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『悪魔の歌翻訳殺人事件』の真相究明を望む

 筑波大学に関する記事を最近、立て続けに書いている。

 筑波大学といえば学長が統一教会と癒着して左翼勢力から激しい批判を浴びたインテリ極右大学ということで悪名を轟かせただけでなく、オウム真理教では筑波大学OBの土谷正実死刑囚に至っては化学の知識を悪用し、生物化学兵器のサリンを製造し、無差別殺人を実行するに至っている。

 残念ながら筑波大学のイメージは確かに高学歴で頭がいい有名大学のイメージがあるのかもしれないが、その一方で統一教会やオウム真理教の事件の影響もあって悪質な破壊的カルトが凶悪殺人を繰り返すという悪いイメージも呪われたようにつきまとう大学でもある。

 加えて筑波大学の悪いイメージがついてまわる忌まわしいもう一つの事件がある。

 かつて筑波大学の助教授で『悪魔の詩』を翻訳した五十嵐一教授の不可解な殺人事件である。

 「悪魔の詩」翻訳者殺害から30年 多才ぶり、今も輝き失わず

 五十嵐教授の殺人事件に関しても残念ながら犯人に関しても分からないままだ。赤報隊事件のような迷宮入り事件といっても過言ではない。

 『悪魔の詩』の殺人事件でまた筑波大学で凶悪事件の風評被害が過熱した過去

 筑波大学の構内で五十嵐教授が何者かによって殺害された事件でまたも筑波大学で凶悪殺人事件が発生した、ということで筑波大学の悪評が過熱したことがあった。

 昔から研究学園都市で研究者の精神疾患や自殺が多発した筑波大学の悪評も五十嵐教授の殺人事件と一緒に結び付けられて何かと取沙汰されたともいうし、五十嵐教授の殺害にも悪名高い統一教会関係者が関与した?という風評被害も出て、筑波大学当局も大いに困惑した。

 五十嵐教授も一時期、原理研の学生新聞に寄稿して統一教会に関与していたとか、筑波大学の統一教会との癒着に反対するようになり、大学民主化に協力するようになり、学内の統一教会関係者に朝日新聞阪神支局の赤報隊事件の小尻記者のように殺害されたのではないか?という説も出たことがある。

 五十嵐教授の殺害説に統一教会関係者説が出た一方で、反米感情が高かったイラン政府の革命防衛隊が入国して殺害したのではないか?とか、不法入国したパキスタン人やバングラディッシュ人のイスラム教徒が殺害に関与した、という説もある。

 五十嵐教授の翻訳した『悪魔の詩』はイスラム教を冒とくした内容でイラン政府のホメイニ師は作者のラシュディ氏に危害を加えると発言をしていたという。

 実際、イランのホメイニ師は『悪魔の詩』の作者に死刑宣告まで発言していて、イスラム原理主義的なイスラム教シーア派の信者が日本に入国して五十嵐教授を殺害したのではないか?という説も根強い。

 反面、反米外交でイランと外交関係があった北朝鮮工作員がイラン政府の代理人になって五十嵐教授の殺害に及んだのではないか?という説もあるようで『悪魔の詩』殺人事件もまた、筑波大学の闇を深くした事件の一つだといわれている。

 現在、『悪魔の詩』殺人事件に関しては時効が成立して、警察も捜査を打ち切っている。

 赤報隊事件のような公安事件でもあり、社会に衝撃を与えたのは確かであり、未解決事件のままであることは悔やまれる。

 事件の真相究明を望む関係者の気持ちは今も同じ

 私個人も筑波大学の『悪魔の詩』殺人事件に関して後から事件を知った人間ではあるのだが、ぜひとも筑波大学OBや関係者には真相究明に赤報隊事件のように取り組んでいただきたいと切に願う。

 私の在籍した東北福祉大学でも遺跡ねつ造事件という最悪の考古学のねつ造事件を引きおこし、事件の顛末はまだ迷宮入り事件のようになっていて今も風評被害が継続しているし、遺跡ねつ造事件の真相究明を放棄した東北福祉大学に対する批判は残念ながら多い。

 五十嵐教授の殺害事件に関して時効となれば筑波大学当局だって後味が悪すぎるし、何といっても五十嵐教授の遺族や教え子も不憫でならないだろう。

 筑波大学にまとわりつく『日本の黒い霧』を晴らすためにも五十嵐教授の殺人事件の真相を必ず解決することを切に望む。

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