DaiGoの「1回読むだけで記憶に残る!最強の読書_メタ認知読書術」

非常に良い内容だと感じる実用書や専門書でも、人に紹介する時にうまく説明できなかったという経験はないだろうか。1ヶ月前に読んだ本から得られた学びをしっかりと説明できるだろうか。

このような課題を抱えている人、読書の質を少しでも上げたいと感じている人には是非この記事を読んでほしい。(参考:DaiGoの「1回読むだけで記憶に残る!最強の読書_メタ認知読書術」)

読書の質を上げる方法は、"読んだ内容の定着度を上げる"、"読むスピードを上げる"の2種類ある。この記事では"読んだ内容の定着度を上げる"方法を6つ紹介する。

1.予測する
人の記憶に残るのはどんな時か。それは、自分の予測と事実の間に大きなギャップがある時だ。過去の記事で「時間術=時間がないと思いこむ気持ちを解消する」ことを紹介した。時間術と聞けば、いかに物事を効率良く片付けていくかが議論されると予測してしまう。しかし、重要なことは時間がないと思いこむ気持ちを解消することだった。

このように自分が予測していたことと事実の間にギャップがあるほど記憶に残りやすくなる。読書する時もこのようなギャップを感じる瞬間を増やすほど、読んだことが記憶に残りやすくなる。そこで、読書前に実践しておくべき予測について紹介する。

①プレデクティング ~タイトル・目次から内容を予測する~
・本のタイトル、目次からどのようなことが書かれているかを予測する。
 ※この時、予測はメモに残しておく
・読み進めていく段階で自分の予測が正しかったかを採点する。

②インファイリング ~拾い読みをして、内容を予測する~
・写真、図を見て内容を予測する
・パラパラと拾い読みをして内容を予測する
 ※この時、予測はメモに残しておく
・読み進めていく段階で自分の予測が正しかったかを採点する。

2.自分の言葉で言い換える
インプットしたことを自分の言葉で言い換えれば記憶に残りやすくなる。本を読む時も、できるだけ自分の言葉で要約する習慣を身につければ本の内容が記憶に残りやすくなる。

そこでオススメなのが「要するにこの章でいいたいことは○○だ」と自分の言葉で言い換えることだ。この作業をすると、本の内容が記憶に残りやすくなるだけではなく、自分が十分知っている・興味がない章を読みとばすこともできる。

③サマライジング 〜各章を一言で要約〜
・各章を精読する前に、章タイトルに関連する重要な箇所を拾い読みする。
・具体例は無視する
・各章でいいたいことを自分の言葉で置き換える

3.自分の知識と関連付ける
小説や映画と比べて、参考書や実用書は記憶に残りにくい。これは小説・映画にストーリーがあるからだ。何とも関連づいていない知識は不要な情報と判断され、記憶から消去される。逆に言えば、何らかのつながりがあるほど記憶に残りやすくなる。

つまり参考書や実用書でも知識につながりをもたせることができれば、小説や映画と同じように忘れにくい記憶となる。そこでおすすめなのがマインドマップの活用だ。マインドマップで論理構造を図にすることで、知識のつながりを把握することができる。

④ビジュアライジング 〜マインドマップで知識につながりをもたせる〜
・論理構造をマインドマップで図にする
・各章を読んだ後に著者がとくに言いたいことをマインドマップにする

また、本の内容を自分の知識・経験と結びつけることも重要だ

⑤コネクティング
・テキストtoテキスト⇒読んだことのある本と結びつける
・ テキストtoセルフ⇒自分自身の体験と結びつける
・テキストtoワールド⇒身の回りで起きていることと結びつける

4.質問に答える
勉強する時に演習問題を解くことで記憶が定着していく感覚は誰しもが持っているのではないだろうか。質問に答える過程を繰り返すことで知識は定着する。

読書でも同じように、読んだ後に質問に応えることで知識は定着しやすくなる。参考までに、DaiGoが推奨する質問を以下に整理した。

⑥クエッショニング 〜質問に答える〜
・各章を読んだ後に以下の質問に答える
・答えは大体あっていればよい
・一言で回答する(時間を長くかけない)
1. 問題意識は何か
2. どのように始まって、どのように終わったのか
3. この本で何を学んだのか
4. 重要な事実は何か
5. 図・グラフ・用語集からどのようなことを学べたか
6. 他の本と似ているところ、違うところ
7. どのような感情を抱いていたか
8. 作者の意図は何か
9. 本のタイトルをつけ直す
10. キーワードの定義は何か
11. オススメの章で最も言いたかったことは何か
12. まえがきは本全体の理解を助けるのに役だったか
13. 分かりやすくするためにどのような工夫をしているか
14. 本の書き出しでどのような工夫をしているか
15. 賛成なところ・反対なところ
16. 特殊なところ
17. 終わり方は良かったか、良くなければどのような終わり方がいいか
18. 面白い事例を3つ挙げる
19. 本の中で最も重要な一文はどこか
20. 特別な言葉・キャッチコピーは何か
21. 最も自分にぐさっときたところはどこか

以上、ここまで記憶に残る読書術を紹介してきた。読書したことが今まで以上に記憶に残るように、これらの方法を実践してほしい。そして、読書によって得た知識を誰かのために使ってほしい。知識は多くの人に共有することで、初めて役に立つものだと思っている。


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