コロナウイルスとフランスバレエの現状
フランスバレエの専門家、harukaです。
世界中で第3波、第4波と拡大が止まらない新型コロナウイルス。新型コロナウイルスによって経営が悪化したのは飲食店や観光業界だけではなく、バレエ団も多大な影響を受けています。
今回はフランス・パリのコロナウイルスの状況を説明しつつ、パリ・オペラ座バレエ団がどのような取り組みをしているのかを紹介したいと思います。
フランス・パリの現状
フランスはヨーロッパの中でも感染者数が爆発的に増え続けています。
エマニュエル・マクロン大統領は第3波を踏まえ、2021年3月31日に4月3日から4週間のロックダウンを表明しました。ロックダウン中の措置は次の5つです。
夕方19時以降に外出する場合や10km以上の移動をする場合、やむを得ない外出をする時には必ずATTESTATION DE DÉPLACEMENT(移動の証明書)を常に携帯していなければいけません。一年前までは証明書を印刷して携帯していましたが、今ではアプリやサイトから証明書を発行することができるようになりました。また中学校や高校でも感染者が続出しており、5月3日までの閉校も確定しています。
またフランスではワクチン導入にも全力を注いでおり、段階的なワクチン接種を進めています。
パリ・オペラ座バレエ団の現状
フランス政府がこのように数々の措置を表明する中、人が集まったり移動したりする飲食業界や旅行業界の経営は大変厳しいものとなっています。フランスのカフェやレストランなどは時短営業はではなく、完全な閉店を義務付けられています。
パリ・オペラ座バレエ団も例外ではありません。バレエを観にいくとなれば劇場にはたくさんの人が集まります。劇場内は換気もできず、席の数も限られているので密な状況が生まれてしまいます。実際、2021年4月に公演予定だった公演は全て中止となっています。
そんな中パリ・オペラ座バレエ団が始めたのが "L'Opéra chez soi"。バレエ団のバレエが自宅で観れるというサービスです。
アカウントを作成し、観たいバレエがあれば1本7€90で観ることができます。残念ながらフランス国内のアドレスからしかアクセスできないので日本から観ることはできませんが新しいビジネスの形として参考になるかもしれません。
以上、フランス・パリの現状とパリ・オペラ座バレエ団の取り組みについて紹介しました!
この新型コロナウイルスがいつ終息するのか誰も想像がつかず変化し続ける環境の中、周りの情報に踊らされず、自分がどのようなライフスタイルを描き、何を大事にして生きていくのか、自分の人生を自分で考え作っていく時代が来たのかもしれません。