。

赤坂見附にオフィスを構え、主に妊婦さん向けのサービスを展開している会社です。事業の柱は、2008年に立ち上げた恐らく国内でも最初の妊婦さんを対象にしたWebメディア「ニンプス」です。「正しくわかりやすい情報」の発信を心がけ、約12年間運営してきました。結果、今では日本の妊婦さんの約4人に1人がアクセスするサイトに成長しています。

また、2013年から国内最大級のマタニティイベント「ninfes」を3回開催し、2020年には新規事業としてペット用のフォトブックアプリである「UCHINOKO Diary」をリリースしました。

もう一つの大きな事業の柱は、赤ちゃんの毎日を記録してもらって1年分を1冊の本にするアプリ「BABY365」です。

そのほか、妊婦さんや赤ちゃんを対象にした事業での知見を活かし、他社サービスや行政などへのコンサルティング案件やコンテンツプロデュースなども手がけてきました。

ーー 兼業・副業人材が必要になった背景とは？

先ほど紹介したアプリ「BABY365」は弊社で始めて一般の方からお金を頂くビジネスモデルになっているのですが、実はその部分のノウハウがありませんでした。ほぼWeb限定で集客しなければいけないことも相まって、最初の2年くらいは非常に苦労しました。

SNS広告に集客力があることはわかりかけてきたのですが、私たちはあくまでメディアの出身。社員も自分なりに勉強してある程度の手ごたえはあったものの、会社にはSNS広告運用の専任担当者がおらず、高度な部分まで掴みきれないという課題がありました。

具体的には、少し気を抜くと広告が配信されていない空白の期間ができてしまったり、広告の効果検証が追いつかず細かいチューニングや運用が担当者個人の感覚だよりで手薄になってしまったりといった感じです。

ーー SNS広告を専門にする正社員を採用しようとは思わなかったのでしょうか？

当初は広告運用に強い人材を正社員採用するという話もあったのですが、その人材を運用に乗せるまでの時間やコストの面から半ば専門家の採用を諦め、自分たちで回していました。

こうした状況の中、株式会社シューマツワーカーさんに出会い、SNS広告運用やWEBマーケティングの専門家に週末だけ力を貸りられると教わりました。

正直で信頼できる人柄と、素人にも分かりやすい説明に惹かれた

ーー どういったプロ人材を採用したのでしょうか？

Webマーケティングや広告運用の経験が3年以上あり、この分野のプロフェッショナルなスキルがある方でした。前職のインターネット広告代理店ではSEMコンサルタントとして、現職の医師を専門とした転職支援事業ではリスティング広告など運用型広告全般を担当し、年間広告投下予算の策定なども手がけた経験もお持ちでした。

ーー プロ人材活用に至るまでの経緯を教えてください。

採用に際して事前にどういったスキルを持つ方かは聞かされていたのですが、面談しても私たちの知識では候補者の良し悪しを判断できない点に不安を感じていました。面談の際にはそのあたりの懸念や、弊社でのディレクションが難しい旨もシューマツワーカーさんに正直に伝えています。

すると、自ら「得意な領域」と「そうでない領域」をわかりやすく解説し、弊社の欲しい人材と自身の差分も正しく教えてくれました。また、話を聞く上での大きな優先順位などを切り分けて示していただき、私のほうが中身を整理できました。

対象者の方も自分の苦手な部分も含めて話をしてくださったこともあり、正直で信頼できそうな人柄に好感を抱きました。プロフェッショナルならではの仕事の切り分けも素晴らしく、ボンヤリと感じていた弊社の課題を見抜いていらっしゃるようで、この方に力を貸していただこうと思いました。

ーー スキルだけではなく、人柄や説明のわかりやすさなども考慮されたのですね。具体的にはどんな業務を依頼されたのでしょうか？

今まで打った広告の効果測定をしていただき、同時に弊社の事業やKPIの設定についてもお話ししました。そこから、最終的な購入率や利益率の損益分岐点を出し、広告運用やマーケティング面で弊社が上手くできていなかった部分のKPIを設定し直していただきました。

その後、まずFacebookとInstagramの広告運用からスタートし、クリエイティブな面では感覚に頼りがちな私たちの発想を受け入れつつ、数字に基づいてロジカルに施策の背景や文言など細かい部分の変更も提案してくださいました。

コロナ禍にわずか半年で月間売り上げが平均1.3倍に

ーー かなりきめ細かな提案があったのですね。

私たちはこれほど細かく広告運用をしたことがなかったので最初は戸惑いもありましたが、提案を受け入れてみると違いがハッキリと出てきて、「小さなことを一つ一つ積み上げていくのがマーケティングなんだ」と学びました。

こうした広告運用で成果も出てきたので、最近はApple Store広告など別メディアでのマーケティングもお任せしています。今後は、別の商材のSNSマーケティングや広告運用も担当していただく予定です。

―― プロ人材の活用による具体的な成果を教えてください。

まだ採用から半年ほどしか経過していないのですが、SNS広告からの月間売り上げが平均1.3倍になりました。成果が出始めたのは採用から2、3か月目くらいで、コロナ禍の影響で売上が下がると当初は思っていたのが、逆に売上アップになっています。

―― わずか2、3か月で成果を出されているのですね。

そうですね。こうした世相にもかかわらず売上が伸びているので、これからが楽しみです。

ーー コロナ禍の中、短い期間でかなりの数字を叩き出しているのですね。私も昔は「ニンプス」を見ていたので、運営の背景を聞けて良かったです。本日は素敵なお話をありがとうございました。

※兼業・副業人材活用SHOW！は求人ステーションが企画運営しています。

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