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フランス語学習のあれこれ6 発音

今日は発音についてです。より自然な発音でフランス語が話せると聞き手も自分も楽ですよね。「発音」の学習には大きく分けて、ルールを知ることと、発音を練習することの二つの面があると思います。また少しマニアックにはなりますが、発声の仕組みを知っていると、簡単に自分の発音を修正できるということがありますので、綺麗な発音を目指したい場合は音声学の面から勉強する方法もあります。記事の最後に少し私が気をつけている点を書いてみたいと思います。

フランス語の発音のルールは明確に決まっているので、ルールさえ覚えてしまえばあとは楽々で悩むことはそんなにありません。最初にリエゾン、アンシェヌマン、エリジョンまで含めてルールを覚える時間を取った方があとあと効率がいいです。独学の場合は発音がまとめられているテキスト等で、文法や会話などの勉強に入る前に、あるいは初期の頃に、ルールを覚えて声に出して読みながら発音練習もする時間をとることをお勧めします。ちなみに私の手持ちの電子辞書では、単語のページに「拡声器」みたいなマークがあって、そこを押すと発音が聞けます。お持ちの電子辞書にもそういう機能があったら意味を調べた時に音を聞いて発音するといいですね。

ルールを覚えたけど、もっとスラスラ言えるとか、自然な発音がしたいという時の発音練習は、まずは普通にネイティブの音声を聞いて発音するという事をやります。音声付きのテキスト教材や朗読CDが発音がはっきりしていいと思います。そして次に自分の発音を録音して聞いてみます。携帯電話に録音機能がありますから簡単に実践できます。自分の声の録音を聞くと、話す時に自然に自分の耳で聞こえているのとは違って長所も短所もはっきり聞こえて驚くかもしれません。そしてネイティブと比べて違うと感じたところを修正します。自分の音声器官(唇 歯茎 舌 口蓋など)の使い方や位置関係を調整する事でネイティブと同じような音を出せるように真似をします。もしテキストや文法書に発音を解説したイラストが載っていたら、参考にすればどこがポイントか大体分かります。

ではちょっとマニアックになりますが、私が普段意識している発音を書いてみたいと思います。文章にするのはなかなか難しいですが、発音を修正したい時に、何かしらのヒントになったらいいなと思います。

chat, chien...(ch)・・・私がいつも苦手に感じるのがchienです。まずはchatから説明してみます。日本語の「しゃ」(車輪、社会など)を言う時より、舌と口のドームがちかづく部分を少し前の方にしてみます。あるいは、これは人によりますが、「ミシュラン」と言った時に自然にフランス語のch が発音できている方は、そのchでchatとかchapeauと言うと簡単にできる場合があると思います。で、chが分かってきたら、その口のポジションでchienを言ってみるとフランス語らしくなると思います。ついでにsienの発音を書いておくと、sienの「シ」は日本語の「し」とちょっと違います。日本語の「さ」の子音の舌のポジションで「シ」を発音してsienと言ってみます。ちょっと「スィ」みたいな感じです。

je...(j )・・・j は上記のchの口のまま息の加減で濁らせて発音する感じです。jeは日本語で「10時」という時の「じゅ」より、舌とドームの近づく部分が少し前です。これでjの発音がわかったら、その口のポジションでjapon, juinなども発音してみてください。

tu, salut...(u)・・・uは「う」の口で「い」を言うと習いました。tuはカタカナでは「テュ」と書いてある場合がありますね。結構口に力が入る感じで私はさぼっていると「チュ」になりがちです。salutという時、このuを意識すると、よりフランス語らしいです。

 bonjour, paris...(r)・・・r は最初に苦労する音ですね。大学ではうがいをする要領と習いました。のどを痛めないように注意してくださいね。音声器官の調整というより、慣れが必要なので気長に構えていたらいいと思います。私はrがあるともたつくので、軽く発音できるようにと意識しています。「Bonjour!」という時、j とrの2点を意識してうまく発音できると、フランス語らしくなります。

vélo vendredi... (v)・・・vは気をつけて上の歯と下唇を使うようにしています。軽くあてる程度ですが、ちゃんとやっているとフランス人はちゃんとbではなくてvに聞き取るのに感心します。当たり前ですけどね。

では、今日も読んでいただきありがとうございました!

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