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どう見ても遺産相続で争う現場


人間のものの見方は、こんなにも違うものかと、実感した出来事を書いておきたい。


ある絵を見て、どんな場面に見えるか。

大学の授業で出されたお題だった。

女性二人が近くにいる絵。

私は迷わず
「遺産相続で姉妹が争っている場面」
と答えた。

他の人が指名されて答えたのは、
「病で倒れた女性をもう1人の女性が助けている場面」
だった。

絶対にそうは見えない。この表情は争っている人の怒りの表情だ。

しかし聞いてみると大多数が、助けている場面に見えたのだと言う。


これが認知の違いなのだ。


まざまざと実感した。

日々の体験をどう捉えているか、
どんな風に見えるか。
その積み重ねで、人間は成り立っていく。

同じものを見ても、こんなに解釈が違う。

だから、

「そんなの思い込みだよ」

「考えすぎだって」

「ちょっと心配になっただけなんじゃない?」

なんて、言うことは出来ない。

その人の感じる怖さや不安は、
絶対だ。

あまりにも過敏すぎて苦しんでいる場合には、
中立な視点を挙げることも重要かもしれない。

でも、
その怖さや不安を
軽んじることは決してしたくないなと思う。

完全に分かり合うことは不可能だから、
少しでもどんな風に見えているかを
知りたいなと思う。

その姿勢を忘れたくない。