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若い頃、医者に言われた「疲れ」についての言葉。

若い頃、それは20代半ばあたりだったと思うのですが、社会に出てひたすら一人前になりたいと遅くまで仕事をしていました。

そんなある日、さすがに若いと言えども疲れは溜まるもので、体調を崩してしまい……発熱と怠さといった風邪らしき症状が出て会社を休むことに。

熱もあったことから、近くの開業医の内科医の先生のところへ行くことにしました。ハキハキした40代50代位の男の先生で、体調の詳細を私に聞いてきてくれていたのですが、ひと通り先生からの質問が終わった後に私が「仕事が忙しくてちょっと疲れもあったので……」と言うと、目の前のカルテを見ていた先生はパッと私の顔を見て真顔でひとこと。

「“疲れ”というものは人はなかなか自覚できないものなんです。だから、疲れてるとはっきり自分が自覚する時というのは相当疲れが溜まってるということなんですよ。」

言われて驚いたのと同時に、優しさを感じたのを覚えいて、今でも「疲れたなぁ……」と思うと、その先生のことをつい思い出します。

最近は、忙しくて疲れてても踏ん張らないといけない、というのが当たり前になっている気がするのですが、この先生の言葉を自分の頭の片隅に置いておくことで少し自分の体調を気遣えるような気がしています。

皆さんも疲れを感じた時には、少しでも良いので、自分を休ませてあげる時間を作ってあげてくださいね。

人間って、なんとかなる!底力とか馬鹿力みたいなもので乗り切れる!と思ってしまいがちだけど、いや、そういう時もあるんだけど……でも、やっぱり、どこかで身体をその分ちゃんと休ませてあげる時間を作ってプラマイゼロに出来るだけ近づけてあげる意識は必要なのかも知れないとも思ったりします。

若いころの無理は、「前借り」なんて言われたりもして、中年期以降に「ツケ」が回って来るとも言われています。自分もやっとそれの意味を実感を通して分かる年齢になってきてるかもなぁと(遠い目)。

暑い日が続いているのと、心労も多くなりがちな今日この頃、自分への気遣いもお忘れなく。


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