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闘病記(56) 巻笛

「巻笛」をご存じだろうか。そう、手元の笛になっている部分を口にくわえ、強く息を吹き込むと、先端のくるくると巻かれた紙の部分が「シュシュシュシュッ」と伸びていき、息を吹き込むのを止めると「クルリンパ」と、元の巻かれた状態に戻るあれだ。昔は、縁日などで口にくわえて走り回る子供たちを見かけたものだった。中には、色違いの3本を口にくわえ、全力で走っている強者もいたなぁ。
 ちなみに、タイトル上部のイラストで、少年が満面の笑顔で吹いているのがその「巻笛」。皆様、イメージを共有していただけましたでしょうか。

ところで、AIビジネスが急激に加速をし始めた昨今、時代に乗り遅れてはならぬとAIがイラストを描いてくれると言うサービスで「巻笛」を描いてもらったところ、次のようになりました。(特にプロンプトを与えたわけではなく「巻笛」と入力しただけです。)

確かに、何かがぐるぐると巻きついてはいます。右側のほうになんとなく笛としての要素を感じます。
 全体的に、楽器としての佇まいを備えているとも言えます。なんというか、竪琴みたいな。

こちらは、「牧、薪」を連想させるイラストになりました。「なんでまた、このようなイラストなのかな?」と、最初は首をかしげたのですが、「言語」からイラストを生成するわけですから「巻き」が、「牧、薪」と捉えられたとしても、それはいた仕方のないことかなと。
 なんというか、AIの一生懸命さに胸を打たれました。



こちらは、「何がなんでも、楽器になってみせる。」と言う気迫を感じさせるイラストです。「牧、薪」からはなかなか離れられないようです。
 何の楽器になりたかったのでしょう?自分は、いろいろ考えた結果「トロンボーンではないだろうか?」と思っているのですが…。
皆さんはいかがですか?


こういうのも描いてくれました。これは、「巻き、薪」を可視化しつつ、楽器として、見事に昇華したものだと思います。
 演奏するのは、とても難しそうですが、素敵な音がしそうです。ホルンぽいというか…。演奏している男の子の表情が、優しく美しい音色を表しているようですよね。

 さて、今回のテキストはいつもと違って「リハビリ」から大きくかけ離れた内容になってしまったと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
 ところが、この「巻笛」が言語療法のリハビリ大活躍。なくてはならない存在なのです。
 その辺の事はまた次回以降に。

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