新たな福利厚生にチャレンジ!freee少林寺拳法部の設立!!
みなさんこんにちは!
freee株式会社でSET(営業企画)を行っている髙山良(Ryo)と申します!
この度、2023年10月から、オフかつ(freee内の部活動)で少林寺拳法部を設立することになりました!
最近社内で道衣(どうぎ)姿のメンバーがウロウロしているので、会社内部ではご存知の方がかなり多いですよね笑
今回はそんな少林寺拳法部の設立背景や秘めた想い、今後どのような活動をし、どのようなムーブメントを起こしたいのか?をお話ししたいと思います!!
1、そもそも少林寺拳法ってなに?
みなさん、そもそも”少林寺拳法”ってご存じですか?
真っ先に浮かぶのは、中国の『ファーファー、ハイ!!』という中国拳法ではないでしょうか?
実はそれは間違いなのです。
少林寺拳法とは、戦後(1947年)に香川県の多度津町で創設された日本の武道なのです!
※日本武道協議会 加盟 9団体の一つ
イメージされる中国河南省の嵩山少林寺で僧侶の方々が修行されているのは、”少林拳”というものであり、少しややこしいですが全くの別物なのです。
『じゃぁ何で”少林寺拳法”って名称にしたんだ?』って思いますよね。
少し説明すると、創設者の開祖 宗道臣は第二次世界大戦当時、旧日本陸軍の特務機関(工作員)でした。
一般市民に扮して中国で活動していた際、様々な方から中国武術の教示を受け、とある時に嵩山少林寺に行ったことがありました。
その際に
「インドの僧侶と中国の僧侶が2人仲良く拳法を修行する壁画(白衣殿の壁画)」
を見て、「相手を敵だと思え」という考え方の対極であることに非常にインスピレーションを受けたことがきっかけだと言われています。
そんな少林寺拳法ですが、現在は日本国内にとどまらず全国・全世界40ヵ国に展開されており、登録会員数は150万人を超えています。
あまり知られてはいませんが、国内では厚生労働省の麻薬取締官や一部警察機関の逮捕術となっており、またインドネシアでは国技として多くの国民に愛されているのです。
2、日本よりも進んだ海外企業の福利厚生
少し前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です!
今回この少林寺拳法部の設立を検討し、設立に至った背景には様々なきっかけや思いがあります。
たくさんあるのですが、特にお話ししたい内容を「あえ共(あえて共有)」させて頂きます。
【 海外では格闘技が福利厚生として取り入れられている】
皆さん、アメリカやフランスなど、海外では従業員への福利厚生の一環として格闘技のトレーニングを取り入れているのをご存じでしょうか?
例えば、みなさんが日頃からお世話になっているGoogleChrome!
カリフォルニア州のGoogle社では何と「ブラジリアン柔術」が社員への福利厚生の一環として取り入れられています。
しかもそれを、社内の会議室やセミナー会場にマットを敷いて、現役の選手から指導を受けていると言うのだから驚きです。
確かに、格闘技やフィットネスを社内でできるシステムがあれば、
1、わざわざジムに通う必要がなくなる
2、運動することで従業員のヘルスケアとストレスフリーに繋がる
3、コミュニティー不足の解消への効果が大きい
4、楽しみを作ることで離職率を防ぐ
など、様々なメリットが考えられるのではないかと思いませんか?
特に、日本より早くから転職市場が発達し、人材流動性が激しいアメリカなんかでは、
「いかに優秀な人材の離職を防ぐか」
を目的に設計した福利厚生制度を運用している企業が多いのが現実です。
それに比べて、一般的な日本の企業の福利厚生って、交通費支給・住宅手当・健康診断など、今の時代では当たり前感がありインパクトがないですよね。。。
ちなみに2022年7月にGO TO MARKETが運営する比較メディアUtillyが、「福利厚生に関するアンケート調査」を国内の20歳以上の男女2,039人を対象にインターネットで実施しました。
その中に ”会社に注力してほしい福利厚生は?” というアンケートがあり、
トップ3(2位)に『社員の健康促進に関わる福利厚生』がランクインしました。
これにより、一つ言えるのは
”世の中の人の健康維持への意識”
は思っていたよりも高く、回答母数が多いと言うことは国内企業は注力できていないと言うこと。
また、リフレッシュ休暇などの特別休暇の付与がされる国内企業も増えてきましたが、”離職率の低下やコミュニティー拡大”と言う社内の活性化に観点を当ててみると、これらが直接的に関係してくるのか?と少々疑問が残ります。
【ブラジリアン柔術部も検討したが断念】
『よし!ブラジリアン柔術部を発足するか。。。』
と実は過去にブラジリアン柔術部の発足を検討したのですが総合的な観点から断念しました。
実は私は少林寺拳法の指導者だけでなく、全日本や国際試合に年間数回出場する現役のブラジリアン柔術選手でもあります。
以前、社員のAさんやSさんから、
『Ryoさんブラジリアン柔術部(BJJ部)を作ってください』
と勧められたことがありました。
その時点では、もう海外の企業が柔術を福利厚生として取り入れているのを知っていたので、前向きに検討はしたのですが、
①怪我がしやすい(膝や肘)
②なかなかのフィジカル系なので女性陣にアピールし辛い
③体の密着が多い寝技が主体の格闘技なので、人によっては敷居が高い
など、社内の部活動にするにはちょっとした問題点があったのです。
また、練習内容がなかなか激しく、スパーリングなども行うため、騒音や振動などの影響を受けない専用の施設なども必要になってきます。
そういった多くのニーズを加味して、渋々ブラジリアン柔術部の発足は見送るしかなかったのです。
Google社は施設も大きいし、管理監督者の配置をするために、わざわざ外部から専門のコーチを呼び寄せているみたいなので実現できたのだと思います。
『いぁ〜さすがは世界のGoogle!本当にすごい!!』
3、freee少林寺拳法部の設立を決断
『海外企業のように、従業員のストレスフリー・ヘルスプロモーション・コミュニティー拡大を促進できる新たな福利厚生の形で日本企業にムーブメントを起こしていきたい。そしてfreeeがその魁として社会に発信していきたい。』
そんなことを思っていた矢先、千葉県のとある道場に、freeeの社員であるKさんが所属していることを知りました!
私もよくその道場には遊びに行くことが多く、前々から
『なんかKさんに似ている方がいるな〜でもまさか』
『なんかRyoさんの髭に似ている人いるな〜でもまさか』
とお互いに思っており、まさか本物だとは思ってなかったのです。
世の中は本当に狭いですね。
そんなこんなで、ある時Kさんから、
『Ryoさん!少林寺拳法部作りましょうよ!!』
と言われました。
『確かに少林寺拳法なら女性の力でもできる技法も多いけど、人集まるのかな・・・?』
と若干心の底では思っていたのですが、
そんな心配を裏切るかの如く、社内のコミュニティーツール内でKさんとの合同練習の投稿をし、『少林寺拳法部ができるかも!』と軽く呟いたところ、
『少林寺拳法部に入りたいです!!』
と多くの方々よりお声を頂き、それをきっかけに設立を決断したのです。
4、会社の理解を得るため
さて、設立を決断したのはいいですが具体的なアクションとして、第一に会社自体の理解を得ることが必要でした。
まず、しっかりと企画書を作成し、関係者の方々を巻き込んでMTGを開催し、
目的はなんなのか?期待できる効果は何か?練習場所をどうするか?更衣室はどうするか?
など、さまざまな課題を一つずつ潰していきました。
特に気を遣ったのは、ケガやハラスメントへの防止と対応策です。
まぁーケガは、乱取り(スパーリング)をせず、マットを購入すればある程度は防止はできますし、本格的に活動するメンバーの場合はスポーツ保険(年間1,500円ほど)に加入してもらうという対策があります。
ただ、セクハラやパワハラなどのハラスメントについては、相手がどう思うかで変わってくるため、慎重に考える必要がありました。
『ん〜指導者としてあるべき言動や行動に気をつける、メンバー内でおきていないか?などの管理監督責任、、、でも相対練習(2人1組の練習)の時に、意図しないセクハラなど発生することも考えられる・・・どうしよう・・・』
と悩んでいた時、女性社員のIさんから、
『大学時代に少林寺拳法部でした!一応初段まで允可されてますが、少林寺拳法部に入れますか?』
と天から救いのお声が!!!
その時の感動と喜びは言葉に表せないですが、
『よろしければ女性担当の指導員としてお手伝いをしていただけませんでしょうか?』
とお伺いし、快く引き受けていただけたので、
「女性は女性に指導を受けられる体制」
と意図しないトラブルへのリスクヘッジもできたりと、本当に周りのメンバーに助けられました。
そして、部活動や施設の管理・広報に関わる方々を交えた社内MTGの結果、
①コンセプトへの理解
②社内での練習場所や更衣室の確保
③リスクヘッジへの理解
④予算の確保
など諸々の話がかたまり、無事に理解を得た上での活動が開始できるようになったのです。
5、実業団支部として公認される
さて上記では設立に至るまでのきっかけや背景をお話ししてきましたが、
次は、今回設立した”freee少林寺拳法部”が、ただの社内部活ではないことをお話しします。
どういうことかというと、
なんと全日本実業団少林寺拳法連盟に公認された1つの支部となるのです。
その名は、” 関東実業団少林寺拳法連盟 freee支部”
『なんか凄そうだけど今一わからない・・・』
と思われた方もいるかと思いますので少し説明させて頂きます。
今回公認される”支部”の意味とは、
freee自体が街にある道場と同じ扱いとなり、連盟直下の”少林寺拳法支部”として大会に出場したり、正式な少林寺拳法の拳士として登録でき、白帯から黒帯の允可を受けることが可能となるのです。
つまり、ゲームのキャラクターやポケモンのようにレベルアップと進化を視覚的に判断できるシステムになっています。
ただ単にトレーニングしても
”技の上達など成長を感じなければ面白みがない”
このような課題は格闘技や武道をはじめスポーツの世界ではどこでも付き物ですよね。
そんなありきたりのニーズを防止し、メンバーに目標を持たせ達成感を感じてほしいという思いから、スキルやレベルUPができていることを視覚的に判断できるシステムを作りたかったのです。
もちろん取得した資格は全世界の道場で通用する公式の資格となりますので、地方や海外に移住したりしても移住先で道場を見つけて継続し続けることができます!!
6、今後のビジョン
そんなこんなで様々なきっかけや背景があり、2023年10月よりfreee少林寺拳法部の活動が始まりました!
発足から1ヶ月経たないうちにメンバーは30名になり、毎週2〜3回の練習を社内の大会議室で行っています。
後ろには東京の夜景も広がりとても綺麗で、この素敵な環境を提供してくれた会社に本当に感謝です!
そしてこの ”freee少林寺拳法部” が実現していきたいこと!!
それは、
1・従業員たちのセルフディフェンス(護身術の習得)
2・従業員たちのストレスフリー(ストレス解消)
3・従業員たちのヘルスプロモーション(健康増進)
4・従業員たちのコミュニティー拡大(社内の連帯感UP)
5・楽しみを作りモチベーションUP(離職率の低下)
と言うように、福利厚生のあり方を、”少林寺拳法”と言う新たな形で体現して行きたいと思っています。
freeeのミッションである
「スモールビジネスを世界の主役に」
を世の中の企業に実現させていくには、バックオフィスの最適化も必須ですが、会社を動かす従業員自体の身体的・精神的な健康維持や離職率の低下を目指さなければ、どれだけ素晴らしいツールを使おうが実現は遠のいてしまいます。
まずは私たちfreeeが、従業員を大切にするNew福利厚生を採用した企業の魁となれるように運営していき、プレスリリースなどの手段も駆使しつつ、世の中にどんどん発信していきインパクトを与えて行きたいと思います。
freeeは「あえ共freee」というマガジンから、freeeの事業や組織に関する情報を「あえて、共有」しています!ぜひフォローをお願いします!!
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