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《自作詩》日焼け跡

『驟雨』

ザアザアと傘に落つるは蝉時雨


『夏の夜』

歯に舌がくっつく感覚が気持ち悪くて
ぐにゃぐにゃ起き上がって水を飲む
気持ちいいのはほんの少し
またすぐ不快
冷房の温度を下げる
汗を拭って
早く眠れと願いながら横になる
夢か現か分からない
そんな夜


『夏の陰』

生きろと言われながら
死ねと思われる
クソみたいな世界と
好きな人たちに生きていてと願いながら
嫌いな人たちに死んでくれと憎む
クソみたいな僕
相性がいいみたいだね
最悪なことにね
でももっと最悪なのは
僕がいなくなっても世界はクソみたいなままで
世界が変わっても僕はクソみたいなままで
何も変わらないこと
僕は変わったと思う
それは表面的なこと
根っこは変わらない
ああ苦しいよ
息を吐く
吸う
僕はどうしようもない
君は?
君はどうしてこの世界を愛するの?
僕は駄目だ
息を吐く
吸う
この世界にいるだけで精一杯
君は笑っている
僕はただ見ている
じっと
クソみたいな世界に似合わない笑顔
きっと君と僕では世界が違うのかも
僕の世界は汚れてるけど
君の世界はどんなだろう
案外君の世界も汚いのかも
それでも君は笑ってるのかも
良いな
良いなあ
君が笑う
僕も笑う
どうか君は君のままでいて
君は君のクソみたいな世界で
笑っていてよ
僕も僕のクソみたいな世界で
息を吐いて吸って
ここで生きてるって
叫び続けるから

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