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幸福日和

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日常を豊かに過ごすサプリ集。何げない日常を、違う視点で眺めてみると、そこには全く新しい景色が広がります。毎日を特別な日々に。
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#人生

幸福日和 #103「一日を繋いでゆくこと」

世界は今日も繋がっている。 先日、そう感じた出来事がありました。 この孤島から、遥か北欧…

幸福日和 #101「異なる場所から」

僕がこの孤島に来る数年前、 世界各国を放浪していた時のこと。 せっかくウクライナまで来た…

幸福日和 #100「心の荷物をおろして」

海外の友人と仕事をしていて、 幾度となく言われた言葉。 「日本人はどうしてそこまで、 (何…

幸福日和 #098「毎朝の数分」

日本での仕事に一区切りをつけ、 世界各国を放浪していた頃のこと。 僕は滞在先のどの国でも…

幸福日和 #097「円く考える」

普段どのような形に囲まれているか 身近なものを冷静に眺めてみる。 四角いテーブル。 曲線的…

幸福日和 #095「言葉のアルバム」

人には誰にでも 「お気に入りのコレクション」なるものが あるのだと思う。 それはたとえばモ…

幸福日和 #094「二つの道」

僕の半生を振り返ってみると、 この人生という大きな道を歩みながらも、 そこにはいつも「二つの脇道」がありました。 それは、 山へ向かう道と、海へと向かう道。  生まれ故郷でも、この孤島生活の中でも、 いつも、この二つの道があった。 僕はその二つの道に支えられてきた気がするんです。 一つは、山への道。 それは、どこまでも深い山々と自分を繋いで延びてゆく道。 光を照り返す新緑に囲まれながら、空気の澄んだその山道を歩いていると、 柔らかな木漏れ日、心地よい鳥のさえずりが いつ

幸福日和 #092「世界をひろげて」

中国の深センで、 海を眺めながら物思いにふけっていた時がありました。 あの時も、 こうして…

幸福日和 #090「その後ろ側に」

数年前。 ミラノで出会った靴職人との出会いを 思い出していました。 数々のルネサンス時代…

幸福日和 #088「身近なことを整える」

僕の母親は、 「整える」ことが好きな人でした。 玄関の靴も、台所の調味料も、 バスタオルも…

幸福日和 #087「道草からの眺め」

こうして孤島で生活をしている僕は、 働いてもいないし、世間から見れば、 完全に「脱線した人…

幸福日和 #086「命のしずく」

この孤島にいると、 時々時間という概念がわからなくなることがあります。 今のようで過去で…

幸福日和 #085「謹しみの中に」

丁寧に作られたものに触れると安心します。 特に食べ物ともなると、 体の中に入っていくもの…

幸福日和 #082「失って得られるもの」

フランスにいた時、 しばらく通っていたカフェがあったことは、 別の投稿でも幾度かお話していたかもしれません。 当時、毎朝の日課といえば、 決まったカフェに通い一杯のコーヒーを いただくこと。 それがパリ滞在時の大切な習慣でした。 毎朝通っていたからか、 何も言わずとも自分の好みの豆で 丁寧に抽出された一杯のコーヒーが出てくる。 そして、そのソーサーには、 必ず「一かけらのチョコレート」が添えてありました。 それがお店の優しさでした。 その一口のビターチョコの甘さの味わ