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【人間関係】相手の行動の背景に思いを馳せるということ【想像力】

こんにちは!今日は『人の行動の背景を考えるのって大事だけど難しい』そんな話をします。ややヘビーな話題です。

直近であった出来事と、過去の苦い経験がリンクしたように思えたのです。

直近あった出来事

私は現職で技術営業ポジションにいます。お客さんから意図のよくわからないお願いのメールが来ました。

実態がよくわからないという理由で多くの人が爬虫類や妖怪を怖がるのと同じように、私は対人間でも意図のわからない発言や質問は不気味なような、違和感のようなものを覚えます。

そこまで急ぎの文面でもなさそうだったので、お客さんの意図はなんだろうなと考えて翌営業日に返信することにしました。

私の思考グセ

私は周囲の『???』な言動を見聞きしたときに『この人は意図はなんだろう??』とよく考えます。この考え方の癖は元々化学系の専攻や職場にいて、『この現象はなぜ起こったのだろう』と考えていたことが大きいと思うのですが(適当な考察を述べようものならものすごく怒られる)、人間関係にも便利な考え方です。

例えば仕事で私に何か厳しい指摘があったとき
・自分が苦い思いをしたことがあるから私にはそうさせないように厳しく言ってるのか?
・私に期待して厳し目にいってるのか?
・単に私のことが嫌いなのか?
・体調不良で機嫌が悪いのか?
・トイレに行きたくて気が立ってたのか?笑
などなど考えることが多いです。

とある厳し目の発言をされた事実は同じでも、『もしかしたら機嫌が悪かっただけかも』と考えるとそこまで落ち込まずに済みます。

とはいえ、『どんな意図があったのだろう』と人間関係にも応用して考えられるようになったのはここ2年くらいのことで、それまでは何か予想外なことを言われると『この人は私の揚げ足をとりたいに違いない』などと、被害者妄想連発の恥ずかしい人間でした。

人の背景を想像する難しさ

上で書いたように、私も人の言動の背景をつい2年くらい前まで全然想像出来ていなかったので、とても偉そうに言える立場では無いですが、正直なところ相手に対して『もう少しだけ私の立場を考えてくれればありがたいのだけどな』と思ってしまったこともあります。

それで一番思い出すのは、私が昇格試験直前に体調を崩したときです。

前々職には入社8〜10年目くらいに受ける小論文の昇格試験がありました。年功序列的にほぼ全員が受験しますが、合格率が6割程度とまぁまぁ不合格が出る試験だったので、試験対策として上長らが小論文の書き方指導をするのが私の部門では恒例だったのです。

残念ながら私にとって当時の上長(+部長)の教え方が全く合わず、週に2度、一回2時間とか会議室で小論文のダメ出しをされる日々ですっかり参ってしまい、体調を崩しました。

もちろん昇格試験に加えて日々の業務もあるので、小論文対策と業務を並行して進めるわけですが、パフォーマンスが全然出ないのです。

それを見かねた上長&部長からある日こう言われます
最近サボってるんじゃないの?』

確かに小論文もパッとしたものが書けてないし、それが辛いのをある意味言い訳にして日々の業務も進まず、パフォーマンスを出せていなかったことは確かです。

でも、上長らの目からは小論文で参っている私の姿は全然見えてなくて、簡単に目に見えるモノ(実験結果や小論文の出来)だけで、サボってると言われてしまう。。

成果主義と言われればそれまでですが、辛かったです(給与体系は成果主義どころか典型的な年功序列ですけどね汗)。

管理職になるくらいの人なら、チームメンバーのパフォーマンスが急に下がったら『何があったのか??』まず考えるくらいしてくれてもいいのになと。大丈夫ですか?、くらいお世辞でも言えないんだなと思ってしまうくらい疲れてました。

しかもこの職場は研究開発部門なので、対実験結果(モノ、現象)に対する考察はみんな得意できっと管理職になったはずです。

それが対人となると本人(私)からヒアリングもせずに自身の価値観や見えていることだけに基づいて『サボってる』と烙印を押すものなのだなと痛感しました。

人の行動の背景を考えること』というのは、必ずしも年齢や役職が高くなるにつれて出来るとは限らない、と気づけたのは彼らのおかげです。

自分の価値観や自分に見えていることだけで相手をジャッジする恐ろしさ

昇格試験はもう4年ほど前の話ですが、件の上長と部長に対しては未だにポジティブな感情を持てません。

試験には無事に受かりましたが、あの指導のおかげだ、とは未だとても思えないです。私は彼らみたいな指導はしたくないなと。

彼らは管理職ポジションにいたので、『研究者(プレーヤー)』としては私とは比べ物にならない優秀さだったはずです。

とはいえ、相手の言動の背景に思いを馳せず、相手を自分の価値観だけでジャッジばかりしていると、いざというときに相手を追い詰めるコミュニケーションをしかねないなと強烈な反面教師になっています。

最後に

現職でのお客さんから不思議なメールが来たので、その意図を考えていたら昔の職場での苦い経験を思い出したので、『想像力』の観点で考えたことをお話してみました。

お客さんのお願いの意図は正直未だによくわからないのですが、『意味わからないな』などと思わず、きっと何かご事情があるのだろうと心を入れ替えて、メールを返したいと思います。

それではまた!


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