生焼けの鶏肉は恐ろしさをあなどるなかれ
あきらかな食中毒で5日間苦しんだ。
鶏肉好きの私は、焼けばすぐ食べられるようにと下処理と味付けを済ませて冷凍庫へぶち込み機が熟すのを待つのが常だ。
焼けばいいだけの状態にしてあるが、フライパンを使って焼き加減を見ながら台所にずっといるのは面倒なので、オーブントースターに入れてじわじわと焼く。
途中で野菜なども入れて一緒に焼くことで、たんぱく質と食物繊維を食することが可能となり、お手軽なうえに健康的だと自負しながら、焼きあがるのを待った。
料理に手間はかけたくない
食パンのトーストを念頭に考えられた調理家電なので、お肉を焼くには少々時間を要するのだが、そこはおもしろ動画でも見ていれば一瞬で時間が過ぎてしまうから気にはならない。
チンッ!
香ばしく焼かれた鶏肉と野菜を皿へうつして食卓へ。
ベジファーストを実践してる身として、まずは玉ねぎとキャベツ、トマトからいただきます。
少し焦げてはいるが、まあいいでしょう。
メインはチキン
次にメインの鶏肉。
表面は焦げている箇所もあるが、食感は…
ぐにゃっとした歯触り
生焼けっぽさを感じたが、空腹に耐えかねて飲み込む。
少し不安もあったが、野菜と鶏肉を交互に口へ運んで食べた。
ぐにゃ。
再び、ぐんにゃりした食感
これはヤバいかも。
嚙み切った半分の断面の中心部分は、ほんのり桃色がかっており、生状態に見える。
これはヤバいぞ。
ヤバいかも、が確信へと変わる。
再びオーブントースターで焼きなおしてジューシーさを失ったパサパサ鶏肉になってしまったが、とりいそぎ晩ごはんを完食した。
いままで焼きすぎたことはあったものの、中が桃色状態は初めての経験だったが、そのまま飲み込んだのは1回程度だから、まあ大丈夫だろうと高をくくっていた。
真夜中の襲来
特に体調の変化はないので、そのまま睡眠
横になっているのに、ふらふらとなんだか、しんどい
腹痛ではなく頭痛がしてきて、しんどい
そして腰がエグいくらい痛く、吐き気がしてくる
気分が悪すぎて、睡眠などしていられない状況…
いやでも、寝ているのだからそのうち治るだろうと思ってみても…
ついに胃から込み上げる感じがしてきたのでトイレへ立つ
なにか出るわけでもなく、気持ちが悪いだけ
自らの指を喉の奥へ突っ込んで、嘔吐
嘔吐、なんども嘔吐を繰り返して胃の中のものを減らしているうちに、少しだけしんどさが和らいだ
当然、翌朝も体調の悪さ、腰の痛さ、頭痛は続き
食欲など一切わかなかったので、水分すら取らなかった
また翌日、そのまた翌日と水分だけは取れるようになった
自宅から出られるようになるまで5日かかった
仕事もできない、食事もできない、絶望しなかい5日間
少し回復した身体でも食べられるものを常備しておけばよかったと教訓を得た
水分吸収のいいドリンク、レトルトおかゆ、うめぼし、ゼリー、プリン、アイスクリーム
欠かすことなかれ
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