「夢」⑪ ~「できない」のではない。「できる」ステージを用意できない、私が悪い~
「夢」を持つことは良い事だと
語る人や本は多いが、
本当に「夢」を持つことは良い事なのか。
儚い夢、叶わない夢だってあるんじゃないか。
思い通りにならないのが人生。
我慢しないと生きていけないのが人生。
夢ばっかり見てないで、現実を見ろ。
そうした思いを
「夢」という言葉にぶつけたくなる人も少なくないです。
そこで、
「夢」を持つことは、
良い事なのか、悪い事なのか。
これについて、続けて考察しています。
現在は「夢」を持つと、
自分の「できない」所ばかりが思い知らされることが、
「夢」を持つことは悪い事であると思っている
大きな要因ではないかと考え、
「できない」事との向き合い方について、述べています。
前回は、「できない」事と遭遇してしまった時、
大きく分けて、3つ方法がある。
1つ目が、「夢」を再定義する。
2つ目が、他人に任せる。
3つ目が、環境を変える。
その3つ目を話しています。
「ポストイット」こと「ふせん」は、
接着剤の出来損ない、欠陥品、失敗作として産まれた。
その失敗作に、誰も耳を貸そうとしなかったものの、
教会の聖歌隊のメンバーであった社員が、
讃美歌集のページから目印に挟んでいたしおりが落ちたのを見て、
「これに、あの接着剤を使えばいいんだ!」
とひらめいた。
そして、今では多くの人が知る人気商品となった。
ここまで書かせて頂きました。
1つ目の「『夢』を再定義する」にて、
自分も変わるように努力した。
2つ目の「他人に任せる」にて、
他人も変わるように努力した。
けれども「できない」。状況が変わらない。
そうなった時に、行き詰まっている理由として、
「できない」と思っている事を、
「できない」事だと思い込んでいるのではないか、という事です。
「ポストイット」こと「ふせん」も最初は、
「できない」と思われていました。
接着剤の出来損ない、欠陥品、失敗作だと言われ、
誰も見向きもしなかったのです。
そんなものを何か使い道はないか、新しい用途開発はないかと、
会社中を歩いて回ったそうですが、
「ゴミばっかり作りやがって」
「こんなムダな事に時間を使うな」
「あいつ、頭おかしいんじゃないか」
と思われた事でしょう。
なぜ「できない」と思われていたのか。
なぜ出来損ない、欠陥品、失敗作だと言われていたのか。
それは、接着剤を作るという環境にいたからではないでしょうか。
確かに、あなたが誰かに「接着剤を持ってきて」と頼んだら、
相手は「ポストイット」こと「ふせん」を持って来た。
あなたはどう思うでしょうか?
「これは、接着剤じゃない」と思われるでしょう。
接着剤としては、確かに落第です。
しかし、接着剤を作るという環境では落第でも、
別の環境では一流になれるのです。
その別の環境とは何なのかというキッカケになったのが、
聖歌隊という環境でした。
讃美歌集のページをめくっていたところ、
目印に挟んでいたしおりが落ちた。
これがキッカケとなったのです。
「できない」と思い込んでいた事が、
「できる」事になった瞬間です。
出来損ない、欠陥品、失敗作と言われていたものが、
優れもの、便利なもの、成功品になった瞬間です。
私たちは、「できない」事に対して、
変えなければならない。
そのままではいけない。
そうした思いを、誰もが持っています。
それはちょうど、「ポストイット」こと「ふせん」を見て、
簡単にはがれてしまってはいけない。
ずっとついてもらわないと困る。
そうした思いと同じです。
いわゆる固定観念、偏見、常識を持っています。
しかし「ポストイット」こと「ふせん」は、
簡単にはがれてしまう性質、
「できない」と思われていた性質を変えることなく、
「できる」ものになりました。
そうは言っても、
「できない」事は「できない」としか見れない思い。
固定観念、偏見、常識は、そう簡単に拭い去れるものではありません。
だからこそ「環境を変える」のです。
同じ会社、同じ仕事、同じ人。
いつも同じ環境では、
「できない」事が「できる」と見れるようにはなりません。
別の会社の人、異業種の人、違う価値観の人。
そうした人に会うことで、知らされていきます。
「できない」事だと思っているのは、
自分の智恵が足りないからだ。
他人のせいじゃない。物のせいじゃない。
「できる」ステージを用意できないだけだ。
むしろ、盛大な失敗作であればあるほど、
世紀の大発見になるんじゃないか。
だって、そんなに凄い失敗をするほど、
すごいエネルギーがあるんだから。可能性に満ち溢れているんだから。
たくさんの環境、人との出会いが、
「できない」を切り開くのです。
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