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Mewというバンドがある - Indie Stories #1


"Mew news tomorrow"と公式SNSに投稿された9月9日。久しぶりのバンドの動きに不意をくらったファンたち(frengers)は沸き立った。

しかしそんな期待もつかの間。次の日に知らされたのは、ボーカルのJonas Bjerreの脱退&30周年ライブin Copenhagenだった…


あとになって見ると、アニメの最終章のキービジュアルみたいで泣けてくる

概要


ミューって誰だよポケモンですか?という人のためにざっくりと紹介

Mewはデンマークのオルタナティブロックバンド。

1994年頃、コペンハーゲンのベルナドットスクールにて、のちにバンドメンバーとなる4人は音楽を始め、自然破壊についての映画を共同で制作したりする。バンドは95年に結成。同年にデモテープを作成した後に97年、1stアルバム『A Triunph For Man』をリリースします。

2003年にリリースされた3rdアルバム『Frengers: Not Quite Friends But Not Quite Strangers』は国際的に高い評価を得、この年に初来日も果たしました。

まあそのあとはなんだかんだで4枚のスタジオ・アルバムとライブ盤をリリース、その間にベーシストが抜けたり入ったり、ギタリストが脱退したりして現在は3人。

本国ではもちろん、北欧や西欧、アジアで特に人気です。とはいえ、残念ながらインディーズファンの間でも知名度は決して高くないです。00年代に音楽リスナーだった人なら、知っているかもしれません。

デンマークのバンドと聞いて、とっつきにくさを感じるかも知れませんが、タイトルも歌詞もほとんどの曲が英語です
北欧の英語事情に詳しくないのですが、歌詞を見るとイギリスのスペルだったりするんですよね。発音はそんな感じしないのに。彼らはインターナショナルな学校出身なので、そういった関係もあるのでしょうか。

音楽性

静と動のポストロック・ドリームポップ!!!!!!

ポストロックのコード進行ながら、展開に勢いがあって退屈しません。他のバンドには見られない独特の幻想的な世界を感じることができます。4thアルバムの『Mew And The Glass Handed Kites』はシューゲイズみが強かったりします。(なんとこのアルバムではDinosaur Jr.のJ マスシスが一部参加していたり)
ディストーションのかかった激しいギターリフかと思えば、シンセのやさしい音色…織りなされる轟音と独特なビート感、計算し尽くされた音の数々に思わず聴き入ってしまいます。
ボーカルのヨーナスの声は女性と間違えるほどにハイトーンで、非常に美しいです。

おすすめ

2曲、ピックアップ。


愉快な仲間たち

創設メンバーの皆さん
Silas Graae (Drs.) / Jonas Bjerre (Vo.) / Johan Wohlert (Ba.) / Bo Madsen (Gt.)

必聴アルバム&映像作品

Albums

入門編はなんといっても彼らの代表作で最高傑作とも名高い『Frengers』(略)でしょう!
Am I Wry? No」はライブの定番曲で人気が高いです。失恋の歌です。
失恋ソングはいつの時代も人気です。

別れられて、必死に弁解するけど受け入れられず、最後は皮肉を言うという…ちょっとここが面白いですね。タイトルが「僕が皮肉屋?違うもん」なのに。お前そういうところだぞっていうのが言いたいのかな

自己解釈なので気になる方はぜひ聴いてみてくださいね^^

ちなみにFrengersは造語で、Friends+Strangersという意味です。フルのタイトルの通りです。



もう一つ挙げるなら…と言いたいですが他も全部良いのでちょっと選ぶのが至難です
なので、流行りのChat GPT任せ思考停止をします

やっぱりFrengersか…
というわけなので、今回はVisualsということにします。現時点での最新アルバムです!私の友人はここから彼らを知ったらしいので、聴きやすいと思います。GPTくんの言う通り、洗練されたサウンドが楽しめますよ。アートワークも印象的です。Jonasが手掛けてます。多彩だなあ…

ただ、この作品はボーが抜けたあとなので、前までのギターサウンドが好きだったという人には一味足りないのかも知れません。その分ベースとドラムの繊細さが際立っていて違う楽しみ方ができますよ。




最高のライブ、"Mew Live in Copenhagen 2006"

私はこれを観るまで、正直侮っていました。「曲はいいけど、リスナー数少ないしマイナーだし、そこまでのバンドなんじゃないか」という邪推さえしていました。いまではそんな自分をボコボコにぶちのめしたい。

最高すぎて涙しました。ここまで完璧なライブ映像はあまりないです。Led Zeppelinの73年のMSGのとか、Pink Floydのポンペイのやつとか、Radioheadの97年のグラストンベリーとか、そのレベルで素晴らしいです

めちゃくちゃハードルを上げてしまってMewには申し訳ないですが、あまりにも過小評価なバンドだと思うのでここまで言います。許してMew

巧妙なライブアレンジ、曲間の繋がり、クオリティの高さ。
息を呑む迫力です。

ご自宅のできるだけデカいor音質の良いスピーカーとディスプレイをご用意してください。

DVDは廃盤で入手が難しいですが、ここから見れます。

何回見ても、ヨーナスがどこから声出してるのかわかりませんし、スィラスが何のシャンプーを使っているのかもわかりません。

セットリストは2006年時点でのベストトラック総集編。

終わり

自己紹介のあとの一発目の記事が、メンバー脱退発表した直後のバンドというのも変ですね。
来日してくれるかな…
まだ一回も観たことないので、このまま死ぬのは悔いが…

実は、こんな記事書いたのに、お恥ずかしながらファン歴1年のにわかです。ジャケ買いしたCDがたまたま彼らの作品でした。

マガジンでシリーズ化していきたいと思ってます。
誰かのとタイトル被ってそうだけど、発覚したら変えます。


拙い文章ですが、閲覧ありがとうございました。


次回予告、back to 2005 当時のrockin'onを読んでみた★ミ

FRENGERS FOREVER



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