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転職してから半年くらい、インポスター症候群にかかっていた

ベンチャーに5年半いてそれなりに頑張って役員になったのに(燃え尽きて)退職し、対局の大手企業に一般社員として入ってもうすぐ9ヶ月の、考えていることや体験などあれこれ。

インポスター症候群とは、「自分が能力を発揮できていたのは、運が良かったから。周りに恵まれていたから。じぶんの実力ではなくて、たまたま」と自己を過小評価して自己不信感に陥ってしまう状態のことをいうそうだ。

大手企業に転職後半年間くらい、苦しんでいた。

「自分が主体となって動けてない」「カルチャーや人間性が違いすぎて馴染めない」「(当たり前なんだけど)自分よりこの業務のプロがいっぱいいて自分の能力をうまくだせない」「今までやってきたこと何にも活かしてない」。

なんにもうまくいってないなと感じてどんより。
もう全然自信がもてなくてどんより。
大手企業つまんないな、と思うからこそ、そんな中で何もできてない自分にげんなり。

「自分は思っていたよりダメ人間だったんだ」「やっぱり井の中の蛙だったじゃん」、と思っていたら、同じく同会社を退職していた知人からインポスター症候群を教えられた。
教えてくれた当の知人も、転職後にこのインポスター症候群にかかっていたそうで、結構苦しんだとのことだった。

ネットでググってみたら、まさにこれだなという症状で、「ああ、なんだ、みんな結構なるのね」「じゃあしょうがないっか」と思えて、だいぶ楽になった。周りと比べてじぶんを評価するというのをやめた。違う会社なんだからそりゃあ同じようにはいかないし、って思うようになった。

何より業務に関しては、これまでずっとこの仕事をしてきた人よりできないのは当たり前なんだから、この人たちがやったことない領域を率先してやろう、という方向にシフトできた。

何せ工場ような会社なのでやったことないことや実績のない領域に対しては腰の重い人たちが多い中、そういえば私はゼロイチができるじゃん、やったことないことも臆せずできるじゃん、と思い出して、そういう領域の業務に積極的に手を伸ばすことによって、他の人との差別化をはかれつつある。
結果として、他の誰もやってないので、誰かと比べるということも自然となくなり、心の平穏が訪れた。
やったことないこと、みんなできないけど、私はできるんよ、という自信が戻ってきた。

あぶなかった。
危うく、自信を喪失して、逃げるようにベンチャーに転職するところだった。
そんな転職の仕方をしても、結局はまた苦しむだけだろうから、回避できてよかった。

クライアントワーク合わないな、っていう感覚は相変わらずあるけども。

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