景観を活かす空間設計の家【私の推し設計!】
こんにちは!
FREEDOM株式会社広報担当の原田です!
今回は「私の推し設計!」紹介です。
今回事例を紹介してくれる設計者は、意匠設計の実務歴が20年になるSさんです!
コンセプト
case755
「山際の家(やまぎわのいえ)」
コンセプト:景観を活かす空間設計の家
お客様が喜んでくれたポイントは?
実はお客様がすでに購入されていた、周囲の景色を見渡せる高台の土地は、一部地面に高低差があったんです。
一般的に、低い部分が空地のようになってしまうところを、あえて家の一部を跳ね出させることで土地を有効利用したプランは、とても喜んでいただきました。
跳ね出しているというだけでなく、その部分に窓を沢山設けることで、お客様がイメージされていたような眺望の開けた家にすることが出来たんです。
また、お客様がフリーダムに相談に来てくださった理由のひとつには、HPに掲載されている「CASE484 やまのいえ」という事例に魅力を感じていただいたことがありました。
そのため、ラワン合板の天井や、木毛セメント板の壁などリビングの内装は「やまのいえ」をオマージュしています。
こちらも喜んでいただいたポイントと言えるかもしれません。
設計上こだわったポイントは?
LDKには様々なこだわりが詰まっています。
先程お伝えしたように、LDKの天井にはラワン合板という素材を採用しています。
この素材は、赤っぽいものから、白っぽいものまで、色に少しばらつきがあるんです。
そのため、よりお客様のイメージに近づけるためにも、お客様と現場監督さんと私とで実際に素材が保管されている場所まで足を運び、天井に使用する全ての板、30枚近くを吟味して選びました。
もうひとつ、跳ね出した2階部分に取り付けた窓を出窓として、さらに外に跳ね出した遊び心のあるデザインとした、というこだわりもあります。
こうすることで2階の跳ね出しを強調すると同時に、お客様が重視されていた景観もより楽しめるようになりました。
さらに、お互いの気配がわかるように、お子様用のデスクスペースはLDKの近くに置きたいというご希望があったため、気配を感じながらも空間を適度に分けられるよう、壁をガラスにする工夫をしています。
実施設計では、打合せの度にお客様から、提案に対するご意見やアイデアまでいただきました。
そのため、私にとっては、本当にお客様との共同作業で作り上げることの出来た家という感覚が特に強い家です。
設計上難しかったポイントは?
敷地の形状が高度斜線の制限が厳しくかかるものだったので、それをどうかわしながら屋根に勾配をつけるか、という部分です。
屋根の形のパターンを複数個提案して、どの形が良いかお客様と相談しながら決めていきました。
どのような印象にしたいかというヒアリングを重ねた結果、最終的に玄関の正面からはまっすぐな屋根のように見せつつ、一部を大屋根よりも緩勾配の切妻屋根とすることで高さを抑えています。
他に難しかった点はLDKについてですね。
立地の関係で、重機を使って2階のLDKへ木材を吊り込むことが出来なかったため、棟木を職人さん10人程の手作業で上げていただいたことは、思い出に残っています。
いかがでしたでしょうか?
引き続き、「私の推し設計!」をお楽しみに!
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