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子どものワガママや涙に嫌悪感でいっぱいになるお母さんへ。

私は母親じゃないし、育児経験もないんだけど
学生時代に色んなお子さん達を預からせていただいたことがあって。
(ベビーシッター的な事業の会社で働いてました)

その時、一番苦手だったのが、子どもの涙とワガママでした。


ご飯を食べさせなきゃいけないのに、
やだ!!これ食べたくない!!って泣き叫んだりw
遊びに没頭して、ご飯だと言ってもスルーされたり(笑)

お風呂に入れなきゃあかん時間なのに、
まだこれで遊びたい!!無理!!って駄々をこねられたり

早く歯磨きせな親御さんに引き渡しできないのに、
歯磨きが嫌すぎてずっと逃げ回られたり

色んな日常的な育児を経験をさせてもらって
さまざまな家庭の形、愛の形を見せてもらって
今となっては感謝の気持ちしかないんですが


それでも、どうしても苦手だった!
ワガママをごねられるのも、ぎゃーぎゃー泣かれるのも。


どうしても、全身に嫌悪感が立ち込めて辛い………


というのも、
どうしたらいいか、分かんなくなるんですよ。

絶対にそんなことない!って頭では分かっているのに
泣かれると”私が悪い”って責められている気分になるし。

言葉で言い表すのが難しいけど
自分という存在の虚しさ、ダメさを突きつけられる感覚に襲われるんですよね…。


イライラと、ソワソワと、胸がぎゅっと締め付けられる気持ち
これは思考や理屈じゃどうにもならないことで
身体が勝手に反応してしまうものでした。

こんなことで嫌悪感を感じる自分が嫌で仕方なかったし
自分の器の小ささには何度も凹んだし
人様の子にそういう嫌な気持ちになる自分にもガッカリして。


で、この嫌悪感の正体が、昨年ようやく分かりまして……


親の前でギャーギャー泣くことも、
親の前でワガママを言うことも、

私自身が、
子ども時代に出来なかったことだった。


親の前で泣けばオロオロされるし、困らせてしまう…
相手にしてもらえない、受け止めてもらえないって信じて疑わなかったから

悲しい時に泣くのは、絶対に自分の部屋に籠ってから。
一人じゃないと、声を上げて泣けなかった。
むしろ、声を上げて泣くこと自体が”恥”だった。

親の前で感情を出すこと自体が、恥だと思っていました)


親の前でワガママを言っても、
相手にされないか、検討外れなことをされるか、拗ねられるかしかないかぁ…みたいな。

なので、物心ついた時には既に諦めていた。

親と一緒にいたり、家で過ごす暇もない程に自分を忙しくして
なるべく家に居ないようにして(無意識的に)
学校や塾、部活で楽しむことで気を紛らわせていた。


だけど、身体って本当に素直なもので
ピュアな子どもたちと対峙していれば、一気に蘇る。

そうやって封じ込めてきたものが。


子どもの頃の自分が出来なくて苦しくて封じ込めたのを
目の前にいる子達は当然のようにやって見せてくれる。

私は、それを受け入れることができなかった。

いや、上手く取り繕うことはできるけど
表面上は対応できているように見えてしまうけど

内心はもう、苦しくて苦しくて全然ダメ。

こんな感覚を持っている自分は何かがおかしい。
愛情のある母親になんてなれない。
何の悪気もない子どもたちにもごめんね…って思ってた。



だけど、
自分自身のトラウマや傷が少しずつ癒されてきて

ワガママを言うこともゆるしてみて
声を上げて泣くこともやってみると

感じ方が、明らかに変わってきたのが分かるのです。


ワガママを言って駄々こねる子や
ぎゃーぎゃー泣いて親を困らせている子を見ると

いいねぇ~~やってるねぇ~~

存分に子どもでいてええんやで~~!!


って、ちょこっとずつ感じるようになった。

(完全ではないけどね)


それは、私自身が自分の内の子どもな部分、幼稚な部分
やっっっと見ることが出来たからだなぁって思う。

30年弱生きてきて、ようやく。

今までは、自分の幼さを見るのも嫌だったから。
とうの昔に、幼さは封じ込めてしまったから。


「しっかりしてるし落ち着いてる」ってよく言われるけど

私、別にしっかりしてないんよ。
(我は強いけど笑)

そうせざるを得なかっただけだし
そうやって生き延びてきただけ、戦略のようなもん。



きっと、私と同じような嫌悪感に悩まされるお母さんも少なくないと思う。

機能不全な家族は日本中にありますからね。
(機能不全だと気付いていない人も、結構多いかもしれない)


その嫌悪感はお母さん自身に問題があってダメな訳でもなく
自分の子を愛してないって訳でもなくて

お母さん自身が、子どもの頃に
子ども時代をやり切れてなかったから。
ただそれだけだと思う。

ただそれだけなんだけど、
それは深い深い傷なんだよね。


だからもし、
私と同じような悩みを抱いていた女性がいても
自分を責めないでいいんだよ。

そして、

あなたがちゃーんと子どもに返って
感情を駄々洩れさせて、出来ることなら駄々をこねて
それでも他人に受け入れてもらうっていう体験を
もう一度作り直せたらいいね、って心から思う。

(それがパートナー相手に出来るなら、最高!)


考え方を変えるとか、何とかやり過ごすとか
そういう理性じゃどうにもならん領域だから

自分の感情が揺さぶられる体験をすることで
感じ方は、変わっていくのだと思うんです。


だから私は、
お母さんほどキチンと話を聞いてもらった方が良いし
カウンセラーやセラピスト、専門家にも頼ったほうが良いと確信している。

それは、何歳になってからでも遅くない。

感情を塗り替えるような体験は、一人じゃ出来ないから。
差し伸べてくれる手を、求めに行っていいんだよ。

それは、弱さじゃなくて強さだから。


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