見出し画像

勉強方法を一緒に考えるということ(学校に行ってなかった彼と)

学習している人(特に資格試験や受験など、全体像と締め切りがある試験に向かって学んでいる人)の勉強方法を一緒に考えられる人になりたい(仕事にしたい)と考えている。

最近、noteを書けなかった間にも、
それってなんて呼ぶ? 学習アドバイザー? メンターとかコーチングとは違う(上の立場じゃないから)、コンサルタント?コーディネーター?うーん、しばらくは「学習法コーディネーター」と名乗ろうかな、とか。

「自分に合った学習法」って呼び方は良くなかったな。「自分を活かす学習法」にしたいな。
私のやりたいことって、結局、学習者自身が自己肯定感を高めながら、そんな自分を活かして学んでいくプロセスを一緒に作り上げていくことだから〜。

とか何とかやってました。

おととい、

10年以上前になると思う。不登校で引きこもりだった彼に、私が「勉強方法を一緒に考える」というのをやったらしく(彼の話を聞いているうちに、そういえばやったかもしれない気がしてきた)、そのことのお礼を言いたいから、と彼がうちを訪問してきました。

中学は半分行ったのかな。高校は、2回入り直したけど、続かなくて、最終的には高卒認定試験を受け、大学に行きました。大学入学もストレートにはいかず、本当に紆余曲折したけれど、最終的には誰もが「それはすごいね」というような国立の語学系の大学に行き、就職し、今は社会人です。

定職のない(当時)母と、弟のいる母子家庭で、塾や家庭教師に捻出するような金銭的余裕もなかったから、私が「高卒認定試験合格に向けてどう勉強していくか」という相談に乗る、という形で話を一緒にしたんだそうだ(彼談)。「それが全ての始まりで、それをベースにして僕はここまでこれました」と彼は言っていました。

そうは言っても、舌を巻くような素晴らしい学習をし続けて成果を出したのは彼自身で、自分が進みたいと思った道をにじり寄るようにして切り拓いて進んでいったのも彼自身で、私なんかは、ふら〜、っと一瞬そばを通った通行人に過ぎないと思うのだけれど、

「本当にあの時、あのアドバイスがなかったら、こうしていないと思う。自分だけの考えではフラフラするばかりで、何も進んでいなかったと思う。あそこでどうやってやっていくかの基礎がきっちり確立して、その上に全てを積み重ねていったんです」と、熱心に私を説得(?)する彼を見ているうちに、涙が出てきた。

一緒に勉強のやり方を考える、ってそういう力もあるかもしれないんだね。

学習方法のアドバイスをした生徒や学生が、成果を出してきた、という事実はある。だから、そういう役に立てるかな、という思いは私も持っている。
「このやり方でいいんだ!」と自信を持って、すごく楽しそうに学習に取り組み始めた人も何人も見てきた。そういう役割を自分は果たせるのかな、という自負も少しある。
でも、ああ、そういうこともあるのか、
って、彼に言ってもらって、
 
何だか、厳かに、
自分のやるべきことを、深くもぐって、
一昨日から考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?