「甲子園ファシズム」と、日本をダメにしている3つの悪弊(Xプチ炎上からの考察)

 私は日常的にX(旧Twitter)で、坊主(@bozu_108)さんの「選手権」に投稿している。自分の投稿したものが、多くの人の目に触れられるのは、やはり嬉しい。1万PV以上のものがしばしば出てくる。
 そんな中、2024年4月17日(木)の、坊主さんのこの投稿にリプした。

 私は正直に言って、野球にあまり興味がないし(地元の「北海道日本ハムファイターズ」の勝ち負けと順位は、道民として気になるけど)、ルールに精通している訳ではないけど、以前から、高校野球を真夏の甲子園で行うという「ルール」には違和感を持っていたので、このようなリプ投稿をした。

 この投稿が、夏の甲子園高校野球を神聖視している方々の怒りを招いてしまったようだ。この投稿へのリプ及び引用リポストが、プチ炎上していた。
途中まで一つ一つのリプ及び引用リポストを読んでいたが、気分が悪くなり、精神衛生上よくないので、「この会話をミュート」指定した。
 まぁ、見事なまでに、典型的なストローマン(藁人形)論法のオンパレードになっている。興味がある方は、ぜひ、全部のリプや引用リポストをご覧になるとよい(私は見たくないけど)。

 覚えている限りで、例をあげると:
・「『高校野球の全国大会、甲子園と京セラドーム、どちらでやりたい?』と高校球児にアンケートを取ったら、圧倒的に甲子園だ。彼らは喜んでやっているのだから、虐待にはあたらない。」(これは一理あると私も思った。)
・「その費用はあなたが出されるのですよね」(私はビル・ゲイツかイーロン・マスクなのか?)
・「インターハイはどうでもいいのか」(そんなことは言っていない)
・「その論法なら、地方大会も全部ドーム球場でやるべきですよね」(そんなことも言っていない)
しまいには、
・「外野が余計な事を言うな」(結構多い傾向のリプ。それに罵倒の言葉がたくさんついてくる。カスとかボケとか・・・)
・「こいつはれいわ信者だ」(私のXのプロフ欄を見て)
・「高校生の夢を壊すな」(私に野球ルールを変える権限があるとでも言うのか?)
・「こいつは野球の事を全然投稿していない」(事実ですが、野球の投稿をしていないと、何も言う権利がないとでも言うのでしょうか?)

 私にしてみると、所詮、高校野球の話だから、ある意味、どうでもいい事なのだが、こういう「甲子園信者」または「甲子園ファシスト」(あるいは「スポウヨ」?)にとっては、烈火のごとく怒るに値する事柄なのだろう。ほとんど「信仰」だ。だから、建設的な話し合いにはならない。
 侮辱されて反論するつもりは私にはない。そもそも議論が嫌いだ。
 数値を出しての反論リプはまだましだが、完全に誹謗中傷の個人攻撃レベルになるのは、日本という国に、まともな「民主主義」(多数決ではなくて、議論しあうということでの)が根付いていない、学校教育の失敗の証拠なのではなかろうか。

 日本人にとって、「甲子園」に代表される体育会系の部活文化というものは、大日本帝国の軍国主義を未だに宿しているものではなかろうか。「靖国神社」が「甲子園」に代わっただけ。表向きは平和なものになったが、その精神構造は、軍隊と何ら変わりないのかもしれない。

 話は飛ぶが、現代の日本をダメにしている3つの悪弊をあげたい。
①権威への盲信
②前例踏襲
③精神論
 ちょうどこの3つが、先ほど挙げたストローマン論法の根本にある。
 私はこれらの罵倒に満ちたリプや引用リポストを見ながら、2024年1月1日に起きた、能登半島地震への政府&石川県知事の対応への批判と、それに絡んでくるネトウヨたちの執拗な否定投稿を思い出さずにはいられなかった。

 たとえば、素人でも思いつく、「救助にさっさとヘリを出せ」というあたりまえの投稿。これに対して、やれ地形がどうのだのと屁理屈を述べて、政権を擁護している輩が多かったのにはほとほとウンザリした。
 「避難所でのプライバシー」や「食事の問題」、そしてボランティアの問題。ヨーロッパや中国、台湾などと比較すると、あまりにもお粗末すぎる。これらに対しても、「よそもの(外野)は口を出すな」という「ムラの掟」で政権や自治体を擁護するのも見苦しい限りだ。

 日本という国は、BBCか「黒船」か「GHQ」でも来ない限り、自浄能力がない愚かな国なのかもしれない。
 どうして、みんなで幸せになろう(スポーツで言えば、よりよい環境でプレイできる)とせず、みんなで不幸せ(スポーツで言えば、劣悪な環境でのプレイ)を喜ぶのか?そのマゾ精神には辟易せざろうえない。







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