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記憶

 いつの間にかイカスニモカを無くしてた。函館の思い出をひとつひとつ忘れて行くように、私も、この街の人の記憶から消えてゆくのでしょう。

 これからも友人でありたいと思った人、それは私が思っているだけだった。もう、連絡をとることもないのかな。

 「もし、向こうが連絡をとりたいのなら、探してでも連絡するよ」久しぶりに会った友の言葉が身に沁みる。

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