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* それじゃないだろ? *

仕事で人手が足りず

自分も手を動かした。

完全に疲労から起きた注意力の欠落。

ミスが起きた。

「誰も確認しないなんてあり得ない!」

流石にヒステリックになった。

全ての責任がここにあるかのような

営業の態度。

「何もしてないくせに」

普段なら何も言わない自分が毒を吐いた。

相当疲れていたんだと思う。

「お前さんがするのは怒ることじゃなくて、

みんなを仕切ることだろ?

バラバラな奴らを束ねて

作品を完成させることができるのは

お前さんしかいない」

会社でそう言った元彼は、

家に帰ると

「本当のことだよ。

いつも我慢ばっかりしてるくせに

俺のできないことをあっさりやってのける。

悔しいよな。

あの言い方は。わかるよ。

じゃあ、お前やれよ!って思うよ。

でも言わなかったお前さんは偉いよ。

俺は味方だよ」

そっと頭を撫でてくれた。

翌日、始末書を営業に渡したときに

元彼は営業に

「ミスして始末書までこの短時間で作って

リカバリまでしてるぜ?

貴重な人材だよな」

ありがとう。

付き合ってるとか

同棲してるとか

そんなこと度外視して

ひとりの仲間として

認めてくれてありがとう。

あなたのその一言は

誰がいいとか悪いとかじゃなくて

ホッとしたんだ。

あなたと長い時間

同棲できてよかった。

仕事もプライベートも

わたしと言う人間を認めてくれて

ありがとう。


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