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「ニュータイプの時代」を読んで

今回読んだ本はこちら。

この本を読むきっかけになったのは、執行役員との1on1でした。
最近読んだ本を私が紹介する中で、こちらをお勧めしていただきました。

つい先日山口さんの「美意識を鍛える」を読んだばかりだったので、この本の内容がスイスイ頭に入りました。金曜に1on1をし、土曜に本が届き、日曜に読破しました。

この本ではオールドタイプ↔︎ニュータイプの対比が各章でされています。

オールドタイプのキーワードは
「従順」「論理的」「勤勉」「責任感が強い」

対してニュータイプは
「自由」「直感的」「わがまま」「好奇心が強い」です。

・モノが過剰になり問題が希少になっている
・正解がコモディティ化している
現代社会では、"正解を出そうと必死になっている"オールドタイプは淘汰されていきます。

そうではなく、情報が溢れ返っている世の中で"問題を発見し、課題を設定し、意味のある価値提供をしていく"ニュータイプが今後の時代にフィットしていきます。

この本を読む中で、実践できてるなという部分、新たな気づきがたくさんありました。備忘録として個人的に刺さったニュータイプの要素を書いていこうと思います。

未来は予測せずに「構想」する

あらゆるものが便利になり、問題自体が希少化している世の中では、未来を構想する力が重要です。未来が"どうなるか"予測したって行動につながりません。将来AIに職を奪われるだろうという予測をみて一喜一憂していると環境を味方にできませんし人生の主導権を失いかねません。
そうではなく未来を"どうしたいのか"構想することで主体的にアクションを起こすことができます。

能力は「意味」によって大きく変わる

何かアクションを講じる時、上司から与えられたタスクをこなす時、何も考えずただ言われたことだけをやっても大きな価値をもたらすことはないでしょう。なぜそれをするのか、上司はどのような背景で仕事を振ってきたのか。意味を見出すことで仕事の価値が芽生えます。特に人を動かす、誰かに何かを頼むときに、そのアクションに意味を宿す力と言語化力はマネジメント職になった際に存分に発揮したいと思いました。

市場での「意味のポジション」をとる

先ほどの「意味があること」は市場でもかなり重要なテーマです。モノが飽和して価値が中長期的な低落傾向にある時代において、役に立つだけでは突出できません。そうではなく、誰にもパクられない物語(意味)を持っているということが今で言う市場で評価されます。ただ役に立ちそうなスキルばっかりを追いかけていくのではなく、たとえ回り道だとしても目の前の仕事を着実にこなしながらじっくり自分だけの物語を創っていく方がわくわくするし、唯一無二になれると考えています。

「偶然性」を戦略的に取り入れる

規律を重んじて生産性を向上させる。「毎日徹底的なKPI管理によって目標を達成するぞ!」よりも適度に遊びを盛り込むのがニュータイプだと言います。確かに無駄なものを徹底排除してひたすら仕事をこなすよりも、ある程度自由な思考や行動の枠を設けて仕事をした方が心も体も余裕が生まれるし、イノベーティブなアイデアに迫れるなと感じました。日頃から私は気になったことやふと思ったことを瞬時にメモしているのですが、仕事をしているなかで土日でメモった事象を抽象化して転用すると役立った経験が多々ありました。なんとなくやっておいたほうがいいな….という思考を本の中では「野生の思考」として紹介されています。

自分の価値が高まるレイヤーで努力する

石の上にも3年、1万時間の法則….このような言葉を聞いて直向きに努力を積み重ねている人は多いのではないでしょうか。一生懸命やることは良いと思うのですが、「努力の階層」を間違っていませんか?あなたの強みを活かせそうな環境ですか?勝てる場所にポジショニングすることで輝くことができます。実際私は新卒1年間で4部署経験しました。もちろん流動的な異動もありましたが、自分が輝けるであろう異動もありました。ずっと耐えることがかっこいいは違います。勝てるポジショニングこそがニュータイプです。

内発的動機とフィットする「場」に身を置く

そして勝てるポジショニングの中でも、好奇心が駆り立てられる動詞があつまっている仕事、部署を選ぶことが大切です。上司から言われたことをこなすことも場合によっては強いられるかもしれませんが、自分の好きをきちんと分かった上で高らかに上司に自己開示し、やりたい仕事に前のめりになって打ち込むことで大きな成果を上げることができます。

大量に試して、うまくいったものを残す

頭でしっかり考えてから行動する。綿密な計画、戦略こそが勝利へ導く。いいえ。ニュータイプはとりあえず大量に試しながら見極めていきます。そもそも何が自分に合っているのか、良いのかなんて試さないとわかりません。(食わず嫌いじゃなくて”食べて嫌い”であれ!!と肝に銘じています)
そもそも成功なんて確率論です。初めから枠を設けることなく果敢に行動です。また試しながら同時発生するのが”やめること”です。一般的に悲観的にみられがちですが、自分に合わないことがわかったラッキー!と思って白黒つけていくイメージでやっていけば良いと思いました。

常識を相対化して良質な「問い」を生む

論理を重んじて処理を行う、管理するだけでなくニュータイプの時代に求められる問題を発見する力、問いを生成する力の裏側には"構想力"が潜んでいます。どうやって構想力を鍛えるか?それはリベラルアーツを活用することです。常識を疑うとよく言いますが、「常識」とは何でしょうか?誰のものさしでしょうか?目の前の事象だけに着目するだけでなく過去の歴史や哲学に触れると解決する糸口が見えてくるかもしれません。

この本を通して

今まで私自身が無意識に行なっていた行動が言語化されており、自分がやっているアクションは決して無駄ではなかったことを自覚することができました。それと同時に今後伸ばしていくべき点、もっと意識していく行動指標ができたことが収穫です。

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