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代表 張本に聞いた。一緒に働きたいのは、「○○を楽しめる人」

「新たな消費のフリースタンダードを創造する」というミッションを掲げているFree Standard株式会社(以下、フリースタンダード)。創業3年目を迎える2023年現在、ブランド独自の「サーキュラーエコノミー」」を構築する「Retailor(リテーラー)」をより普及すべく、採用を強化しています。

今回の記事では、フリースタンダード代表取締役である張本貴雄(以下、張本)が一緒に働きたいと考える人材像やオフィスのこだわりについてお話します。

必死につくったものを、躊躇なく、ぶっ壊せるかどうか。

フリスタ代表・張本貴雄

張本:今回は、僕が一緒に働きたいと考える人材像とオフィスについてお話します。

まずは、「試練を楽しめる人」です。

僕らの場合は創業したてのスタートアップ企業ですので、乗り越えなければならない「試練」が多くあります。当社では、そんな状況すらも面白がれるような、「試練を楽しめる力」を持っている方を求めています。

たとえば、「僕らが考えたプロダクト、すごく良いのに全然売れなかった......。何でだろう?」など、自分達の考えたアイデアが良い方向に進まなくても前向きに捉え、再び実現に向けてチャレンジできる方には、ぜひ弊社で働いてほしいです。失敗をチャンスに変えられる方は、人としても魅力的だと思いますね。

張本:次に、「自分がつくりあげたものを壊せる人」

ひとつのサービスをつくりあげたとき、「このサービスを、せっかくならお客様に長く活用していただきたい」という気持ちが生まれると思います。長い時間をかけて大切に手がけてきたものですから、そのような感情が生まれてくるのは当然です。

ですが、市場ニーズやお客様の満足を第一優先に考えると、作り手である自分たちの気持ちは一旦考慮せず、サービス自体をリセットしなければならない状況も出てくるかもしれません。

今後、僕は世の中において、当たり前に定着する「新たな消費のフリースタンダード」をつくり出すことが重要だと考えています。そのうえで、使い手の方々により良いものを提供するためであれば、一度つくり上げたものを壊してでもよりよくしていく必要がある。だからこそ、そんな躊躇なき提案ができるメンバーと一緒に、事業を創造できたらいいなと思っていますね。

オフィスをあえて、用賀の一軒家にしている理由


オフィスの外観

張本:フリースタンダードのオフィスは、東急田園都市線・用賀駅から徒歩で約5分の住宅街の一角にあります。オフィスと言えば、ビジネス街のオフィスビルに通うイメージをお持ちの方もいるでしょう。

人によっては「なんで一軒家なの?それってオフィスじゃないじゃん」と思うかもしれません。確かに、通常のオフィスや倉庫などを構える選択もできました。それでもあえて僕らが一軒家にしようと思ったのは、過去の経験が関係しています。


オフィスでのひとコマ

張本:2007年にクルーズ株式会社に入社し、2010年・24歳になったばかりのときのこと。社長直々に「君は勢いがあるから」と取締役に任命されました。

でも、経験値や知識も知見も不十分な24歳のいち若造が、上場企業の役員を務めるのは並大抵のことではなかったんです。実際のところ、自身でも役職に値する実力が伴っていないのはわかっていました。

当時の僕は「社長に認められなきゃ、恩返ししなきゃ」という一心で仕事に取り組んでいましたが、その気持ちとは裏腹に成果が出せず、結局1年で一度役職を降ろされたんです。


オフィスでのひとコマ

張本:誰しも仕事をするにあたって、毎日オフィスに通うだけでも肩に力が入りますし、「僕はこの企業で働いているから」と、自分を大きく見せてしまうこともあります。

実際に酸いも甘いも経験してきた僕だからこそ、見栄を張らず、等身大でいられる一軒家を選びました。事業フェーズとしても最適な選択だと感じていますし、この選択を恥ずかしいと思ったことは一度もなくて。僕、そしてフリースタンダードの一番の強みだと思っています。

また、僕にとって新しい事業をやるうえで大切なのは「仲間」です。どんなに良いビジネスモデルであったとしても、事業を共にする仲間がいなければ成し遂げられないと考えています。それと同じくらい大切なのが「お金」です。仲間に安心してプロダクトを一緒に創造してもらうには、お金も必要不可欠です。

仲間の幸せに還元していくためにも、オフィスに過度な費用をかけすぎず、サービスを成長させるうえで必要な人的資源といった本質的な物事に投資していくよう心がけています。