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食わず嫌い

 Netflixの『あいの里』にすっかりハマってしまった。
 SNS等で話題になっていたので少なからずご存じの方もいると思うが、『あいの里』は35歳以上の男女のみがキャストとして出演する恋愛リアリティショーである。

 今年の5月頃に配信されたので『サンクチュアリ〜聖域〜』と共にラジオ等で「面白い」と話に上がっていたのはわかっていたものの、どうせ世間の流行に迎合させに行ったつまらんコンテンツだろうといういつもの食わず嫌いを発動してしまい観るのを後回しにしていたのだが、何故だか急に恋愛リアリティショーが無性に観たくなり全18話を1週間で視聴完了させてしまった。

 内容に関しては至るところで触れられているので省略するが、出演陣の年齢層の高さゆえにテラ◯ハウスやバ◯ェラーなどでは味わえない壮年期の恋愛を見られるのがこの番組の醍醐味だろう。

 以下ネタバレになるのでまだ見てないかつこれから見る気がある方は一旦これをご覧いただいているお使いの端末を床に渾身の力で叩きつけて破壊していただくか、それがどうしても無理な方は太平洋の彼方へ端末を投擲していただきたい。

 『あいの里』ではナチュラルに離婚歴のある人間や、配偶者と死別した人間などが出てくる。中には金銭を持ち逃げされたり、不倫されたりといったデリケートな過去を抱える人間も登場する。
 そういった濃いバッググラウンドを抱えた人間同士の交流が描かれるので、必然的に恋愛模様もヘビーなものになる。

 それぞれの人間が抱える過去を頭に置いた上でストーリーを追っていくと、自然と感動してしまう。

 彼等が今までの人生でどんな経験をしたかというのはモノローグで語られる訳だが、実際にそれを追体験することは出来なくとも、彼等がそれらの出来事に対してどれほど頭を悩ませてきたか、考えることや自身の内面と向き合うことにどれほど時間を費やしてきたかということを想像すると胸に重く熱いものが込み上げてくる。

 今までテラ◯ハウス等の恋愛リアリティショーは恋愛模様を観察するというより芸人の副音声のツッコミを聞くために見ていたような節があったが、今回の『あいの里』はしっかりと恋愛模様にフォーカスして見てもちゃんと面白かったように思う。
 おそらく台本のようなものはあるのだろうが、一番面白い例のケンカのシーンなどはきっと台本に書かれていない場面だろう。そういう不測の事態が一番面白くなるというのは恋愛リアリティショーとして良い番組である。
 MC陣のロンブー淳やベッキーの副音声のバランスもちょうど良くストレスなく見れた。
 思うにベッキーはゲス不倫前よりもゲス不倫後のなんか振り切ってる感じの方が面白くなっているんじゃないだろうか。『あいの里』経由で何故かベッキーのYouTubeまで見てしまった。


 そんなこんなで書きたいことはまだあるわけだが、日曜日の貴重な時間をこれ以上割くわけにはいかないので終わりにする。

 世間で人気なのに食わず嫌いというか逆張りして見なかったり読まなかったりしていたコンテンツ、大体実際に見たり読んだりすると過剰なまでにドハマリするの情けなさすぎるんだよな。

 『ONE PIECE』もあまりにも盛り上がっているから今更1巻からスーパー銭湯の漫画コーナーを使って読み始めた。
 しかし流石に年季が入っているからかスパ銭の『ONE PIECE』1巻はところどころページが破られており、ルフィのセリフのところだけが切り抜かれたりしていた。なんで?自由研究か何かで使うのか?



おわり

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