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freeeの中途デザイナーって何やってるの②

niko:こんにちは。freeeのnikoです。「freeeの中途デザイナーって何やってるの?」は、中途入社者のリアルな感想を対談形式で記事にまとめたもので、今回は2回目になります。前回とは少し違った、入社後の試行錯誤と模索の視点を紹介してみます!

登場人物


nikoさんの顔写真

niko
エクスペリエンスデザイナー
社会人10年くらい
2021年12月入社
顧客/ユーザー理解に基づく企画・体験の設計を担当
前職:食品メーカー

mさんの顔写真

m
プロダクトデザイナー
社会人10年くらい
2022年4月入社
freee人事労務のデザインを担当
前職:大手IT企業、大手製造業、デザイン事務所


はじめに

niko:nikoです!去年12月に入社しまして、前職は大手食品菓子メーカーに勤めてました。開発を6年とマーケティングを7年やってました。食いしん坊です。先週の土日に友人とパフェ2つと焼き肉を食べました。

m:パフェと焼肉って一緒に食べられるんですか?

niko:焼肉の後にはパフェですよ…。新宿に夜パフェ専門店というお店があって、そこに行きました。まぁ、その話は別の機会に。じゃあ、mさんも自己紹介どうぞ。

m:2022年4月入社です。前職はIT企業でサービスデザイナーを1年、その前は製造業でUIデザイナーを5年。その前はデザイン事務所でリサーチャーとして10年勤務していました。今はfreeeでプロダクトデザイナーをしています。

チャレンジのつもりで飛び込んだfreee 

m:そもそもnikoさんはどうしてfreeeに転職したんでしたっけ。

niko:面談や面接で話した方々と「自分の働き方、商品や顧客に向き合うスタンスが合うな」と思えたことが最終的な決め手だったと思います。業界も職種も全く違う、自分が入ると思いもしなかった世界に入れる機会をもらえたので、今やりたいなと思いました。

m:チャレンジのつもりで飛び込んだのですね。

niko:私がいるチームは、元々「デザインリサーチチーム」という名前でした。リサーチは大切なスキルですが、私にとってはお客さんに価値を届ける上で必要なことの一つで、私はそれだけをやりたいわけではないんです。

m:nikoさんが興味があったのはお客さんに価値を届けること全体なんですね。

niko:しかし他部署の方からはチーム名称からリサーチだけを専門で実行するチームだと誤認されていたりもしました。その辺の食い違いについてはチームの役割や考え方を定義しなければいけないという流れになりました。

m:そういうことだったんですね。

niko:mさんはどの様にfreeeに決めましたか?

やりたかったことを思い出して飛び込んだfreee 

m:freeeに決めた理由は2つあって、1つはバックオフィス系の業務が楽しいことです。もう1つがスモールビジネスの支援が楽しいことです。
製造業でデザイナーをしていた時は長野県におり、地元の工場とかに訪問して自社製品の導入支援をやっていました。自社製品によって現場の生産性が上がると感じられるのが楽しかったです。現場の生産性を向上させるためには、どういう運用にしたらいいか、どういう製品にしたら良いかを検討していました。これがスモールビジネスを支援する楽しいところだと感じました。

niko:長野〜!いいところですよね、住みたい。

m:で、別の会社に転職したのですが、そうするとユーザーとの距離が離れてしまい、改めてユーザーとの距離が近いことが楽しいと気づいたのです。

niko:バックオフィス系が楽しいっていうのはどこからきたのですか?

m:デザイン事務所に勤務していた時に、従業員の工数集計を手作業でやっていました。マクロで自動化したら楽だろうと、作ってみたら評判がよくて、営業の進捗管理とか、経理の集計にも手を出したんですね。これまでは手作業だったので、データを集めることが大変だったのですが、担当者からは「データを集める作業が楽しみになったよ!」という感想をもらったんです。面倒な作業が自動化されることにより能動的に業務に取り組めるように変わるので、それが楽しいと気づきました。しばらく忘れていましたが、転職先としてfreeeを考えた時に、バックオフィスは自分がやりたいことであると思い出しました。

niko:いいですね。新しい認識を植えられるってめちゃ楽しいですよね。

抽象度の高い課題を、組織横断で探索する面白み 

m:ところで、freeeで働いていることで面白みを感じるところはどの辺りですか?

niko:新しい領域を手探りで探索して企画やリサーチができそうなところに面白みを感じてますね。それをお客様を起点に取り組めるところです。

m:具体的にいうとどういう内容でしょうか?

niko:私が今担当している人事労務領域の話ですと、freeeとして統合型経営プラットフォームを目指すとした時に「労務業務」「会計業務」という枠組みで見ず、経営視点で見るとどう在るといいんだろう、人を雇って働いてもらう上でどんな視点を持てばいいんだろうと考えて企画していきます。

m:領域横断ってデザイン組織みたいな横断組織だとやりやすいイメージがありますよね。

niko:たしかに。私の業務を考えると、プロダクトマネージャーやセールスの様な部署内で専門的に成果をあげていく組織の中だと難しいかもしれません。

m:freeeが目指している「統合型プラットフォーム」ということに対して、「そもそも統合って何か」って話題も最近多いですよね。

niko:少し抽象度が高くて難しいですよね。あと探索というワードも出てきてますよね。こないだセールスチームの方と話していた時に「探索=難しいけど答えが出るものを探しにいくこと」というイメージがありそうでした。でも私のイメージは「何もわかりませんでした!」「こっちじゃないことがわかりました!」と答えが見つからなくても、探し続けるイメージが強いです。そんな考えをお互いにフラットに話せるのも面白みを感じられる時間で、いいところだなと思います。

和室で丸テーブルを囲んで会話するnikoさんとmさん


構造的に考えて、組織としての成果に発展させる面白み

niko:mさん的に楽しいところは?

m:カルチャーショックみたいな楽しさはたくさんありますが、やはりデザインシステムが楽しいです。効率的にデザインできて、大人数で作るときにブレが起こりにくい。しかし、デザインシステムはその背景を知らなければ使えないのです。そしてデザインシステムにはデザインの知見が詰まっているのでUIが好きな人は楽しめる職場だと思いますよ。

niko:デザインシステム、設計を考えるという考え方をするというのは他の人と話してても感じてるし楽しみが伝わってくる、しっくり来るところです。骨の話をする人が多いイメージ。

m:骨?骨ってなんですか?

niko:構造の話のことです。freeeの人は構造を考えるイメージがあります。最近の話では、壁打ちしてアイデアを発展させていく打ち合わせの流れが参加者内で掴めたのですが、他でも生かすためのフレームや要素ってなんだろ?と言われて。何かうまくいっていることに対して、個人の成果よりも、組織としてどう最大のシナジーを産むかを考える人が多いイメージですね。

m:確かに再現性や効率への意識の高さを感じますね。そのために本質とは何かという話になりやすい気がします。

自分の固まった考えを崩して一緒に考えたい

niko:担当しているプロジェクトの枠をはみ出してるかもしれないですが、最近はブランディングについても考えていていまして。でもfreeeではこれまでの考え方は一旦捨てようと思いました。

m:え、なんでですか?

niko:ブランディングと言うのは顧客やユーザーさんが体験を重ねていく中で絆が作られること、その設計や戦略と施策をブランディングだと思っているのですが、前職とfreeeの製品を比較すると、接するタイミング、時間の量や質が違うので、今までの経験をそのまま生かすことではないとずっと思っていて。でも絶対いる要素なんだよなぁ、と模索中です。
デザイン本部のアクションの指針として「顧客体験にデザインフィロソフィを適用していこう」というのがありますよね。フィロソフィに共感してもらう場面やその体験を作る・設計する、さらには哲学が共通する色んな体験が重なるとその人自身にブランドが醸成されるので、そこまで考えて作れたりしたらいいよな〜と思ってました。

m:デザインフィロソフィというと「楽しさスパイス」みたいな話を想起しますね。私はあまりブランド全体というのは意識するレベルまでは到達していないです。(freeeのデザインフィロソフィ

niko:顧客体験はプロダクトに触れる前やそれ以外でも起こっていますよね。私は最初、前職の経験から接点の理解をしつつ自分が関わるプロダクトから始めるのがいいか、って個人で動くことを想起したんです。でもfreeeでは会計も人事労務も統合した「freee」で考える、そしてフィロソフィを構造化して捉えてみたい、考えてみたいよねという話がされている気がしています。それは自分の中では、「へーなるほど!目から鱗、自分の固まった考えを崩して一緒に考えたい」と思っています。

m:nikoさんの話を聞くとデザイン本部の業務の幅は広いですよね。私の担当している業務領域とは全然違いますね。

niko:私はもしかしたら業界でイメージするXDの職務領域を広げているのかしら。

m:探索というか開拓ですね。

領域を超えるのがアツい!

m:ちなみに、今nikoさんが思うアツいことってなんでしょうか。

niko:うーん、、、この環境でしょうか。
前職はマーケターという職種名でしたが、入社当時JM(freeeではマネージャーのことをジャーマネと呼ぶ)から「前職でやっていたことと同じと思ってやっていい」と言われました。最初は驚きましたし、言葉も進め方も違う!って思って戸惑いがありましたが、最近意味を理解し少しずつ遠慮せずにやってます。成果になるかわからないですがこの状態を一旦受け入れて、やらせてくれるメンバーとその環境がアツいなと思っています。

m:その話を聞いてnikoさんはすごいところで活躍しているイメージがある。

niko:同じデザイン本部のみんなからは「何をやってるんだろう」と思われているかも知れない。他のデザイナーから、どう思われているのか気になってます。

m:デザイナーは経営にコミットしなさいという話は、色々なデザイン組織で出てきてますよね。なので、それをやっているんだという印象を持っています。だから、nikoさんはデザイナーの活躍領域を広げていると感じてます。この記事を読んで、共感してくれる人はfreeeに来てくれるはず。

niko:こういう働き方でもいいなと思ってくれる人がいると嬉しい。そしてmさんにそう言われると自己肯定感が上がります。

m:他の職場でも、そういう人が活躍していますしね。

肯定的に取り組むのがアツい!

niko:mさんのアツい話も聞かせてください。

m:先日のデザイン組織全体のmtgで、若手のデザイナーからアツい話が出てきました。今のfreeeではデザインシステムがあって、それを組み立てればできちゃうじゃんみたいな傾向があるのですが、極端な言い方をするとグラフィック的な観点はほぼ考えずに設計できるんです。でも、デザイナーはそれでいいんだっけみたいな提言があり、そういうところも意識して行きたいねと話しました。

niko:freeeの伝説を作ってきた人たちをリスペクトしすぎる必要はないですよね。バランスの話かもしれませんが、リスペクトのあまり思考停止になってしまうのはお互いに望んでいないと思う。何気にmさんのチームはいい動きをしているイメージがあります。リサーチや採用にも積極的な動き方をしてますよね。いろんな活動を始めて、みんなでやれるスタンスと仕組みを作って動こうとしている。

m:いいチームだと思う。他のチームは知らないですが…。

niko:いいチーム。危惧、というのを否定的に捉えず取り組む姿勢と、それを受け入れる環境というのはありがたい、アツイですよね。

これから生クリーム作りをしたい…?!

m:これからやっていきたいことはなんでしょう?

niko:さっきの若手のアツい活動は?

m:デザイントレンドを議論する機会を作ったり、それをプロダクトに落とし込むためにどうしたら良いかとか、それらを実装するためにReactを学ぶ会に参加したりしてます。活動の落とし所を探っています。

niko:やりたいことや、拡散していることを形に落とし込むのは大事ですよね。

m:みんなやりたいことを内に抱えているので、それを広げたいと思っていますし、そこに加わりたいです。

niko:相乗りしてムーブメントを作るのがありますよね。freeeの波に乗れるか。

m:nikoさんはどうでしょう?

niko:新領域探索をしたい。やっと自分の役割について周りと認識をすり合わせられたと思っています。今はプラン策定やプライシングに関わっていますが、お客さんを見に行って発想したいですね。そして前職では自分がその活動をリードしていくイメージを持っていましたが、freeeではみんなで作っていける動きをしたい。どう進めたらいいかは模索してますが、今までの自分のやり方を壊して試行錯誤していくような、例えるなら、、生クリームを落としていくイメージです。かき混ぜてはぽとぽと落として具合を確かめますよね?

m:あ〜、生クリーム。それで冒頭のパフェの話をしたんですね。新しい活動って必ずしも当初の意図していた形にはならなくて、頓挫してしまうケースも多いのですが、活用場所はあるはずなので、無駄にせず活用できるようにしたいですね。そういうことがやりやすいデザイン組織です。

niko:生クリーム作ったことあります?

m:ありますよ。意外に難しいですよね。なかなか思ったような仕上がりにならないです。

niko:難しいんですよ。おいしい生クリームをもちろん目指します!けど、ちゃんと生クリームにならなくても、これをどこかで活用できないか?みたいな。うまくいかなくても何か形にしていきたいな。freeeってそう言うマインドを持った人が模索しながら奮闘しています。

freee社内のキッチンで生クリームを泡立てるnikoさんとmさん

この記事のまとめ

niko & m:freeeのデザイン組織ではそんな”生クリーム作り”に参加してくれるデザイナーを募集してます。この記事を読んで、もっといろいろ深堀りして聞いてみたい!一緒に生クリームを掻き立てたい!と思った方は、お気軽にカジュアル面談にお越しください。お待ちしています!