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CREATURES” 出演アーティスト紹介 (4): The BBB

リョーヘー(g/vo)とテルキ(b/vo)の2人組である。音は真っ当なロック。ギンギンのファズと、オールドスクールと任侠のスピリットをベースに、“ダンサブルな”要素も入った、硬派である。彼らの音楽は、もっともっと、たくさんの人に聞かれてよい。

年齢、キャリア、集客。いろんなことを勘案して、ライブハウスブッカーはその日の番組を組む。若手。行動範囲やや狭し。本数少なし。というわけで、彼らはいつもトップを任される。「その日に火をつけろ」というわけだ。

これに俺は異を唱えたい。今回の彼らは、トリである。何より俺が、トリで見たかった。会場があったまったところで聴く彼らこそ、The  BBBの真骨頂だからだ。テクニックを見よ。センスを見よ。グルーヴを見よ。そんじょそこらのバンドは、敵わないだろう。

過日ライブを見たが、さらに進化していた。以前の彼らは、そうはいうものの、オールドロックから脱皮しきれていなかったように思う。だが、新しいドラムのサポートを受け、ダンサブルでさえある風に生まれ変わった。リョーヘーの歌唱力もテルキのベーシストとしての佇まいも、ましてグループ全体のどっしり感も、格段に上がった。ペーペーの俺がいうのもなんだが、彼らは、ホンモノだ。

というような、やや抽象概念でしか形容できないところは、(音は全く違うが)ブラックサバスのようである。彼らもまた、「どう言ったらいいか分かんないけどいいバンド」であった。思えば、なにか奇矯な事をやればいいというものでもない。いいバンドは、いいバンド。

今回で登場は3回目となる。だが、見るたびに、瑞々しい。デビュー当時のサバスも、この瑞々しさを持っていた。

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