見出し画像

freee Advisor Day freeeステージ サマリーレポート

大盛況に終わったfreee Advisor Day 2022!

メインステージのダイジェストレポートに続き、『交流』をテーマにしたfreeeステージ(サブステージ)の様子もお届けする。
(freee Advisor Day 2022の詳しい趣旨はこちらをご覧ください)

freeeステージのラインナップは次のようなものだった。

▼ freeeの開発に物申す!freee product manager 座談会
▼「freee“マジカチ”meetup!」meets Advisor Day 2022<Part1><Part2>【会場限定】マジ価値交流会
▼【最新情報】freee会計・認定アドバイザー制度の主要アップデート
▼Advisor Awards 2022 副音声解説

それぞれのセッションについてご紹介する。


freeeへのご意見は #freeeに願いを で投稿ください!

freee プロダクトマネジャー 高木 悟

 最初のセッションは、「freeeの開発に物申す!freee product manager 座談会」と題して行われた。アドバイザーや会計事務所、税理士のみなさんのプロダクトへの疑問に、開発に携わるプロダクトマネージャーが直接回答するというコーナーだった。

 ステージに登壇したのは、freeeの高木 悟。

 高木は2014年にfreeeにジョインした古参のスタッフで、自らも公認会計士や税理士資格を持っている。プロダクト視点だけではなく、会計業界のみなさんの思いも理解している人物だ。

 リアルタイムに寄せられた、アドバイザーのみなさんからの率直で鋭い質問も含め、丁寧に誠実に回答していった。

 高木が思わず苦笑いしてしまった質問も含め、その一部をご紹介する。

Q.「経理の知識がなくてもいいんだ...」という広告について。実務の実情やプロダクトの本質的な価値と違った『“売れる”メッセージ』の発信は企業と税理士の溝を深めるし、ユーザーを不幸にするリスクが高いのでは?

「SNSがざわついたのをみなさんもご存知かもしれません。
 おっしゃるとおりだと思います。freeeの努力としては、実情とは違ったメッセージにならないようにレビュー体制をきっちり整えていこうとしていますし、そこは課題として感じています」

Q.お金になる開発とお金にならない開発ってどう住み分けているんですか。

「よい質問ですね(笑)。
 実際はプロダクトやサービス毎に期待値を住み分けていることが多いと思っています。
 新規の、これから世に出て行くプロダクト、機能だと、初速が大切になるんですよね。ビジネス的な要件も重要ですし、最初のユーザーさんは非常に大切になるので、失注要因になっているようなものを開発をしていくことが多いです。
 既存の成熟プロダクト、会計のようにすでにユーザーが多いものについては、ユーザーのサクセスベースで開発することが多いです。
 総じて言えるのは、お金になるのか、ならないか、というよりは、ユーザーの課題が解決できるのか、否かという視点で議論して、開発することが多いという印象です」

Q.営業と開発って、あんまり仲が良くない印象です。freeeさんはどうですか?

「これも面白い質問ですね(笑)。プロダクト開発のあるある、ですよね。
 確かに営業の方からこういうの開発してくれ~!というふうに言われて、開発サイドがいろいろな制約の中で疲弊するというのがあるのかなとは思います。
 freeeでもプロダクトサイドとビジネスサイドの融合というのは、掲げられています。私自身もとても重要だと思っています。
 freeeの中にももちろん課題があるとは思っていますが、実際、freeeがどうかというと、私自身は仲が良い組織だと感じています。どっちかが問い詰めるとかそういうのもないです」

※質疑応答部分は、意図が伝わりやすいよう一部整えて掲載しています。

 約45分間、目一杯時間を使ったセッションは、和やかな雰囲気の中、終了した。

 セッションの中で高木からも紹介されたが、freeeでは、Twitterで「#freeeに願いを」をつけて、投稿いただくと、社内SNSツールに自動で流れるようになっていて、開発チームが直接見られるようになっている。

 ぜひ、プロダクトへのご意見などがある際は、「#freeeに願いを」をご活用ください。


意外な機能が上位に?

freee会計でよく使われているランキングを発表!

 次に行われたセッションは、「freee“マジカチ”meetup!」meets Advisor Day 2022。

 1部である「Part1」では、freee会計でよく使われている帳簿・レポートランキング、2部である「Part2」では、よく使われている機能・連携アプリランキングが発表された。

 「Part1」に登壇したのは、荒井会計事務所 経営企画室 室長で、PWTコンサルティング株式会社 代表取締役の豊田啓彰さん、そして、坂本明菜税理士事務所 所長の坂本明菜さん、そして、Zero Cloud 代表の上田純市郎さん。

 よく使われている帳簿・レポートランキングを見ながら、その帳簿やレポートをどんなときに活用しているか、またどう活用すると便利かなど紹介していった。

 ランキングのベスト3は、1位試算表、2位月次推移、3位仕訳帳となったが、坂本さん、上田さん共に最も見るのは月次推移で、3位に仕訳帳が入ったことが意外、という感想を述べていた。


 続いて2部に登壇したのは、1部から引き続いてファシリテートを担当した荒井さんと、株式会社LapisNovaの代表取締役の梶原大樹さん(写真:左)、鈴木陽介税理士事務所所長の鈴木さん(写真:右)だ。

 1部と同じく、ランキングを紹介した後、感想を述べていった。

 

 飲食店経営もしているという鈴木さんは、「僕自身はAirレジを利用していて便利だと感じていたんですが、飲食店や小売業でしか利用しないと思っていたので、そこまで利用は多くないのかなと思っていました。ほとんどの企業で利用しそうなAmazonより上位に来ていることが意外でした」と述べていた。

 また2部では、アドバイザーがよく使っているfreee公式連携アプリのベスト3も発表された。1位が借入金管理アプリ、2位がリピート取引登録アプリ、3位が前受/前払入力アプリとなった。

 1部、2部ともランキング発表のセッション終了後、会場で参加頂いた方たちの交流会も実施された。

交流会に参加の方たちに声を掛ける豊田さん。自身もマジカチリーダーを務める。

 freeeには、このセッションのタイトルにも入っているfreee“マジカチ”meetupというfreee認定アドバイザーが企画運営するファンコミュニティが存在している。

 有志のアドバイザーの方たちが、freee活用を通じて、「クライアントに提供する価値」を最大化するきっかけをつかむ場として、他のアドバイザーの方たちとの情報交換などをするコミュニティだ。freeeでも考えつかなかった活用方法などが発見されることもあるという。

 今回は、1部、2部の後に、それぞれ、現地参加したアドバイザーのみなさんでfreee Advisor Day 2022バージョンを行った。

 実は、このセッションで登壇していただいた豊田さんたちも、このマジカチを主催するリーダーの方たち。

 会場では、いくつかのグループに分かれて、freeeの活用の仕方などについて情報交換が行われ、参加された方たちが、笑顔で積極的にコミュニケーションを取り、つながりを広げられている様子が印象的だった。

freee会計のファンコミュニティである、freee“マジカチ”meetup! の詳細はこちらをご覧ください。

変化する会計業界を支えるためにfreeeが取り組むことは

freeeパートナー事業部 カスタマーサクセス 伊藤成良

 最後のセッションは、ここ最近のfreee会計のアップデートや認定アドバイザー制度についての紹介となった。

 freeeのパートナー事業部カスタマーサクセスを行っている伊藤成良が登壇した。

 伊藤は、freee会計の電子帳簿保存法への対応、2023年10月から施行されるインボイス制度への対応、そして、これから予定されているアドバイザーのみなさん向けのプロダクト開発の予定について説明した。

 アドバイザーのみなさんから寄せられていた意見を反映する開発の進捗では、簿記の知識がある方でも直感的に操作しやすい形にすること、チェックや修正業務の操作性の向上などの機能開発を行っていることが明かされ、今後、アドバイザーのみなさんがより使いやすいソフトウェアになることが紹介された。

 また認定アドバイザー制度の紹介では、クラウド型会計事務所として、あらたにfreeeを導入いただくことを検討、あるいは導入しつつある事務所向けに、マーケティングの基礎からブランディング、顧問先への提案に必要な資料や契約書のひな形などを用意したスターターキットが提供できることが紹介された。

 自身の両親もスモールビジネスをしているという伊藤は、「会計事務所様の取り巻く環境は、インボイス、電子帳簿保存法など変化しています。その中で築き上げてきた顧問先様との関係を維持するためにも、freeeに限らずですが、テクノロジーを味方につけていくことが大切になると思います」と話し、freeeはそのための最大限のサポートしていくことを伝えていた。


ADDITIONAL TIME~Advisor Awards 2022 副音声解説~

 freeeステージでのすべてのセッションが終わったメインステージで行われたアドバイザーを讃える「Advisor Awards 2022」。
 全3部門で活躍されたアドバイザーの方たちを表彰する初めての試みだったが、実はfreeeステージでは、表彰の副音声解説を実施していた。

 登壇したのは、パートナー事業部マーケティングチームマネージャーで、今回の「freee Advisor Day 2022」開催のプロジェクトリーダーだった村上偉織と同じくマーケティングチームで、今回のイベントのノベルティなどを主に担当した川崎 緑。

 表彰を受けたアドバイザーのみなさんの人柄やどのように経営努力をされていたかなど具体的なエピソードを交えて二人が解説したが、その言葉の端々や二人の表情から、アドバイザーのみなさんへの感謝とリスペクトを感じるセッションだった。

(了)

 メインステージのレポートはこちら、CEO 佐々木大輔の登壇レポートはこちらになります。あわせて、お読みください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?