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ネガティブな感情を嫌う人が、本当に嫌がっていることの正体

ネガティブな感情に対する取り扱いって、今や色んなことが言われますよね。

手放す、
認めてあげる、
統合する、
ノートに書く、
捉え方を変える、
etc…


私も上に挙げたような大体のことは試してきたし、
頭で「ネガティブな感情も大事なもんや」って分かっていても、

それでも、無意識のうちには

嫌だ!

嫌だ!!

嫌だぁぁ!!!


って拒絶する癖が、なっかなか抜けなかった。
今はだいぶ手懐けるようになってきたけど、まだまだあります。


そんな自分の内側の”イヤイヤ合戦”との攻防を繰り広げてきた中で
明確に分かったことがありましてね、

「ネガティブな感情」そのものが嫌なんじゃなくって

全 身 で 感 じ る の が 嫌


なんです。
本丸は、こっちなのですよ。

身体に染み渡る不快感のうちに、留まっていられない。
どうしてもそれを、感じたくない。
そういうものを感じることを、生理的に受け付けられない。


もうこれって思考が介在しない部分の領域だから、
いっくら「大丈夫」とか「気にしなくていい」とか考えても
全く効かないんですよね。

(実際、心理学でよく使われている認知行動療法は、全然効果が無いという研究結果もあって、驚きましたわ…)


そうやって身体が感情を拒否している状態のまま
手放そう とか、捉え方を変えよう とかってしてみると
逆効果になりかねないなぁ、と私は感じていて。

自分の心理的な土台が「拒否、嫌」だから
そこに何をどう頑張って付け足しても
「拒否、嫌」というところからは抜けられないっていう構造だから。

(土壌が腐っていれば、栄養をどんだけ足しても腐ったまま、みたいな)



なので、本当に本当に必要だなって思うのは

ネガティブな感情も
ポジティブな感情と同じぐらい

全身で感じても大丈夫

という状態になること。


でさ、「感じて大丈夫」ってのは言葉で言い尽くせないほどに奥深く、
これをやればすぐに変わる!っていうインスタントな解決策がないんですよ。

どうしてかと言うと、

「感じる」というのは、自分の自律神経の状態と密接に関わっていて、
その自律神経は幼少期からの積み重ねによって左右されている部分が大きいから。


・・・って書くとさ、幼少期とか家庭環境に難ありの人は、絶望的やん!
”毒親”とまでは行かない私でも、感情的なケアが全く無いまま育ってきたから、非常に絶望的。。。


だけどね、大丈夫です。
感じる力も、自律神経も、大人になった今からでも育てることができる。


手をぎゅぎゅっと握って、グーパーを繰り返したり
声を出し、歌を歌い、ノドを刺激したり
腰の上のあたり(腎臓)に手を当てて、温めたり

大好きな人やペットとスキンシップをとったり♡
身体がラクに感じる部分にフォーカスしてじっとしてみたり。

そういったこまめなケアによって、確実に育てることができる。


めちゃくちゃ地味だし、時間かかるし、大衆受けしないし、
そもそもあんまり知られていない部分なんだけど、

これ、本当に大事だよ。すっごい効くよ。


私も2021年からずっと続けてて、少しずつ馴染ませてるけど、

身体が緩まって、このまんまでいいんだ~って全身が安心した瞬間に
ぶわ~って涙が流れてきたことがあって、超ビックリした。

それまで、全っっっ然泣けなかったのに!!!

「感じて大丈夫」という状態になった瞬間、
感じることが苦痛でしかなかった感情を
どんな負担もなく、自然と受け流すことができた。


私の人生観が180度変わったような瞬間だった。忘れられない!


そんな経験をしたからこそ、

ネガティブな感情をどうこうコントロールするんじゃなくて

感じてもいい身体


という器を育てていくのがどれだけ大事か!って身に染みている。

器が育てば、自然とネガティブな感情への嫌悪感も減って行くよ。
「感じても大丈夫」って身体(=潜在意識)が知っているから。

これが、自分を大事にするってことだと思うし、
手放しとか統合とかが要らない、全てを内包できる穏やかな世界じゃないかなぁ。




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