理想と現実
アマゾンプライムの年末年始セール?みたいなので、100円でレンタルをして映画を見た。
「花束みたいな恋をした」
3年前、世間では話題になっていたけど、菅田将暉も有村架純もそこまで好きではないので見には行かなかった。
ただ、カップルで一緒に見ると別れる、だとか、ストーリーがリアルすぎる、という話を聞いて気にはなっていた。
私ととても気が合う親友が、有村架純演じる絹ちゃんが、見ていてとてもイライラすると言っていた。
視聴中も視聴後も、私は全く持って絹ちゃんにイライラしなかった。むしろ菅田将暉演じる麦くんにイライラしていた。
映画レビューや、まとめサイトのようなものを見てみると、男性は麦くんに、女性は絹ちゃんに共感する人が多いらしい。
自分は男脳に近いと思っていたのに、この映画で裏切られた、と思った。おかしいな、と思った。けど、冷静に映画の内容を思い返しても、やっぱり麦くんにイライラするのだ。
まあそんなこともあるか〜と思いながら、
映画を見ながら、この感じわかるな〜なんでだろ、と思っていた謎が突然ふわっと解けた。
元彼との4年間に似ている…!!!
え、でも待って?
別れる前、最後の方、元彼が私に言った。
「アメフトだけやって生きていけないかな〜」
「ん〜笑、そうだね。」
バカじゃないの、と実際は思っていた。当時それを聞いてから母にもそう言っていた。
その頃は就活生で、逃げたくなる気持ちもわかる。けど、学生にしては長く付き合っていて、結婚するかも、とかも考えていた。その相手からそんな事、しかも割と真面目なトーンで。不安にしかならない。
私は公務員志望だったから、こいつ私のヒモになろうとしてんのか…?とまで思った。
え?私、麦くんじゃん。
相手に、そんなの無理だよとか、甘いよ、とかは言ってないけど、思ったもんね実際。
どういう事ーーーーー?
結局、私は映画は映画として楽しんでいたのだな、と気づいた。
結局、どれだけ理想があっても、現実は現実。
もちろん世の中にはその理想、やりたい事や、夢や、野望を現実にする人だっている。
けど私は結局現実主義者で、自分や身近な人の話となると、安定や、生活の維持や、経済面の心配とか、そう言うことを優先してしまうんだよな、と思ったりした。
けれど、本当の心の奥底では、理想を現実にしたいと、思っているのかもしれない。
こんなことをこの映画を見て考えるとは思っていなかった。
たまには自分の趣味じゃない、ふと気になったくらいの作品にも触れ合うものだな、と思った、そんな正月だった。
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