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純粋な子供時代の私
2021年9月2日
昔の私は、母が絶対だった。
私にとって絶対存在の母。
母の言うこと全てが正しいし、言うことを素直に信じた。
そんなもんだと思った。
子供の頃の私の世界は、家族という小さな世界の中で、母が1番だった。
だから、妹が生まれた時、
「お姉ちゃんなんだから我慢しなきゃだめよ」
を素直に守ったし、
母が父の愚痴を言う時も、
「お父さんが悪い」になった。
だから、私の中で父は敵になった。優しいのにも関わらず。
母が誰かのことを少しでも「◯◯だからあまり遊ばない方がいいと思う」と言うと、遊んじゃいけないのかな??と、母に心配にさせまいと、身を引いたこともある。
そんな風に私は幼少期を過ごした。
母は、どちらかというと、自由人。アクティブでアグレッシブで、豪快で、強さのある女性だった。男性性の強い、仕事と家庭を両立させていた。勉強しろ、宿題しろ、◯◯しちゃだめ!と口うるさく言うタイプでは無く、むしろ自由にさせてくれてた。
だから、私は自由に育った。
家の中は「自由」だったから、肉体的にしんどさは無かった。
それでも、私は母の言葉を素直に聞き入れる、素直な子供だっから、感情面では我慢し続けた。
辛い時も、悲しい時も、寂しい時も、甘えたい時も、ぐっと我慢を覚えた。
母が大好きだったから、その方が母が喜んでくれると思ったから。
母の顔色や空気を読むことが、素直に受け入れることが、私の中で最大の母への貢献だった。愛されることだと思っていた。
しかし、自分に子供が生まれた時、驚いた。
我が子は「我慢」を知らなかった。
我慢するって何?
弟が生まれても、娘には関係なかった。
泣く、わめく、嫌がる、嫌なことあっても、悲しいことあっても、辛いことあっても、お構いなしに、私の空気を読むことを一切しない娘だった。
感情をストレートに私に出し続けた。
だから、私は困惑した。
「え?下に弟生まれたのに、なんで我慢しないの?
この状況みてよ、そこは大人しくすべきでしょ??」
私が我慢していた部分を、そんなの関係ないでしょ!!!って私に「空気なんて読めるか!!!」ってくらいストレートに感情を出してきた。
感情をストレートに出しても、それでも私に愛される娘。
私はこの時に初めて、私もストレートに出せば良かったんだ、と泣き喚く娘を見て、私の小さい頃我慢した行動を後悔した。
私もストレートに出せていればもしかしたら状況が変わったかもしれないけど、私は「我慢すること」を選択した。我慢を選んだのは紛れもなく私だった。
あの時、ストレートに出してもいいんだと知っていたら、我慢しなくてもいいと知っていれば、どうしていただろ。だから私は自分の子供には、素直に出してもいいんだよ、と子供達に伝えられたし、素直に出してもいい環境を整えてきた。
私は「我慢すること」がいいことだと思ってたけど、そんなこともなかった。
我慢するって、自分の内側に溜め込むから、出さない限り苦しくなる。しかも、ずっと心に数年、数十年溜めることもある。「そんなこと?」って思うことをずっと根に持っていたり。
私は感情を溜め込んだ、だから私は苦しい時期を過ごした。
今は「我慢する」なんてとんでもなく、我慢なんてしたくない笑
何が言いたいかというと、母の言葉は、母の価値観は、子供を縛り付けることがあるってこと。
母の価値観は子供の世界では「正解」だ。
私は「自由」な家庭で育ったにも関わらず、肉体的に自由にも関わらず、【母の言葉】によって、自分の中に「ネガティブな感情は我慢する」世界と、「父は悪者」の世界と、「母がダメという友達と遊んではいけない」の世界を小さな頭の中に作り上げた。
母の繰り返す言葉で、私は「そうしなきゃいけない」と思っていた。
子供にとって、親は人生の先輩だから、親の言うことは絶対なんだけど、親は自分の過去から学んだことを生かして子供に伝える、その枠が狭ければ狭いほど、子供はさらに、狭い枠の中で生きることになる。
もし、親が自分の価値観を壊して、こんな世界もあるんだよ、と知ったら、もし知っていたら、子供は本当に広い世界で物事を見れるようになると思う。
正解、不正解の無い世界。
私は親だけど、ぶっちゃけ、子供から生き方を学んでいる。
「我慢することをやめること」
「本当に夢中になること」
「今を一生懸命生きること」
「自分の願いは必ず叶うこと」
「無いなら作ればいい」
私は大人になってだんだんと知恵を増やしていった。そのなかで、「常識」、「同調」、「普通」、周りに合わせることを学び、失敗を恐れ、人と比較し、挑戦する勇気ももたない、「安定」が1番、ぬるま湯にいるのが1番いいのだと、自分に言い聞かせる。
そうやって大人になっていった。
人生を諦め、無気力、モヤモヤ、そんな状態でも、それでもこれでもいいと思っていた。
でも、これじゃいかん!!っていう出来事が起こる。
周りが反応してくれる。
変わらなきゃいけないタイミングを教えてくれる。
私自身が病気になる、鬱になる、引きこもりになる、事故にあう、離婚する、もしくは、家族が、旦那が、子供が、会社が、同僚が、とにかく何かのタイミングがやってくる。
それを見て見ぬふりをするか、今なんだと気づくか。
それも自分で選べる。
親の価値観や、言葉は、純粋な子供の世界を作る。
子供にどんな世界をみてほしいか。
★子供中心の写真と共に私の呟き付きでInstagramにて日々更新中
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